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TTArtisan 100mm F2.8 2X Macro レンズレビューVol.2 解像チャート編

銘匠光学「TTArtisan 100mm F2.8 2X Macro」のレビュー第二弾 近距離解像チャート編を公開。ティルトシフト版と同じく、F2.8から全体的に良好な結果が得られました。

簡易的なまとめ

製品提供を受けている

このレビューは焦点工房より無償提供された製品を使用しています。金銭の授受やレビュー内容の指示は一切ないことを最初に明言しておきます。無料であること、購入した製品ではないことに対する無意識のバイアスは否定できませんが、できるだけ客観的な評価を心がけています。

簡易的なまとめ

ティルトシフト版と同じく、F2.8から良好な解像性能を発揮するマクロレンズです。中央から隅まで一貫したパフォーマンスが得られ、これと言った弱点はありません。フレーム隅でわずかな低下が見られるものの、2段ほど絞れば改善します。少なくとも近距離ではマクロレンズらしい光学性能。

遠景では周辺部のパフォーマンス低下が目立つため(後日公開予定)、隅まで良好な結果を得たい場合はかなり絞る必要があります。基本的には近距離やマクロ撮影に特化したレンズと考えたほうが良いでしょう。

Product supplied by.

This review uses products provided free of charge by SHOTEN KOBO. I would like to state clearly at the outset that there was no exchange of money or instructions regarding the content of the review. Although it is impossible to deny the unconscious bias of the fact that the products are free and not purchased, I have tried to give as objective an evaluation as possible.

Brief summary

Like the tilt-shift version, this macro lens delivers good resolution performance from f/2.8. It has consistent performance from the center to the corners, and there are no particular weaknesses. There is a slight drop-off at the corners of the frame, but this can be improved by stopping down by two stops. At least at close distances, it has the optical performance of a macro lens.

In the case of distant shots, the performance of the peripheral areas is noticeably poor (to be published at a later date), so if you want to get good results right to the corners, you'll need to stop down quite a bit. Basically, it's better to think of this lens as being specialized for close-up and macro photography.

TTArtisan 100mm F2.8 2X Macroのレビュー一覧

解像力チャート

撮影環境

テスト環境

  • カメラボディ:α7R V
  • 交換レンズ:TTArtisan 100mm F2.8 Macro 2X
  • パール光学工業株式会社
    【HR23348】ISO12233準拠 8K解像力テストチャート(スチルカメラ用)
  • オリンパス HYRes 3.1 解析ソフト
  • 屋内で照明環境が一定
  • 三脚・セルフタイマー10秒・電子シャッター
  • RAW出力
  • ISO 100 固定
  • Adobe Lightroom Classic CCでRAW現像
    ・シャープネス オフ
    ・ノイズリダクション オフ
    ・色収差補正オフ
  • 解析するポイントごとにピントを合わせて撮影
    (像面湾曲は近接で測定が難しいので無限遠時にチェック)
  • 近接でのテストであることに注意(無限遠側はさらに良好となる可能性あり)

補足

今回はRAW出力を元にしてシャープネスをオフの状態で検証。ボディ出力のJPEGやRAW現像でシャープネスを整えるとより数値が向上する可能性あり。今回の数値はあくまでも「最低値」とお考え下さい。

テスト結果

F2.8の絞り開放から隅まで良好な結果が得られています。6100万画素のα7R Vを最大限活かすにはあと少し足りないものの、2400万画素や4500万画素では十分な性能と言えそう。絞っても大幅な改善はないものの、F2.8から実用的な画質。中央より周辺が若干良好となっているのは、中央でピントの山を僅かにつかみそこなっていたのかもしれません。

中央

絞り開放から良好なコントラストで大きな問題はありません。絞っても顕著な改善はなく、ほぼピークの状態。

周辺

中央と同じような結果が得られ、開放からピークの性能。非常にシャープであり、問題点はありません。

四隅

中央や周辺と比べると細部が若干ソフトですが、全体的に見るとほぼ同じ。一貫性のあるパフォーマンスが得られています。2段絞ると改善し、中央や周辺と同程度の結果を得ることが出来ます。

数値確認

中央 周辺部 四隅
F2.8 3944 4340 3561
F4.0 4188 4322 3767
F5.6 4188 4725 4339
F8.0 4339 4658 4043
F11 4090 4423 4070
F16 3668 3865 3416
F22 2799 2946 2628

実写確認

まとめ

ティルトシフト版と同じく、F2.8から良好な解像性能を発揮するマクロレンズです。中央から隅まで一貫したパフォーマンスが得られ、これと言った弱点はありません。フレーム隅でわずかな低下が見られるものの、2段ほど絞れば改善します。少なくとも近距離ではマクロレンズらしい光学性能。遠景では周辺部のパフォーマンス低下が目立つため(後日公開予定)、隅まで良好な結果を得たい場合はかなり絞る必要があります。基本的には近距離やマクロ撮影に特化したレンズと考えたほうが良いでしょう。

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TTArtisan 100mm F2.8 MACRO 2X
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作例

オリジナルデータはFlickrにて公開

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