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オリンパス OM-D E-M1 Mark III 徹底レビュー【外観編】

このページではオリンパス製ミラーレスカメラ「OM-D E-M1 Mark III」のレビューを掲載しています。連載開始となる今回はカメラの外観についてチェックしてみましょう。
(更新:サブセレクターの動作を確認する動画を追加しました。)

箱・同梱品

従来通りのOM-Dらしいデザイン。ぱっと見はE-M1 Mark IIと変わらないので購入時に気を付けたいところ。E-M1Xより全体的にサイズが小さく、箱を保管しやすい。

特にこれと言って書くことが無いので先に進みましょう。

付属品

  • 説明書・保証書
  • USBケーブル
  • 充電器・対応ケーブル
  • バッテリーBLH-1
  • ストラップ
  • ケーブルクリップ

もしあなたが「OM-D E-M1 Mark II」ユーザーだったらお気づきかと思いますが、Mark IIには付属していた外付けフラッシュ「FL-LM3」がありません。フラッシュを使いたい場合は別で用意しておく必要があります。

バッテリーは従来通り「BLH-1」を使用。充電器は相変わらずケーブル装着タイプなので旅行に携帯する場合などで不便。
幸いにもUSB-PD製品によるUSB充電・給電に対応しています。私は既にAnkerのUSB-PD対応モバイルバッテリー・給電器を持っているのでバッテリー充電器は使いません。

外観

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外観は「OM-D E-M1 Mark II」とほぼ同じ。違和感のない、馴染みのある見た目ですが、新しいカメラを買った気がしないのは残念なところ。

形状に大きな変化が無いので既存のMark II用アクセサリーを使い回すことが出来るはず。オリンパス純正アクセサリーもバッテリーグリップ「HLD-9」はMark IIと共用です。

サイズ・重量

外観に違いが無いので、サイズ・重量もほぼ同じ。全くもって新しいカメラを買った気がしません。

従来通り、ハイパフォーマンスながら携帯性が良く軽いカメラボディです。マイクロフォーサーズで機動力とパフォーマンスを両立したいのであればベストの選択肢と言えるでしょう。

E-M5 Mark IIIよりもやや大きめですが、PROレンズなど大きく重いレンズを装着する際の相性はE-M1 Mark IIIがより良好と感じます。

ファインダー

Mark IIと同じく236万ドットの液晶ファインダー。20万円前後のミラーレスで未だに液晶ファインダーを使用しているのはこのカメラくらいでしょう。他社は369万ドットのOLEDファインダーがメジャーとなっています。

オリンパスは遅延の短い動体撮影に最適なファインダーと謳っています。確かに滑かなファインダー像ですが、発色や解像度は正直なところ時代遅れな印象が強いです。ここはリニューアルするべきだったかなと。

もちろん必要十分なファインダー像は確保されています。「+α」で覗いて楽しいファインダー像ではありません。

モニター

ファインダーと同じくMark IIと同じ仕様のバリアングルモニタを搭載しています。特にこれと言った変更点はありませんが、ファインダー使用時に新スタイルのINFOパネルを利用可能です(後日、メニューシステムのレビューで掲載予定)。

敢えて言えばモニターも162万ドットか210万ドットにして欲しかったところ。撮影中のモチベーションが上がると思うのですよね…。

モニターを側方へ展開することで、アイセンサーを自動的にオフする機能が付いたのは歓迎すべきポイント(自動オフを切ることも可能)。以前まではアイセンサーが干渉してモニターが消灯してしまうのがストレスだったのですよね。

また、ファインダーとモニターの発色がほぼ同じになっている気がする。Mark IIはファインダーとモニターの発色、と言うか見え具合に差があったのでMark IIIで少し改善したと感じるかも(既にMark IIが手元に無いので比較できません)。

バッテリー

Mark IIと同じBLH-1バッテリーを使用。抜群のバッテリーライフとは言えないものの、悪いパフォーマンスではありません。充電器使用時の充電時間が短く、さらにUSB-PD製品によるボディ内充電にも対応しています。

SDカードスロット

Mark IIと同じくスロット1がSD UHS-II、スロット2がSD UHS-I対応のデュアルカードスロット仕様。E-M1XがデュアルUHS-II仕様だったので期待していたのですが…。

正直なところ、60コマ秒・18コマ秒の連写が可能なE-M1 Mark IIIはSD UHS-IIでも少し力不足と感じます。(後日バッファクリアのレビューを掲載しています)

トッププレート

ボタン・ダイヤル配置に変化はありませんが、ボタンの役割・初期設定に違いを見つけることが出来ます。

メモ

  • ハイライト&シャドウコントロール
    →露出補正
  • モードダイヤル(Art・iAUTO)
    →B・C4
  • ターゲットモード変更
    →ISO
  • HDR
    →フラッシュ

全体的にE-M1X寄りの操作性となっていますね。Mark IIユーザーだと操作性に少し戸惑うかもしれません。バルブモードの独立やカスタムモードの追加は歓迎できるポイント。

露出補正やISOボタンはカスタマイズ可能なので心配無用。初期設定でダイヤルで露出補正が可能(A・Sモード)となっているにも関わらず、敢えて露出補正ボタンを配置したのは謎。

リアコントロール

AFジョイスティック(サブセレクター)が追加されました。8方向の操作に対応しており、形状や配置はまずまず良好。レバー押し込み時の操作で「Home」の呼び出しも可能です。

Mark IIから大きな変更と感じるのは「MENU」「INFO」ボタンの配置移動。「MENU」がカメラ左上へ移動し、「INFO」がMENUだった場所へ移動しています。Mark IIの操作性に慣れていると結構な頻度で押し間違えるはず。なぜINFOボタンを左上へ移動しなかったのか甚だ疑問。

他のボタンに大きな変更点はありません。従来通りカスタマイズの自由度は高いです。

参考:サブセレクターの動作確認

グリップ

Mark IIと同様、握りやすいカメラグリップを備えています。形状に大きな変化は見られません。

既にMark IIを手放してしまった(E-M1X乗り換え時)ので100%言い切れませんが、グリップカバーの質感が変わっている可能性あり。

Mark IIは少し柔らかめのゴムカバーでしたが、Mark IIIはやや硬めで滑りやすくなったような…。敢えて言えばE-M1Xのグリップに近い材質。

USB-PD

USB-C端子経由でPD(PowerDelivery)対応製品による充電・給電が可能。これで嵩張る充電器とオサラバ出来るぜ!
大容量モバイルバッテリーを携帯することで長時間の撮影でも安心。

ただし、USB-PD経由の給電中にHDMI出力が出来ないのは気になるポイント。マニュアルに「パソコンとUSB接続中はHDMI出力不可」と記載されていますが、給電でもダメっぽい。

また、富士フイルムと違って縦位置グリップ側のバッテリーは充電出来ないので注意が必要です。

ハンズオン

前述した通り、形状に変化が無いのでグリップ間はMark IIとソックリ。もともと握りやすいグリップなので、PROズームやLEICAズームとの相性は良好。

新しいAFジョイスティックは自然にグリップした状態から親指を少し下にずらして操作します。ジョイスティックの位置がほんの少し下過ぎる印象。

E-M1Xと比べると右手の小指が余りがち。悪くは無いけど、E-M1Xを握った後だとグリップが小さく感じてしまうかも。

外観レビューの雑感

満足度:80点

従来通りスタイリッシュで良好なエルゴノミクスを備えたカメラ。さらにAFジョイスティックを備えたことで撮影時の操作性は明らかに向上しています。

その一方で外観に変化が全く無いうえ、ファインダー・モニターの仕様に大きな変化が無く、「INFO」「MENU」ボタンの大きな配置変更は注意したいポイント。戸惑ったり、新鮮味を感じられない可能性あり。

全体的に操作性がE-M1X寄りとなっているので、サブカメラに丁度良い感じ。E-M1 Mark IIと2台体制はボタン配置に戸惑うと思うのであまりおススメしません。00

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