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VILTROX AF 25mm F1.7 レンズレビュー Vol.5 ボケ編

「VILTROX AF 25mm F1.7」のレビュー第五弾 ボケ編を公開。2万円台の準広角レンズとしては、とても良好なボケが得られました。

簡易的なまとめ

2万円台の準広角レンズとしては、とても良好なボケが得られます。球面収差の変動があるため撮影距離によってボケの質感が変化します。しかし、ボケが重要となる撮影距離では見栄えの良い描写が続き、ボケが粗くなるような撮影距離ではボケが小さく目立ちません。

玉ボケの描写も良く、これと言って欠点として指摘するような問題はありません。競合製品となる「NIKKOR Z DX 24mm f/1.7」と比べても、全体的に良好。癖が少なく、使い勝手の良い描写と言えるでしょう。

For a semi-wide-angle lens in the $200 range, it produces very good bokeh. However, due to spherical aberration, the quality of the bokeh varies depending on the shooting distance. Nevertheless, at shooting distances where bokeh is important, the image continues to look good, and at shooting distances where the bokeh becomes coarse, the bokeh is small and does not stand out.

The bokeh rendering is also excellent, with no notable issues to point out as drawbacks. Compared to the competing product, the “NIKKOR Z DX 24mm f/1.7,” it performs well overall. It has few quirks and offers a versatile and user-friendly performance.

VILTROX AF 25mm F1.7のレビュー一覧

前後ボケ

綺麗なボケ・騒がしいボケとは?

ボケの評価は主観的となりがちですが、個人的には「滲むように柔らかくボケる」描写が綺麗と評価し、逆に「急にボケ始めたり、ボケの輪郭が硬い」描写は好ましくない(もしくは個性的な描写)と定義しています。ただし、感じ方は人それぞれなので、ひょっとしたら逆のほうが好ましいという人もいることでしょう。参考までに「滲むボケ」「輪郭の硬いボケ」のサンプルが以下のとおり。描写傾向の違いは主に球面収差の補正状態によるもの、前後どちらかのボケが柔らかい場合はもう片方のボケが硬くなる傾向があります。

後ボケ

後ボケの輪郭が溶けるように滑らかで、滲むように柔らかい描写。準広角レンズとは思えない、見栄えの良い描写です。軸上色収差の影響も軽微で悪目立ちする様子はありません。

前ボケ

後ボケとは反対に、輪郭が強調され二線ボケの兆候があります。準広角レンズで前ボケが重要シーンは少ないと思うので、特に心配する必要はありません。

玉ボケ

口径食・球面収差の影響

口径食が強いと、フレーム四隅のボケが楕円状に変形したり、部分的に欠けてしまいます。この問題を解消するには絞りを閉じるしか方法がありません。しかし、絞るとボケが小さくなったり、絞り羽根の形状が見えてしまう場合もあるので状況に応じて口径食を妥協する必要あり。

口径食の影響が少ないと、絞り開放から四隅まで円形に近いボケを得ることが可能。できれば口径食の小さいレンズが好ましいものの、解消するには根本的にレンズサイズを大きくする必要があります。携帯性やコストとのバランスを取る必要があり、どこかで妥協が必要。

球面収差の補正が完璧では無い場合、前後のボケ描写に差が発生します(前後ボケのレビューで示した通り)。この場合はどちらかが滲みを伴う滑らかな描写になり、反対側で2線ボケのような硬い描写となってしまいます。

実写で確認

四隅に向かって口径食の影響があるものの、滑らかで綺麗な描写の玉ボケです。非球面レンズの研磨ムラはゼロと言えないものの、2万円台の安価なレンズとしては驚く程に良好。口径食はF2.8まで絞るとほぼ解消します。

ボケ実写

至近距離

至近距離では球面収差がほど良い味付けとなっている滑らかな後ボケが得られます。これと言って欠点は無く、隅に向かって口径食があるくらい。それも悪目立ちするような粗い描写ではなく、滑らかで綺麗。賞賛すべきパフォーマンス。

近距離

撮影距離が少し長くなっても同様のパフォーマンスを維持。換算35mm相当のレンズとしてはかなり見栄えの良い描写を維持しています。

中距離

さらに撮影距離が長くなると、ボケの縁取りが少し硬くなります。特にフレーム隅に向かって硬調なボケが目立つようになり、玉ボケで影響を受ける可能性が高い。とは言ったものの、準広角レンズのボケとしては非常に良好で、フレームの広い範囲で心地よい描写を維持しています。

ポートレート

全高170cmの三脚を人物に見立て、絞り開放(F2.8)で距離を変えながら撮影した結果が以下の通り。

フレームに全身を入れるような撮影距離ではボケが非常に騒がしい。おそらく、近距離で柔らかいボケを演出している球面収差が反転しているのだと思われます。ボケそのものが小さいので悪目立ちしませんが、気になる場合は少し絞ったほうが良いでしょう。

膝上くらいまで撮影距離を短くすると悪目立ちする描写が穏やかとなり、上半身からバストアップの撮影距離でニュートラル。それ以上に近寄ると、滑らかで柔らかい後ボケへと変化します。

まとめ

2万円台の準広角レンズとしては、とても良好なボケが得られます。球面収差の変動があるため撮影距離によってボケの質感が変化します。しかし、ボケが重要となる撮影距離では見栄えの良い描写が続き、ボケが粗くなるような撮影距離ではボケが小さく目立ちません。

玉ボケの描写も良く、これと言って欠点として指摘するような問題はありません。競合製品となる「NIKKOR Z DX 24mm f/1.7」と比べても、全体的に良好。癖が少なく、使い勝手の良い描写と言えるでしょう。

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作例

オリジナルデータはFlickrにて公開

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