安いジャンクとしてカメラのキタムラで1500円で売っていた。SMCMのレンズでも良い評価が付いていたので、それならダメ元で買ってみるかと購入。マニュアルフォーカスと分かって買ったものの、オールドレンズは初めてで使い方がちんぷんかんぷん。同じKマウントでも付けりゃいいってもんじゃないらしい。
まず、シャッターが作動しない。これは絞りリング(レンズでF値を設定できるリング。最近のレンズには付いていない物が多い)がオートになっていない、オートが無いレンズにおいては作動しない設定になっている。
カスタムメニュー4から絞りリングの使用の項目を選び、
禁止にカーソルから許可に変更する。
シャッターをきることが出来るようになった。
しかし、F値を5.6に絞っても、開放で撮ってもボケボケの写真になってしまう。おかしいなあ、レンズを外して絞りリングを動かすと絞り羽根は動いているのだけど…。もしや故障品を引いてしまったかと思いきや
モードをマニュアル露光(M)にしていなかった!これはうっかりしていた。普通にプログラムオートで撮ってしまっていた。
グリーンボタンの便利さ再発見
マニュアルモードではSS、F値、感度を全て自分で設定しつつ露出を決める必要がある。しかし、PENTAX機種ではF値だけ絞りリングで設定してグリーンボタンを押すだけで現在の感度に応じたシャッタスピードを算出する。これにより、マニュアルレンズの煩雑さはピントの調整だけなので手軽にオールドレンズを楽しむことが出来る。
限りある趣味の軍資金で安いオールドレンズを楽しむことが出来るのは非常にありがたい。純正のスクリューマウントのアダプタも買えば、タクマー系のレンズも楽しめる。カメラのキタムラなどで結構出回っているので探しやすいだろう。
小ぶりで使い勝手の良い50mm1.7
話を50mm1.7fに戻そう。Mシリーズはコンパクトな設計をしているそうで、例に漏れずこのレンズもかなり小さい。現行品のDA50mm1.8Fよりも小さく、マウントは金属で重厚感がある。DA50mmのようにプラマウントでは無いので、破損する不安も少ない。何しろ安いので、そもそも壊しても気にならないほどだ。
50mmの焦点距離は普段のスナップでは使いづらく、何か面白い写真を撮りたいときに使う。そうなると、じっくり撮るときには別にAFで無くともマニュアルでゆっくりピントを合わせれば良い。これで遠景を撮ることはまずないので、近景や小物を撮るのであればピント合わせも苦ではないだろう。
絞り開放で撮った写真
F2.8で撮った写真
うーむ、F値が2以下のレンズはこれが初めてなので開放で撮った際の被写界深度の浅さにびっくりした。これは派手にボケるなあ。手軽に明るいレンズを試したいと言う人は、安いオールドレンズで味わってみよう。
手軽にスナップを楽しむには面白いが、ちょっと面倒かもしれない。車で言えばマニュアル車と同じ。撮ること自体に楽しみを感じる事が出来るはずだ。
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