【評価･作例】APS-Cのお手頃超広角ズーム『SP AF 10-24mm F/3.5-4.5 Di II LD Aspherical [IF] (Model B001)』

広角ズームレンズは純正・社外品共にバリエーションが豊富で迷われる方も多いのじゃないだろうか。このレンズもそんな中の一つ。

F値は平凡なものの、10~24mmをカバーする幅の広いズーム域と、全域で24cmまで寄ることが出来る接写性能を持っている。周辺部の描写が甘く、風景撮影で使うならF8・もしくはそれ以上絞る必要がある。

パースの効いた表現が持ち味の広角レンズにおいて、重箱の隅をつつく様な細かい等倍観賞をするか？という問に「No」と言えるなら全くもって問題ない。

競合レンズはかなり多いが、ざっくり纏めると「価格は高いがボディとの親和性が高く、レンズ補正も適用出来る純正レンズ」「大口径・F4固定ズームがあるトキナー」「スーパーワイドだったりシャープなレンズだがズーム幅は狭いシグマ」「バランスが良く価格もお手頃なタムロン」と言った具合だ。

このタムロン広角レンズは資金に余裕があるのなら積極的に買うほど説得力のある性能では無いが、コストに対してのパフォーマンスは高い。あまり広角ズームを使わないけど、システムとしては持っておきたいのであれば十分その要求には応えてくれる。

比較的重量が軽く、競合レンズと比べると100gほど軽量。ハンドリングの良さもこのレンズの隠れた魅力と言えるだろう。