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XF23mmF1.4 R LM WR レンズレビューVol.3 遠景解像編

富士フイルム「XF23mmF1.4 R LM WR」のレビュー第三弾を公開。今回は恒例の撮影地点からレンズの遠景解像性能をチェックしています。

XF23mmF1.4 R LM WRのレビュー一覧

遠景解像力

テスト環境

  • 撮影日:2023.1.23:晴れ・微風
  • カメラ:FUJIFILM X-S10
  • 三脚:Leofoto LS-365C
  • 雲台:SUNWAYFOTO GG-PRO II
  • 露出:絞り優先AE ISO 160
  • RAW:Adobe Lightroom Classic CC
    ・シャープネスオフ
    ・ノイズリダクションオフ
    ・レンズ補正

テスト結果

絞り開放から全体的にとても良好。中央から隅に向かって僅かな画質低下が見られるものの、23mm F1.4の結果としては高く評価できるパフォーマンスです。全体的なピークは2段絞って(F2.8)達成し、F5.6-F8付近まで同程度の性能を維持。F8以降は回折の影響で画質が徐々に低下するものの、F16以外は許容範囲内に収まっているように見えます。

中央

F1.4から色収差や球面収差の影響が少なく、高コントラストでシャープな結果。絞っても劇的な向上はありませんが、絞り開放からほぼピークの性能と言えるでしょう。少なくとも2600万画素のX-Trans CMOS 4用としては開放から使えるレンズです。

周辺

中央と比べると若干の甘さを感じるものの、細かいことを言わなければ同等の画質。F1.4で細部のコントラストが甘いものの、F2まで絞ると改善します。ベストを尽くすのであればF2.8-4でさらに改善しますが、F2.0の状態でほぼピークと言えるでしょう。

四隅

周辺減光の影響があるものの、解像性能はF1.4から良好。コマ収差の影響か僅かにコントラストの低下が見られます。F2-2.8で画質はほぼピークに達し、F5.6-8まで性能を維持。非常に優れたレンズです。

まとめ

F1.4からF16まで、フレーム全域で優れた解像性能を発揮するレンズです。コマ収差がよく抑えられているので、F1.4の明るさが必要な夜景・星空などの撮影に適しています。ただし、F1.4付近のみ非点収差のような若干の甘さが見られるので、ベストを尽くすのであればF2~F2.8まで絞るのがおススメ。

4000万画素のX-Trans CMOS 5世代でどのような結果が得られるのか今のところ不明。とは言え、2600万画素のテスト結果を見る限りでは期待できそう。F1.4の明るさを活かせる23mmの大口径レンズを探している人ならば、検討すべき一本と言えるでしょう。

購入早見表

XF23mmF1.4 R LM WR
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作例

オリジナルデータはFlickrにて公開

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