このページでは一眼カメラ用交換レンズ「XF16-55mmF2.8 R LM WR」の情報を収集しています。
更新履歴
- 2017.11.15:ページレイアウトを更新
- 2016.7.9:全体的にリンク追加・文章改訂
データベース
レンズの特徴
中央解像力 | 開放 非常に良好 ピーク? 抜群 ピーク F2.8-F4 |
周辺解像力 | 開放 良好 ピーク 非常に良好 ピーク F4-F8 16mmが特に優秀 |
軸上色収差 | 僅かな色づき | 倍率色収差 | 広角 良好 中間 中程度 望遠 やや目立つ |
球面収差 | 問題無し | コマ収差 | 軽微 |
非点収差 | 広角 良好 中間 軽微 望遠 軽微 |
歪曲 | 広角 樽型 大 望遠 糸巻き 大 |
周辺減光 | 並 | 逆光耐性 | 良好 |
AF | 高速・静音 | MF回転角 | 電子制御式 360° |
最短撮影距離 最大撮影倍率 |
広角:30cm 望遠:40cm 0.16倍 |
手ぶれ補正 | ー |
フィルター | 77mm | 重量 | 655g |
ボケ傾向 | 前後のボケ…比較的良好 玉ボケ…比較的良好 |
||
備考 | 絞りリング・防塵防滴 |
レビュー・作例・参考サイト
レビュー
- 価格.com
レビュー/口コミ - 楽天市場レビュー
- Admiring Light
(抄訳記事) - Amazonレビュー
- Dustin Abbott
- KROUPSKI
購入早見表
レンズデータ
レンズ仕様
型番 | XF16-55mmF2.8 R LM WR |
---|---|
レンズ構成 | 12群17枚(非球面レンズ3枚、異常分散レンズ3枚) |
焦点距離 | f=16 - 55mm(35mm判換算:24 - 84mm相当) |
画角 | 83.2°- 29° |
最大口径比(開放絞り) | F2.8 |
最小絞り | F22 |
絞り形式 |
|
撮影距離範囲 |
|
最大撮影倍率 | 0.16倍(テレ端) |
外形寸法:最大径×長さ(約) ※先端よりマウント基準面まで |
ø83.3mm×106.0mm(ワイド端)/129.5mm(テレ端) |
質量(約) ※レンズキャップ・フード含まず |
655g |
フィルターサイズ | ø77mm |
略称 | F XF16-55mmF2.8 R LM WR |
紹介
ミラーレス一眼のカテゴリでも独自路線をひた走るフジXマウントの大口径標準ズームレンズだ。謂わいる「大三元」と呼ばれるカテゴリの標準ズームにあたる。特に他のミラーレス一眼カメラと比べた場合に、コンパクト路線よりも高級・高画質にウェイトを置いている。それの最もたるレンズがこのレンズかもしれない。
リニアモーターによるAF駆動やコンディションに強い防塵防滴。加えて高画質を突き詰めたようなレンズだが、兎に角デカイ。ちなみにフルサイズ用標準F4通しレンズ以上の重量がある。コンパクトなミラーレス一眼に装着するとデカさが際立ち、三脚に取り付ける際にレンズが干渉してしまう事があるので気をつけよう。その分画質に妥協が無いので、あとは重量をカバー出来れば十分満足出来るだろう。
非球面・EDレンズを3枚ずつ贅沢に採用しておりデジタル補正が難しい軸上色収差を良好に抑えられている。中央は非常に良好な解像度で四隅に関しても十分良好で、広角側の描写が特に良く中域から望遠側は若干劣る。と言ったものの、解像度は並の単焦点以上。但し、単焦点と比べるとボケはかためなので、その点を期待し過ぎると失敗する。
解像力は絞り開放から申し分無いシャープな像を得ることが出来る。それは中間域(35mm付近)が最も高く、F5.6まで絞る事でピークを迎える。ただし、中央部の解像力が突出しており周辺部はややついて行けていない(中央が良すぎるため)。フレーム全域でバランスが良好なのは広角端の16mm。開放から最高の解像力を発揮し、絞ると逆に解像力が落ちていく。被写界深度と相談しながら絞り値を決定しよう。
手ぶれ補正は搭載されていないので、絞り込んだ時の手振れの管理は十分に気をつけたいところ。また、他のフジノンレンズ同様歪曲と周辺減光は目立つので補正が掛からないRAW現像は注意しよう。(補正をかければ問題無い程度に解消する)
海外の評価
Admiring Light
- フジフイルムの高級ズームレンズでありXF18-55mmF2.8-4 R LM OISと比べてはるかに大きい。しかしグリップのあるカメラを使えば取り扱いは容易だろう。
- 主に金属パーツで構成され、ズームレンズの内筒にプラスチックが使われている。
- ゴム製ズームリングは滑らか・均一に動作する。XF18-55mmと似たような抵抗感で少し驚いた。個人的にはもう少し抵抗感のあるズームリングが好みだ。幸いにもフォーカスリングと絞りリングの抵抗量は適切だ。
- オートフォーカスはとても高速で静かだ。良い光環境では瞬時に被写体をロックし、調光環境下では僅かに速度低下するくらいだ。
- このレンズサイズなら光学手振れ補正を搭載して欲しかった。
- XF18-55mmF2.8-4 R LM OISは画質とサイズ・価格のバランスが取れている。このレンズの価格を正当化するためには大幅な画質向上が必要だ。多くの場合はその高い要求に応えている。ズームレンジ全域・回折が始まるまでの絞り値全てで優れた中央シャープネスを発揮する。特に25mm?55mmでは四隅までシャープだ。絞り開放の広角側も実用的な画質である。
- ボケは全体的に柔らかく、背景は全体的に滑らかだ。しかし、玉ボケは完璧では無く、典型的な非球面レンズの影響を受ける。
- このレンズの真価は発色とコントラストだ。F2.8から優れたコントラストと豊かな色で飽和している。後処理が必要な本当に素敵な描写だ。
- 残念なことに倍率色収差の補正は例外だ。全ての絞り値、ズームレンジにおいて、四隅に向かって目に見える量の色収差する。
- 歪曲はとても僅かな樽型だ。これは大きな樽型歪曲補正後の結果だが、補正後の画質が良いので問題とはならないだろう。
- 逆光耐性はとても良好だが、わずかに緑・マゼンダのゴーストが発生する。
- 周辺減光はまともなパフォーマンスだ。ズームレンジ全域でF2.8はいくらか減光があるものの、F4まで絞ればほぼ解消する。
長所:防塵防滴・滑らかな操作性・高速正確なAF・ズームレンジ全域で絞り開放から優れたシャープネス・優れたコントラストと色飽和・ズームとしてはとても良好なボケ・多くの状況で良好なフレア耐性・周辺減光が僅か
短所:ミラーレス用標準ズームとしては大きく重い・倍率色収差・光学手振れ補正無し
ズームレンジ全域で優れたレンズを探しているのであればこのレンズだ。万能小型レンズを探しているのであればXF18-55mmF2.8-4 R LM OISを検討しよう。このレンズはプロフェッショナルのイベント撮影や風景撮影、レンズ交換が出来ない悪天候な状況に向いている。
XF50-140mmF2.8 R LM OIS WRと組み合わせることで多くのシーンをカバーできるはずだ。
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