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爆速AF・強力VRの新型ズーム AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR データベース

レンズの特徴

中央解像力 ズームレンジ全域で均質
ピーク? F4.0~F8.0
周辺解像力 ズームレンジ全域で均質
ピーク?F5.6~F8.0
軸上色収差 やや残存するが問題ない 倍率色収差 広角 目立つ
中間域 絞ると目立つ
望遠 良好
球面収差 良好 コマ収差 少ない
非点収差 僅か 歪曲 広角 樽型で目立つ
(G型よりも大きい)
望遠 糸巻き型
周辺減光 開放で大きな減光 逆光耐性 大きめのゴーストが出やすい
AF 高速で正確 手ぶれ補正 3.5?4段分
ボケ傾向 前ボケ…滑らか、後ボケ…少し騒がしい、玉ボケ… ズームとしては滑らか
備考 ナノクリスタルコート、フッ素コート、近景と遠景で解像性能に差がある、接写性能が良好

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レンズデータ

レンズ仕様

型式 ニコンFマウントCPU内蔵Eタイプ、AF-Sレンズ
焦点距離 24mm-70mm
最大口径比 1:2.8
レンズ構成 16群20枚
画角 84°-34°20′(FXフォーマットのデジタル一眼レフカメラ)
61°-22°50′(DXフォーマットのデジタル一眼レフカメラ)
焦点距離目盛 24、28、35、50、70mm
撮影距離情報 カメラへの撮影距離情報を出力可能
ズーミング ズームリングによる回転式
ピント合わせ IF(ニコン内焦)方式、
超音波モーターによるオートフォーカス、マニュアルフォーカス可能
手ブレ補正 ボイスコイルモーター(VCM)によるレンズシフト方式
手ブレ補正効果:4.0段※(CIPA規格準拠)
VRモード:NORMAL/ACTIVE
三脚使用時ブレ補正:有り
撮影距離目盛 ∞?0.38m
最短撮影距離 0.41m(焦点距離24mm、28mm、70mm)
0.38m(焦点距離35mm-50mm)
最大撮影倍率 0.28倍
絞り羽根枚数 9枚(円形絞り)
絞り方式 電磁絞りによる自動絞り
最大絞り f/2.8
最小絞り f/22
測光方式 開放測光
アタッチメントサイズ(フィルターサイズ) 82mm(P=0.75mm)
マウントアダプターFT1適否 AF駆動可
寸法 約88.0mm(最大径)×154.5mm
質量 約1070g

 

レンズ構成図

pic_03

MTFチャート

wide

wide

tere

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概要

強力な手振れ補正と爆速オートフォーカス・電磁絞りを搭載してFマウントの大口径標準ズームがリニューアルされた。すでに購入したユーザーの評価も概ね高評価で、特に手振れ補正の効き目も高く、オートフォーカスも70-200mmと比べても爆速

手振れ補正4段分

非搭載だった旧モデルと比べると、シャッタースピードの許容範囲が4段分向上している。これは大きなアドバンテージだ。

手振れ補正を搭載する事で画質の低下が懸念されるところだが、後述する様に旧モデルと比べても贅沢に特殊レンズを使用して高水準に納めている。各収差が抑えられているので、むしろ遠景がシャープにさえなっている。

ED非球面レンズ・ナノクリ・フッ素コート

ED非球面レンズは EDレンズと非球面レンズの特性を併せ持つ特殊なレンズでニッコールレンズとしては初めて搭載される。レンズの小型に貢献する他、旧モデルよりも非球面レ ンズが実質1枚分増えているので収差の抑制能力がさらに向上。さらに逆光耐性にきわめて良好なナノクリスタルコートを採用している。

構成枚数が16群20枚とレンズ枚数が多いにも関わらずヌケがとても良好。レンズの癖が少なく扱いやすい、濁りの無い単焦点で撮影したかのような像を得ることが出来るのが本レンズの特徴だろう。

特に夜景での点光源を写した時にその性能を伺うことが出来る。コマ収差をはじめとした諸収差による滲みを感じさせない写りをする。強力な手ぶれ補正もあって夜景撮影に役立つ一本だ。

レンズの最前面と最後面にはフッ素コートを採用している為、旧モデルよりもメンテナンス性に優れており、よりハードなロケーションでの使用にも適している。前玉だけでなく、後玉にもフッ素コートが施してあるあたりにニコンの良心を感じずにいられない。

旧モデルと比べて若干のサイズアップ

高画素化に対応する為に光学性能を追求した事や、手振れ補正機能を搭載したことにより、旧モデルの「11群15枚」のレンズ構成から「16群20枚」と大幅にレンズ枚数が多くなっている。

その為、全長が3センチほど長く170gほど重くなっている。レンズが増えた割にはそこまでの重量増では無い気もするが、1kg超えの標準レンズとあって携帯性は少なからず落ちている。
*ズーミングでレンズが伸縮する(広角側で鏡筒が伸びる)ものの、フードで隠れる範囲でズーミングするのであまり気にならないと思う。

D810と組み合わせると2,110gと2kg超えの標準システムになる。一脚で自重を支えるか、己の肉体を強化して対応していこう。

2016.1.18追記:写真家が雑誌上で散々「これは望遠レンズだよ!」と重量の事を弄っていたら、ニコンの設計者が「望遠レンズを作った(某)です」と自嘲気味にツイートしたらしい。

社外製フィルターに注意

ZETA などの社外製フィルターを装着したところ、フードを取り付ける事が出来なくなったと言う事例があるそうだ。どうもフィルター枠が厚く、フードに引っかかる との事。無難なのは純正のフィルター、PRO1Dなどでも装着出来たと言うこともあるので購入する前にカカクコム等のクチコミで確認してみよう。

海外の評価

Photozone

  • このレンズは従来のモデルからVRの搭載、電磁絞りの採用、光学系の更新がなされている。勢いのあるサードパーティ製レンズをけん制している。
  • 驚いたことに、このレンズは重量が増加し1?を超えている。フィルター径は82mmと大きくなっているが、これは昨今の明るいプログレードのレンズとしては一般的だ。
  • 小売り価格は2100ユーロを上回る、主にプロ写真家をターゲットにしたレンズだ。よってレンズの造りはとてもしっかりとしたレベルであり、どの部分にもがたつきは無い。
  • 旧モデルと同様、広角側にズーミングするほど鏡筒が伸びる。これはレンズフードを装着時にフード内で完結する動作であるため、フード装着時にレンズ全長は変化しない。
  • 最も重要な付加機能はVRだろう。ニコンは4段分の手ぶれ補正と主張しているが、一般的には割り引いて聞いておく必要があるだろう。
  • オートフォーカスは高速かつほぼ無音のAF-Sドライブによって駆動する。
24mm 35mm 50mm 70mm
歪曲 2.96%樽型 0.51%樽型 1.71%糸巻型 1.62%糸巻型

歪曲は驚いたことに旧モデルよりも大きい。24mmでほぼ3%の樽型歪曲が発生し、ズームイン時には糸巻き型の歪曲となる。樽型から糸巻き型への転換点は30mmであり、この焦点距離では歪曲はゼロだ。35mmは0.5%と少量の歪曲だが、さらに望遠側にズームすると1.6~1.7%となる。

F2.8 F4.0 F5.6 F8.0 F11
24mm 2.58 1.62 0.94 0.73 0.60
35mm 2.22 1.20 0.68 0.36 0.31
60mm 1.92 1.00 0.48 0.29 0.21
70mm 1.69 0.86 0.51 0.37 0.24

続いて残念な方向での驚きは周辺減光だ。レンズ前玉は従来モデルより大きいものの、より大きな減光が発生する。24mmと35mmでは、このクラスのレンズでは見たことがないような減光だ。絞ることで緩和することができるが、24mmでは中程度の絞り値でも依然として大きな減光だ。

F2.8 F4.0 F5.6 F8.0 F11
24mm 中央 3754 3888 3962 3793 3506
3249 3369 3372 3385 3183
3188 3305 3321 3367 3160
35mm 中央 3669 3772 3911 3755 3520
3298 3336 3408 3255 2995
3085 3275 3322 3103 2895
50mm 中央 3115 3410 3750 3707 3434
2727 2756 2807 2879 2783
2516 2596 2767 2797 2727
70mm 中央 3093 3414 3577 3516 3350
2396 2501 2845 2832 2735
2277 2318 2458 2661 2670

解像力はいいニュースだ。24、35mmの中央画質は絞り開放から優れた分解能力を持つ。絞り値に関わらず、四隅や端も非常に良好だ。さらに旧モデルで苦労した像面湾曲が少なくなっている(まだ存在するが)。

望遠側にズームすると中央解像度は絞り開放でかなり低下するが絞ると改善する。50mmは四隅や端が良好だが、70mmの絞り開放付近では弱点となる。とてもソフトな端の画質に加えて、若干のフォーカスシフトが発生した。

色収差 F2.8 F4.0 F5.6 F8.0 F11
24mm 1.83 1.90 2.06 2.09 2.16
35mm 2.13 2.38 2.97 3.25 3.37
50mm 1.48 1.52 1.97 2.44 2.65
70mm 0.52 0.31 0.53 0.72 0.91

色収差では再び否定的な意見となる。70mmの焦点距離を除いて色収差は驚くほど高い。35mmの端では3ピクセル以上のピーク値に達している。倍率色収差はソフトウェアで補正可能だあ、このような色収差を修正すると解像力に影響を及ぼすだろう。

ボケは抜群ではないが、ズームレンズとしては良好だ。ピント面前後のボケと後ボケはやや強張っている。ハイライトの玉ボケは口径食のために猫の目状となっている。

ボケの色づきは驚くほどの量ではない。フォーカスシフトは解像力の項目で述べたようにそれほど顕著では無いが、一般的な量よりはまだ目立つものだ。

  • このレンズは旧モデルよりもサイズが大きくなっているため、多くの点で性能アップしていると予想していた。しかし、残念ながらそうではなかった。
  • 実際に改善された点は広角側の四隅や端のは質と像面湾曲(厄介ではなくなるレベル)だ。それ以外ではそれほど改善はされていない上、周辺減光や色収差は悪化している。ソフトウェアで修正が可能な部分は収差を残しているという点は怠惰だと感じる。
  • レンズの造りはとても高いレベルだが、旧モデルも変わらず良好だ。
  • 要約するとこのレンズは我々をしらけさせている。部分的な改善があるにも関わらず、旧モデルと同様の評価以上を与えることはないだろう。

光学品質…3?3.5点・メカ的品質…5点・コスパ…2点

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