このページではフジフイルムの交換レンズ「XF16mmF2.8 R WR」のレビューを掲載しています。
Index
XF23mm F2 R WRレビュー
仕様の確認
型番 | XF23mmF2 R WR |
---|---|
レンズ構成 | 6群10枚 (非球面レンズ2枚) |
焦点距離 | f=23mm (35mm判換算:35mm相当) |
画角 | 63.4° |
最大口径比(開放絞り) | F2 |
最小絞り | F16 |
絞り形式 | 9枚(円形絞り) |
撮影距離範囲 | 22cm - ∞ |
最大撮影倍率 | 0.13倍 |
外形寸法:最大径×長さ(約) ※先端よりマウント基準面まで |
ø60.0mm x 51.9mm |
質量(約) ※レンズキャップ・フード含まず |
180g |
フィルターサイズ | ø43mm |
外観
他のF2シリーズと同じく、とてもコンパクトかつ軽量。
外装はレンズマウントからフードバヨネットまで全て金属製のしっかりとした作り。4万円前後の純正レンズとしてはとても良好な質感。
ブラックとシルバーが存在し、今回はシルバーをチョイス。ペンタックスやオリンパスのいぶし銀のようなシルバーと比べると少し明るめでパナソニックに近い色使い。正直に言うと、いぶし銀と比べて少し安っぽく見えてしまうのが残念。ブラックにしておけば良かった…。
外装の大部分は絞りリングとフォーカスリングで覆われているのでレンズ脱着時に掴む場所を間違えると誤って操作してしまいやすい。
レンズフード
同梱のプラスチック製レンズフードはフジツボタイプでコンパクトな形状となっています。残念ながらシルバーモデルにも関わらず同梱しているのはブラック。非常にカッコ悪い。
レンズフードにも43mmのフィルタースレッドが施されているのでレンズキャップやフィルターを装着することが可能。
幸いにもXF35mm F2 R WR用の別売り金属フードはシルバーが用意されています。
フォーカス・絞り
フォーカスリング
XF35mm F1.4 Rなど第一世代のXF単焦点レンズと比べて滑らかで適度な抵抗感を持っているので使いやすい。ゆっくり回すことで十分以上の微調整が可能となっています。
絞りリング
フォーカスリングと同じく適度な滑らかさと抵抗感を持った動作。
オートフォーカス
ステッピングモーターを利用したAF駆動は非常に静かで高速。FUJIFILM X-T30と組み合わせる限りではとても快適。
ブリージングがほぼゼロなので接写-無限遠のピント移動がとても安定。XF35mm F2 R WRのブリージングが大きかったのでこれは嬉しい誤算。
遠景解像
絞り開放から四隅までしっかりとした描写性能。さすがのF2シリーズと言った安定感。
絞り開放では色収差によりマイクロコントラストが少し低下しているものの、1段絞ればほぼ解消する。
周辺減光がF2-F2.8において目に付く程度に残存しているため、ノイズによる画質低下を考慮するとF4?F8がベストな画質。
F11-F16では回折現象により全体的に低下傾向が見られるものの、F11はまだ許容範囲内。
近景解像
遠景解像と同じく、減光による画質低下を考えるとF4-F8がベスト。
マクロ
最短撮影距離にてF2-F2.8を使うと「少しピント外したかな?」と感じてしまうくらいやや甘めの描写。
F4まで絞るとかなり安定するものの、F8?F11までガッツリ絞り込むとさらに良くなる。
ボケ
前後でボケ質の差を感じないニュートラルな描写。
決して滑らかなボケ質ではありませんが、軸上色収差による色づきが無いので騒がしく感じません。
軸上色収差・ボケ質
軸上色収差はXF35mm F2 R WRより良好で肉眼では確認できないほど皆無に近い。
前述したようにボケ質はパーフェクトからは程遠いものの、色づきが無く使いやすい描写のはず。
歪曲収差
歪曲収差をデジタル補正に依存するXFレンズも多い中でこのレンズは光学的にほぼ完璧な補正。
コマ収差・光条
影響はF2?F2.8のフレーム四隅で見られ、F4まで絞ると完璧。
光条はF8から発生し始め、なかなか鋭い光条が楽しめる。
今回のおさらい
XF23mm F2 R WRの特徴
- 小型軽量な金属外装
- プラスチック製レンズフードはシルバーモデルでもブラック
- 別売りレンズフードLH-XF35-2対応
- ブリージングがほぼゼロで安定した高速AF
- 開放から四隅まで安定した解像性能
- 最短撮影距離付近はF4まで解像がやや甘い
- ニュートラルで色づきは無いが滑らかさに欠けるボケ
- 軸上色収差による色づきは皆無
- 歪曲収差は光学的にほぼ完璧
- 周辺減光はF4までやや目立つ
- コマ収差はF2-F2.8でやや目に付く
個人的には最もおススメのF2シリーズ。
画角・描写・機能のバランスが良く使いやすい。人気の高いXFレンズである理由を確かに感じたテスト結果となりました。
「やや硬い描写」という評価もありますが、しっかり寄って絞りを開けることで多少は緩和できるかも。
購入早見表
XF23mmF2 R WR ブラック | |||
楽天市場 | Amazon | キタムラ | Yahoo |
XF23mmF2 R WR シルバー | |||
楽天市場 | Amazon | キタムラ | Yahoo |
レンズキャップ FLCP-43 | |||
楽天市場 | Amazon | キタムラ | Yahoo |
レンズリアキャップ RLCP-001 | |||
楽天市場 | Amazon | キタムラ | Yahoo |
レンズフード LH-XF35-2 ブラック | |||
楽天市場 | Amazon | キタムラ | Yahoo |
レンズフード LH-XF35-2 シルバー | |||
楽天市場 | Amazon | キタムラ | Yahoo |
フィルター購入早見表
プロテクト | C-PL | ND | ソフト |
X-CAP |
サイト案内情報
フジフイルムレンズ関連記事
- 富士フイルムGFレンズ 5万円キャッシュバック対象製品早見表【2024冬】
- 富士フイルムXシリーズボディ・レンズ 最大4万円キャッシュバック【2024冬】
- 富士フイルム XF16-55mmF2.8 R LM WR 生産完了
- XC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZ これと言った欠点のない優れたパワーズームレンズ
- 富士フイルム レンズ固定式GFX用と思われる「35mm F3.5」「40mm F3.5」「50mm F3.5」光学系の特許出願
- XF16-50mmF2.8-4.8 R LM WR は前モデルから明らかに改善している
- DPReviewがXF16-55mmF2.8 R LM WR IIのサンプルギャラリーを公開
- 富士フイルム XF16-55mmF2.8 R LM WR II 正式発表
- 富士フイルム XF500mmF5.6 R LM OIS WR 正式発表
- XF16-55mmF2.8 R LM WR II は小型軽量化しつつ全体的な画質が向上している?
Facebookで最新情報やカメラ・レンズのレビューを発信しています。
「いいね!」を押すとFacebookの最新情報が届きます。