激安キャンペーン中の「FUJIFILM X-E3」を買うのはアリかナシか？元ユーザーが考える

富士フイルムのミラーレスカメラ「X-T3・X-T30・X-E3」を対象とした「富士フイルムXシリーズ春のキャッシュバックキャンペーン」が2月21日から始まりました。10,000?20,000円の還元率が良好なキャンペーンですね。

中でもX-E3（ボディ）は還元率が非常に高い。市場の最安値6万円台に対して、キャッシュバック2万円と「正気の沙汰とは思えない」還元率となっています。もはやクリアランスセール。

そこで今回は元X-E3ユーザーとして「今買うべきカメラなのか？」を考えてみたいと思います。

X-E3の基本情報

モデルネームは「3」となっていますが、X-T2やX-T20と同じ世代のカメラです。X-T30と同じパフォーマンスでは無いので注意が必要。中身はX-T20とほぼ同じです。

例

恩恵を最大限享受するためにはYahoo!プレミアム会員やヤフーカードの使用、ソフトバンクユーザーである必要があります。
他のモールや店舗でAupayなど大規模な還元キャンペーンと組み合わせることも可能と思われます。

Good ＆ Bad

Good	Bad
X-Trans CMOS IIIの画質 AFジョイスティック高級感のある金属パーツ小型軽量良好な電子ファインダーまともな連写性能電子シャッター Bluetoot/WiFi USB-PD製品で給電対応	タッチ操作の応答性メニュー画面の応答性方向ボタンが無い AFの信頼性モニター固定フロントダイヤルの操作性光軸上に無い三脚ネジ穴

良いところ

「実質3万円前後」のカメラとしては画質がとても良好であり、ファインダーやモニターの仕様も健全。外装は金属パーツを贅沢に使っており、同価格帯のカメラと比べて高級感は抜群。さらにWiFiとBluetoothも搭載しています。

競合他社のAPS-Cミラーレスと違い、高速電子シャッターに対応しているので大口径レンズを使いやすい点も強み。EOS Kiss Mやα6xxxシリーズは1/8000秒にも対応していないのですよ…。

さらにUSB-PD対応製品で給電も可能。

悪いところ

モニターの使い勝手が悪い。固定式で視野角が限られるうえ、タッチパネルのレスポンスも褒められた水準ではありません。タッチFnが便利なだけに残念なポイント。
タッチ操作を重視するのであればキヤノンEOS M200なりEOS Kiss Mがおススメ。

方向ボタンが無いので、メニュー画面を小さなジョイスティックで操作する必要があります。操作し辛いうえ、間違ってレバーを押し込んでしまい誤操作することもしばしば。
同様にフロントダイヤルも押し込み式ボタンを誤操作しやすい。

C-AFは本格的に動き物を追いかけるには力不足で、顔検出・瞳検出も精度や信頼性が欠けています。

富士フイルム全般に言えることですが、カスタムモード設定が無く、シャッタースピードや絞り値、ISO感度を瞬時に変更するのが難しい。素早い状況対応を想定しているのであればソニーのほうがおススメ。

こんな人におススメ

あまりおススメできない人

併せて検討したいカメラ

長所・短所を抜きにして、「実質3万円前後（元手は6万円必要）」で買える環境ならばおススメのカメラ。この価格帯のカメラとしては画質が良好で見た目もカッコいい。もし自分の用途に合わなかったとしても、リセール（下取りや中古買取、オークションなど）でダメージは最小限に抑えられるはず。

マニュアルレンズの母艦や単焦点メインの人であれば満足度は高くなると思います。ただし、タッチ操作のレスポンスが他社（特にキヤノンやパナソニック）と比べてかなり悪いので、事前に量販店やカメラ店で確認しておくと良いでしょう。