- 2017.2.24:ページを更新。Lenstipsの総評を抄訳、べた褒めを通り越して語り調で締めくくっています。
レンズの特徴
Points
解像力 | 中央:抜群に良好 周辺:非常に良好 |
解像力のピーク | 中央:F3.5~F4.0 周辺:F5.6 |
軸上色収差 | 問題にならないレベル |
倍率色収差 | 中程度 絞る事でやや減少 |
コマ収差 | 良好 |
非点収差 | 目立たないレベル |
周辺減光 | 開放で半段程度 |
逆光耐性 | 良好 |
- MF限定
- ピントリングが重い
- 電子接点無し
- 実絞り
- 被写界深度の指標無し
総評
解像力 | |
表現力 | |
機能性 | |
携帯性 | |
コスパ |
マニュアルフォーカス限定、実絞り式の絞り羽根という点をクリアするとマイクロフォーサーズの魚眼レンズの中では最も安価にゲットできる(ボディキャップレンズを除く)。「安い割に良く写る」という域を飛び越えて「非常に良く写る」レベル。さらに軽量でコンパクトであるため、持ち運びに苦慮する事無く気軽に携帯できる点はさらにGood。
被写界深度の深い魚眼レンズなら絞ってパンフォーカスを狙いやすいのでMF限定であるデメリットをそう感じない。8mm PROや8mm F3.5をまだ購入していなければおススメ。
参考 記事・サイト
評判・関連
- 価格.com
レビュー/口コミ - 楽天市場レビュー
- Amazonレビュー
- M4/3Photography
購入早見表
楽天市場 | Amazon | カメラのキタムラ | Yahoo | |
7.5mm 1:3.5 UMC Fish-eye MFT | 新品・中古情報 |
新品・中古情報 |
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レンズデータ
レンズ仕様
気軽に魚眼を楽しみたいならこのレンズ
Samyang製のマニュアルフォーカス・実絞りタイプの魚眼レンズ。
純正の魚眼レンズと比べて遥かに価格が安く、コンパクトで軽量なモデルに仕上がっているためとても使いやすい。安価だが金属マウントを採用し、レンズ鏡筒もしっかりとした造りとなっているのでチープさを感じない。
描写性能は良好で中央はとてもキレのある解像力を発揮し、周辺描写についても頑張って食らいついている。絞る事でフレーム全体の描写が立ち上がり、F5.6-F8で描写のピークを迎える。
マニュアルフォーカスがゆえにピントリング・絞りリングを操作しなければならない。メリットでもあるコンパクトさだが、このフォーカスリングや絞りリングを操作するにはリングの幅が小さく掴みにくいのが難点。特に絞りリングは回しにくい。さらに画角が広いので、ピントリングに指をかけたまま撮影すると指が写り込んでいるなんて事もあったりする。
海外の評価
Lenstips:信じられないような素晴らしいレンズ
長所:小型、良好な造り、ハンドリング性が高い、センセーショナルな中央画質、素晴らしい四隅の画質(絞り開放を含めた)、低い色収差、目立たない非点収差、よく補正されたコマ収差、よく補正された周辺減光、及第点の逆光耐性
短所:被写界深度の指標が無い
小さくて、しっかりとした鏡筒で、スタイリッシュなレンズが本当にあるだろうか?絞り開放からすでに素晴らしい中央の画質であり、四隅も似たような素晴らしい画質を提供できるレンズがあるだろうか?そして、基本的な光学収差が抑えられた非常に手頃な価格のタグがついたレンズがあるだろうか?
あなたは「そんな素晴らしいレンズがあるなんて信じられない」と怪訝に答えるだろう。
喜ばしいことにそれは間違っており、レンズは実在する。それはSamyangと呼ばれるマイクロフォーサーズ用レンズのことだ。
(訳注:Lenstipsらしくない語り調で締めくくっています。もちろんエディターズチョイスのレンズと評価しています。)
競合レンズ
M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO
マイクロフォーサーズにおける魚眼レンズの雄。
魚眼レンズとしては異例のF1.8という明るいレンズを採用し、さらに35mm判換算で0.4倍までクローズアップできる接写性能を有している。これを最大限まで活用すればラージフォーマットの魚眼並みに背景に大きなボケを作る事ができる。
また、F1.8の明るさを活かした星景写真やホタルの撮影にも最適。センサーサイズにより被写界深度が深いので絞り開放からパンフォーカスを狙えるシーンが多いのも特徴の一つ。周辺描写は絞り開放でパナソニックのF3.5に劣るもののF4まで絞れば急激に立ち上がる。
非常に高価な魚眼レンズだが、唯一無二の存在で変わりが無い。明るい魚眼が欲しければこれ一択。
LUMIX G FISHEYE 8mm/F3.5 H-F008
スペックが本レンズと大きく被っているのがパナソニックの純正魚眼であるこのレンズ。
オリンパスの魚眼と比べるとF値が控えめだが、同程度にクローズアップ撮影が可能なので小さい被写体なら寄る事でボケを得る事が可能。
また、価格も比較的手ごろな方で何より165gという軽量なレンズに仕上がっているので運用しやすい点はグッド。明るさを抑えているためか周辺解像度はオリンパスのF1.8よりも使いやすい。
フィッシュアイボディーキャップレンズ BCL-0980
1万円以下で手に入る魚眼レンズ。
マウントにレンズがくっついているくらいの薄いレンズで、まさに「ボディーキャップレンズ」と言った印象。フォーカスは「クローズ・0.2m・無限遠(パンフォーカス)」の3通りから選ぶことができる。
画質は価格なり、と言ったところがあるものの中央は思いのほか良好でトイレンズというよりは普通に良好な描写。魚眼の画角を楽しむならこれくらいで十分と言う人もいるだろう。
難点はF8固定のため、暗いシーンではISO感度を上げざるを得ず、また近接しても背景をぼかし難いなどのデメリットがある。それを加味してもまだまだ安いとは思う。しかし、サードパーティ製のSamyang 7.5mmも魚眼としてはかなり安いので、3万円程度まで出せるのであれば7.5mmもおススメ。
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