【評価・作例】デカい中望遠には訳がある『Sonnar T＊ 135mm F1.8 ZA SAL135F18Z』

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STFに負けない美しいボケ味の中望遠

135mmという焦点距離でF1.8と非常に明るい大口径の望遠レンズ。

大きなEDレンズを2枚使用して効果的に色収差を補正し、絞り開放からシャープなピント面と美しボケ味が両立するナイスなレンズ。

この焦点距離ではライバルに「STF」が存在するので意識せざるを得ないが、こちらも引かず劣らずのとろけるようなボケ味を得る事が出来たりする。

中望遠レンズとしてはやや焦点距離が長いものの、85mmクラスと同じような最短撮影距離まで寄ることが出来る。その分撮影倍率も高く、小さな被写体をクローズアップしやすい点も隠れたメリットと言えるかもしれない。

近接撮影能力を活かせばタムロン90mmのような美しいボケ味を引き立てる事が出来るのでおススメだ。それでいて解像力が高いので申し分ない。

難点を挙げるとしたら、レンズ相当となるサイズ感。中望遠単焦点としては大きく重い。マウントアダプタを介してα7シリーズに付ける場合にはフロントヘビーとなるので気を付けよう。

またカラーフリンジはそこそこ発生するので、必要であれば後処理を施した方が良い時もある。

とは言っても、その程度のデメリットであれば甘んじてうけいれても使いたくなる魅力があるレンズには違いない。

アポダイゼーション光学エレメントという特殊なフィルターをレンズ内に採用したボケ味最優先のマニュアルフォーカスレンズ。

言ってしまえば周辺部にNDフィルターをかけたような仕様なので、実質的な明るさはF4.5という感じでそう明るいレンズでは無い。ただし、その犠牲を払ってでも手に入れたボケは一級品。

ピーキングが使えるカメラに装着すればMF限定ながらピント合わせに苦労する事も少ないだろう。とはいえ、使い勝手で言えば本レンズの方が無難なのは確か。STFの作例を確認して「これっきゃない！」という感銘を受けたらSTFへ、そうでなければZAを選択すればいいだろう。