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EOS 6D Mark IIでウサギを撮りに行く【実写レビュー】

   

加賀月ウサギの里に行ってきた

ここは石川県加賀市「月ウサギの里」。

狭い敷地だが、中には多くのウサギが放し飼いにされいる。カメラで撮影したり、自由に触れ合ったりと非常にフリーダム。

EOS 6D Mark IIのオートフォーカスと連写性能を試すには絶好のロケーションと感じたので休日を利用して訪れた。

連写性能・AF

ウサギは走り始めると素早い、超速い。

それも至近距離で予測できない動き方をするので動体撮影の難易度はエクストリーム。さらに夏休みで施設が混雑する中、お見せできるような決定的瞬間を撮るのは難しかったと先に弁明しておきます。

また、6.5コマ秒はウサギの動き回る瞬間を捉えるには不足気味。

これは5D Mark IVでも足りず、おそらく1D X Mark IIでも物足りない。E-M1 Mark IIの18コマ秒連写で「う~ん、まずまずかなぁ…」と言う感じ。ソニー α9の20コマ秒連写くらいあればさらに面白いかもしれません。

肝心の6D Mark IIが持つオートフォーカス性能はというと…、悪くは無い。べた褒めするほど成功率が高いわけではないが、非難すべき性能でもない。

フォーカスエリアの話は後述するとして、AF性能に関して言えばEOS 80Dと同程度と言えるでしょう。

AFエリア

問題とされている位相差AFのカバーエリアはどうか?

確かにカバーエリアは狭いですが、他のフルサイズ一眼レフと比べて極端に狭い訳でも無し。フルサイズ一眼レフ全般とミラーレス一眼の差を考えたら全く問題ないレベル。

カバーエリアを重視するのであればミラーレス一眼をチョイスした方が良い。

6D Mark IIでAFエリアが狭いと言っている方はPENTAX 645Zを暗にディスっているのでしょう。

AFカバーエリアは中央に集中しているので、フォーカスポイントの密度が高く9点のエリアAFが使いやすかった。追加されたラージエリアAFも良い感じ。

 

ただし、エリアAFの場合は立体的な動物の顔に対して、鼻先へピントを維持するのは難しい。

特にコントラストが高い体毛や下手をすると地面にピントを奪われることが多い。これは他のカメラにも言えることであり、EOS 6D Mark II固有の問題では無い。

ファインダーで被写体を追いかけることが出来るのであれば、自分でピント面を指定できる1点AFがオススメ。

5D Mark IVのようなスティック型のマルチコントローラーは必要か?

EOS 5D Mark IVにはAFエリアをダイレクトに指定可能なジョイスティック型マルチコントローラーが搭載されています。1点AFを使うのであれば45点のエリアを移動するのが面倒くさので、ジョイスティックはあった方が便利。

EOS 6D Mark IIの場合はジョイスティックが無いため、十字ボタンのマルチコントローラーを使うか前後のダイヤルで操作する。個人的には十字ボタンで操作するよりも前後のダイヤルを操作した方が素早く移動できる。

と言うものの、今回の撮影では中央1点からフォーカスエリアをほぼ動かさなかった。

また、9点のエリアAFやラージエリアAFならば移動頻度が少なく、移動距離も短いため6D Mark IIのマルチコントローラーでも十分。

EOS Kiss X9

キヤノンには優れたAF駆動のレンズが多い

6D Mark IIとセットで持ってきていたKiss X9でパチリ。悪く無いレスポンス。

キヤノンはボディのAF性能もさることながらレンズのAF駆動が速い。特に「EF70-300mm F4-5.6 IS II USM」に搭載されているナノUSMが高速。ステッピングモーター搭載モデルと比べても一皮むけている印象。このレンズは一瞬でピントが合うため、フォーカスレンズが動いたのかすら認識できない場合もある。

さらに手頃な価格帯であること。ニコンの「AF-P NIKKOR 70-300mm f/4.5-5.6E ED VR」はステッピングモーターの上にやや高価、ソニーの「FE 70-300mm F4.5-5.6 G OSS」は10万円を超える高価なレンズ、ペンタックスはそもそも同クラスのレンズが存在しない。と言う事でEF70-300mm IS II USMの存在感は非常に大きい。

この価格でこのレンズを出されてしまうとシグマやタムロンは困っちゃいますね。

さらに、ニコンには無い標準ズームのステッピングモーター搭載タイプが存在する。

ステッピングモーターはピント面が前後する状況でフォーカスレンズの駆動に適した方式。特に動く被写体をクローズアップするときに真価を発揮します。

例えば上の写真のように被写体との撮影距離を詰めたり離れたりしつつ撮影する時に安定した動作が期待できる。

サーボAF特性の調整が難しい

悩ましかったのはサーボAFの特性調整。

正直に言うと、EOS 6D Mark IIのサーボ特性を初期設定のまま使うと、特性を調整の出来ないEOS Kiss X9の方が打率が高い。Kiss X9は一体どのような特性カスタマイズがされているのだろうか?

そこで6D Mark IIのサーボAF特性をカスタムしてみた。追従特性を俊敏に、乗り移り特性を高めに設定してみたところややマシとなる。ただし、AFポイントの動きを機敏にしたせいか、地面や背景に食いつくことも増えてしまった。

このようなシーンではどの様な設定がベストな選択肢なのだろう…、分かりやすいシーン別のプリセットをキヤノンで用意して欲しいところ。

また、レリーズ設定は「バランス」か「ピント重視」を選択していた。しかし、レンズのフォーカス速度がとても高速なので「レリーズ重視」でもポテンシャルを損なわなかったのでは?と後悔している。

小動物の撮影にはバリアングルが便利

EOS 6D Mark IIはバリアングルモニタを搭載しているのでローアングルの撮影もらくちん。モニタ固定式カメラでは地面を這いずり回るか、構図を確認せずに連写しなければならないようなシーン。

さらにライブビューでも位相差AF(デュアルピクセル CMOSによる像面位相差AF)で駆動するため、動く被写体を高速追従して撮影可能。コントラストAFのニコンよりはかなり使いやすいと言えるでしょう。

ウサギが突進してくるようなシーンでは「EF24-105mm F3.5-5.6 IS STM」が役に立ちました。しかし、ウサギの詰め寄るスピードが速く、レンズの最短撮影距離を割り込むことが多々あった。

ライブビューの連写速度はとても遅い

便利なライブビュー撮影にも欠点がある。それは、ファインダー撮影以上に連写が利かないこと。

高速連写モードでおよそ5コマ秒程度だが、追従性が落ちて動く被写体は絶望的。また、低速連写では極端に連写性能が低下するので本格的な動体撮影には向いていない。

6D Mark IIは初期設定で「LVソフト撮影 モード1」が設定されている。これは電子先幕シャッターを使った低振動モードであり、これを「オフ」にするこは可能。ただし、オフにしても連写速度にあまり変化は感じられない上に先幕シャッターの振動が加わるため「モード1(初期設定)」を推奨。

バリアングルを活用した縦構図

縦構図のローアングルはバリアングルモニタの特権。上下にしか可動しないチルト液晶モニタでは確認が難しい撮り方です。

タッチパネルAFで四隅の被写体もワンタッチで指定できるのは超便利。「ライブビューを使うとか(笑)」と食わず嫌いをしているのであれば是非使ってみて欲しい機能。

バリアングルモニタはAPS-Cやマイクロフォーサーズ機で多く採用されていますが、大きくボケを活かして撮影したいのであればフルサイズセンサーのカメラを使いたいところですね。

フルサイズ一眼カメラとしてはα99・α99 IIに続いてEOS 6D Mark IIが3機種目。特にタッチパネルモニタを採用し、ライブビューに適したレンズがあるとなればEOS 6D Mark II一択と言えるでしょう。

ちょっと気になったのは、四隅をタッチAFで指定する際に間違ってシャッタースピードやISOの項目をタッチしてしまう。数回誤操作した後に、邪魔と判断したので「info」ボタンで表示を消した。消してしまえばタッチ操作に専念できるためオススメ。

ISO 12800

高感度

高感度性能はどうでしょう?

至近距離の動体撮影ですので、今回はガッツリシャッタースピードを上げて1/4000秒を多用。もちろんそれを補うためにISO感度は6400~12800の写真が多くなりました。

毛のエッジがシャープとなるようにピクチャースタイルは「ディテール重視」を選択、シャープネスの強さと細かさを1段上げています。高感度ノイズ低減処理は「標準」に設定。

剛毛のウサギはISO12800でも毛並みが写りますが、ソフトでふわっとした毛並みのウサギはややディテールが潰れ気味。ノイズリダクションはオフか弱にしておき、ノイズが気になるときだけRAW現像し直すのもありだったかも。

(追記)DPP4でノイズリダクションをオフにしてみましたが、そこまで変わりませんでした。

個人的にはISO12800まで許容範囲内。ウェブ上で使ったり小さめのプリント用紙に印刷する程度なら全く問題無し。

できればISO6400までに収めたいですが…。

まとめ

 

  • ファインダーのAFフォーカスエリア・AF性能は抜群では無いが、特に不満もない
  • ボディのAF性能よりも被写体に適したサーボAF特性の調整とレンズの選択が重要
  • 9点・ラージエリアAFでは被写体の認識性能がやや甘い
  • 小動物の撮影にはバリアングル+像面位相差AF+タッチパネルが便利
  • キヤノンにはライブビューを活かせるレンズが多い
  • ウサギを撮るには連写性能が厳しく、ライブビューは特に連写が遅い
  • 高感度はISO12800まで許容範囲

もともとガッツリ動体を撮影するような専門的なカメラでは無いため、挙げれば欠点はいくつかあります。とは言え、気軽に撮影するのならば「良好」と言えるラインは維持していると感じます。

カメラボディよりもレンズが重要だと感じますので、5D Mark IVとの差額で爆速AFの70-300mm IS II USMなどを買いそろえるのも一つの選択肢と言えるでしょう。

さらにバリアングルモニタを使うとアイレベルでは撮れないような写真を簡単に撮ることが可能。ライブビューで快適な動作をするレンズが多いのもキヤノンの良いポイント。

動体の撮影に命を懸けているのであれば、そもそも6D Mark IIは選択肢とならないはず。1D X Mark IIなり、高速連写のα9なりがオススメ。価格を考慮するとAPS-Cの7D Mark IIとかNikon D500とか。と言っても6D Mark IIで動体は撮れない訳でも無い。決定的瞬間を確実にモノにする程の意気込みでなければ6D Mark IIも十分アリな選択肢。

最も注意すべき点は連写コマ数。こればかりは連写機に差を開けられているのでよく考えておきたい。

その他作例

原寸大はFlickrにて掲載

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