「RF45mm F1.2 STM」のレビュー第三弾 遠景解像編を公開。解像チャート編と同じくフォーカスシフトの影響があるものの、ピントが合った場合は広い範囲で良好な結果が得られるようです。
簡易的なまとめ
遠景を撮影するには不向きなレンズです。
十分に絞れば問題ありませんが、そのような用途であれば「RF50mm F1.8 STM」で同程度の結果を得ることが出来ます。また、中程度の絞りを使う場合はフォーカスシフトの影響を考慮する必要があります。
とは言え、細かいところが気にならない場合は普通に使えば良いと思います。極端に画質が低下する領域は四隅の本当に隅だけであり、その他はまずまず良好な結果を得ることが出来ます(像面湾曲やコマ間収差の影響はありますが)。
This lens is not well-suited for capturing distant scenes.
While stopping down sufficiently resolves the issue, the “RF50mm F1.8 STM” can achieve comparable results for such purposes. Additionally, when using medium apertures, you must account for the effects of focus shift.
That said, if minor details aren't a concern, it's perfectly fine for everyday use. The areas where image quality drops significantly are only the very corners, and elsewhere you can generally achieve reasonably good results (though there are effects from field curvature and coma aberration).
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RF45mm F1.2 STMのレビュー一覧
- RF45mm F1.2 STM レンズレビューVol.3 遠景解像編
- RF45mm F1.2 STM レンズレビューVol.2 解像チャート編
- RF45mm F1.2 STM レンズレビューVol.1 外観・操作・AF編
Index
遠景解像力
テスト環境

- 撮影日:2025.12.02 くもり 微風
- カメラ:EOS R5 Mark II
- 三脚:SIRUI AM324
- 雲台:アルカスイス Z1+
- 露出:ISO 100 絞り優先AE
- RAW:Adobe Camera RAW
シャープネスオフ
ノイズリダクションオフ
レンズ補正オフ
MFとAFの比較
解像チャートテストで言及したように、このレンズは平面的な撮影で中程度の絞りを使うとフォーカスシフトの影響を受けます。MFの絞りプレビューを使ってピントを合わせた場合と、AFでピントを合わせて撮影した場合を撮り比べた結果が以下の通り。
F1.2で(光環境が若干異なりますが)同程度ですが、F2やF2.8では細部のコントラストやシャープネスに大きな違いがあります。もしも遠景で本レンズを使う場合(そして中程度の絞りを使う場合)は絞りプレビューを併用したMFでのピント合わせがおススメです。

テスト結果(MFでピント合わせ)
中央
絞り開放はコントラストが低めですが、細部は良く解像しています。F1.4では改善が小さいものの、F2まで絞るとコントラストが良好となる。F4-5.6でピークの結果が得られますが、少なくともF2まで絞っておけば満足のいくパフォーマンスが得られるはず。

周辺
中央と似た傾向ですが、絞ってもコントラストの改善が遅い。コマ収差などの影響があると思われ、僅かに像面湾曲も残存しているように見えます。中途半端に絞るよりはF8やF11まで絞ったほうが良いでしょう。

四隅
フレーム隅の端で顕著な画質の乱れがあります。コマ収差の影響と思われ、少なくともF5.6までは不安定な描写が続きます。隅々まで良好な結果を期待する場合、F8以降の使用をおススメします。

RF50mm F1.8 STMとの比較
中央
同じ絞りを使用した場合、有意な違いはありませんでした。敢えて言えば、RF45mmのF2がコントラスト高め。F2.8以降はほぼ同じ。

周辺
F2はRF45mmがやや良好、F2.8ではRF50mmがやや良好、F4まで絞るとほぼ同じ。

隅
RF45mmのフレーム隅は描写が乱れていますが、RF50mmと同じ画角で切り出すと同程度。絞ってもRF45mmの隅は安定するのが遅く、F8くらいまでは絞って使いたいところ。

まとめ

遠景を撮影するには不向きなレンズです。
十分に絞れば問題ありませんが、そのような用途であれば「RF50mm F1.8 STM」で同程度の結果を得ることが出来ます。また、中程度の絞りを使う場合はフォーカスシフトの影響を考慮する必要があります。

とは言え、細かいところが気にならない場合は普通に使えば良いと思います。極端に画質が低下する領域は四隅の本当に隅だけであり、その他はまずまず良好な結果を得ることが出来ます(像面湾曲やコマ間収差の影響はありますが)。
奥行きのある風景の場合、パンフォーカスを得るには十分に絞る必要があります。このような場合は自然と隅の画質が改善するので問題ありません。

逆にF1.2の浅い被写界深度を使った面白い撮影も可能です。解像性能の観点からベストとは言えないものの、F1.2を活かした面白い写真を撮ることができる点でF1.8 STMと区別できるかなと。
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