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ソニー α7 III ILCE-7M3 レビュー オートフォーカス編

このページではソニーのミラーレス一眼「α7 III ILCE-7M3」のレビューを複数のページに渡りレビューしています。

目次

本ページを含めて現在編集中、2週間ほどを目安として作成予定。

  1. 外観・操作
  2. 画質
  3. オートフォーカス
  4. 実写体験
  5. 結論(編集中)
  6. 番外:カスタマイズ解説・レビュー
  7. 番外:D850とシャドー持ち上げ耐性を比較
  8. 番外:α7 III用アクセサリー一覧表
  • 2018-03-28:「不規則な動きの被写体」にレッサーパンダを追加しました。
  • 2018-03-26:「仕様確認」を追記、「不規則な動きの被写体」「カスタム設定」を追加しました。

オートフォーカス

仕様確認

オートフォーカス
AF方式 ファストハイブリッドAF
像面位相差AF 693点
コントラストAF 425点
測距輝度範囲 EV-3-20
AFモード シングル
AF制御自動切換え
コンティニュアス
DMF
MF
AFフレーム ワイド
ゾーン
中央
フレキシブルスポットSML
拡張フレキシブルスポット
ロックオン
AF-C特性調整 被写体追従感度 5段階
優先設定 レリーズ
バランス
フォーカス
縦横フォーカスエリア切替 位置のみ
位置+フォーカスエリア
顔・瞳検出機能 顔優先設定
瞳AF
表示設定 検出枠の表示
フォーカスエリア自動消灯
コンティニュアスエリア表示
その他機能 フォーカスセット
中央ボタンでロックオン
プリAF
アイスタートAF
AF微調整
連写
メカシャッター 1/8000-30秒
電子シャッター 1/8000-30秒
ドライブモード 1枚
連続撮影 Hi+/Hi/Mid/Lo
セルフタイマー
セルフタイマー 連続
1枚ブラケット
連続ブラケット
WBブラケット
DROブラケット
連写速度 Hi+:10コマ秒
Hi:8コマ秒
Mid:6コマ秒
Lo:3コマ秒
連続撮影枚数 Hi時 JPEG L EXFine:163枚
JPEG L Fine:172枚
JPEG L Std:177枚
RAW:89枚
*12bit RAW
RAW+JPEG:79枚
*12bit RAW
RAW 非圧縮:40枚
RAW 非圧縮+JPEG:36枚

AFフレーム

  • ワイド:ほぼフレーム全域をカバーする全点ALLモード。被写体との距離が近い場合や「人間の顔」と認識している場合には有効。初動の掴みを失敗しやすい小さい被写体や奥行のある被写体には不向き。
  • ゾーン:フレーム1/4程度のサイズをカバーするモード。使いやすそうで使い辛い。フレキシブルスポットLとゾーンの間くらいのサイズが欲しかったりする。
  • 中央:中央のみで移動不可。個人的にまず使わないモードだが、フレキシブルスポットで測距エリアの誤操作を嫌い人には必要なモードかもしれない。
  • フレキシブルスポットS/M/L:風景撮影でお世話になるモード。AFC中の測距エリア移動に対応していないので動体撮影では使い辛いかもしれない。
  • 拡張フレキシブルスポット:優先度の高い1点+周辺測距点でカバーするAFモード。ニコンのダイナミックAFと似た機能だが、α7 IIIの場合はAFC中に測距エリアの移動を受け付けないため実用性が低いかも。比較的被写体が小さく写る野鳥撮影などで有効となるモード。
  • ロックオン:ゾーンやフレキシブルスポットはAFC中にエリア移動が不可となるため、上下左右に被写体が動き回るシーンで有効。

どのエリアモードにしてもエリア表示が薄いグレー色のため、被写体によって枠が非常に見づらい

もう少し明るめにするとか、白くするとか、微調整できる項目が欲しいなぁと感じる。

安定した動きの被写体

FE70-200mm F4 G OSS

今回はロックオンAFを使用。特に何の不自由も無く連写可能。

非圧縮RAW+JPEGの場合はあっと言う間にバッファを使い切ってしまうので注意。通常のRAW撮影で倍ほど数を稼ぐことが出来るが、12bit RAWとなるので輝度差の大きいシーンを撮る際は注意。

SIGMA MC-11+100-400mm F5-6.3 DG OS HSM

MC-11とレンズはどちらもα7 III発売当日時における最新ファームウェアに更新済み。

FE70-200mm F4 G OSSほどレスポンスは早く無いものの、電車のような被写体であれば余裕で追従可能。レンズの画質に関しては以前にα7 IIでレビュー済み。鉄道や中型・大型の野鳥撮影ならまず問題無く使うことが出来るはず。

大きくデフォーカスしている場合はややもたつくので、マニュアルフォーカスでアシストすると良いかもしれない。

参考:近接時のFE70200Gと100400DGの比較

不規則な動きの被写体

ウサギ

ゾーンやフレキシブルスポットでは対処出来ないのでロックオンAFを使用。追従感度は「敏感」MAX振り。

一眼レフでも(例えばNikon D850)でも失敗カットが多くなるシーンなので、α7 IIIでもミスショットはそこそこ発生する。上は「比較的OK」カットが多かった連写シーンをピックアップしたもの。

思ったより食いついているので「ウサギを捕捉できる潜在能力」は持っていると実感。ただし、ロックオンAFにおける「最初の掴み」に失敗すると全てのコマがミスショットとなる危険性を孕んでいる。

個人的な感触として、ロックオンAFの性能はオリンパスのOM-D E-M1 Mark IIとドッコイ。電子シャッターで18コマ秒連写が可能なE-M1 Mark IIと比べてコマ数を稼げないなと言う感じ。そこが必要であればα9を買うしかありませんね。

フレーム隅でも追従できるのはミラーレス一眼の強み。フルサイズ一眼レフでここまで隅の被写体を追いかけるのは難しい。

ただし、α7 IIIのロックオンAFで鼻先にピントを維持するのは難しく、体にピントが奪われる頻度が多い。これは同じソニーのRX100 Vや、オリンパスOM-D E-M1 Mark IIでも同じ傾向。

補足説明しておくと、近接時に大ボケしてしまっているカットはFE70-200mm F4 G OSSのピント圏内を外れてしまっているため。

完璧とは言えないものの、広角ズームや標準ズームを使えば難易度が低下(被写界深度が深くなる等)して「ほぼ完璧」な使い勝手となりそうです。

ちなみに上記の写真はISO 8000。

レッサーパンダ

ウサギより移動速度は遅いものの、周辺に遮蔽物や前景が写りこみやすいシーン。

足元や前景にピントが引っ張られやすいカメラと比べてα7 IIIはレッサーパンダの鼻先へうまくピントを合わせ続けている。稀に前景を捉えてしまったとしてもすぐさまリカバリしている。

連写速度はHiで計36コマ。バッファ詰まりは無くまだまだイケそうな感じが頼もしい。

おすすめカスタム設定

AF被写体追従感度

α7 IIIでAFC特性を調整できる唯一の設定項目。他社で言う「測距点乗り移り特性」や「速度変化」と言った項目は存在しない。おそらく「追従感度」で複合的にバランスを調整しているはず。

設定数値は5段階で「粘る」?「標準」?「敏感」となっている。

正直なところ「粘る」と「敏感」の差がイマイチ実感できず。「追従速度」と言うよりは「測距点乗り移り特性」への影響が強いように感じられます。

この設定項目のネックは撮影メニュー1の中間項に配置されていること。いちいちメニューを開いて調整するのも馬鹿らしいので「お気に入りメニュー」に登録すると便利。

カスタムボタンにもファンクションにも登録できないので改善して欲しい。

カスタムボタン「押す間カスタム設定呼出」

押している間のみ「露出設定」や「ドライブ」「フォーカスエリア」などを細かく設定して呼び出すことが出来る機能。

例えば…

  • 通常:AF-C・シャッター 1/1000s・高速連写Hi・ロックオンAF・ISO感度 AUTO
  • 呼出:AF-C・単写・フレキシブルスポット

と設定しておくと「動くウサギの連写撮影」から「眠っているウサギを単写」へ瞬時に切り替えることが可能。

反対に「風景撮影」から「咄嗟に現れた走り回る猫」へ切り替えることも出来るでしょう。

ニコンやオリンパスにも似たような呼出機能を持っていますが、ここまで高度に設定を記憶できる機能では無かったりする。ソニーの呼び出し機能は非常に柔軟性があるのです。

ただし、呼び出しボタンを押してから各種設定が切り替わるまで若干のタイムラグが発生する。特に咄嗟のシャッターチャンスの場合は気になるタイムラグの長さ。

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