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「ここだ!こうだ!これだ!」写真・機材道楽の備忘録

OM-D E-M1 Mark IIにおける親指AFとレリーズ優先の干渉について(更新)【検証】

      2017/05/31

価格.comの口コミにて興味深い問題提起がされていたのでピックアップして検証みました。

前書きは省きますので、詳しくはリンク先を参照してみてください。

  • 2017.5.30:「あとがき」を追加しました。

親指AFの設定の仕方

そもそもオリンパス機でどうやったら親指AF使えるのだ?と言うと…。

  1. カスタムメニューのA1「AEL/AFLモード」におけるS-AF/C-AFのモードを変更する
    (S-AFならmode3、C-AFならmode3.4)
  2. カスタムメニューのB「ボタン機能」で「AEL/AFL」を任意のカスタムボタンに設定する

この2点を実施することで設定したカスタムボタンによりAFが作動します。ちなみにL-Fnなどにも設定できますが、L-Fnの無いレンズを使うとAFが作動するボタンが無くなります。

問題の状況

レリーズ優先設定にも関わらず、親指AF作動時にレリーズが優先されない。この状況を作り出すには以下の条件が必要です

  1. 親指AFの設定になっていること
  2. カスタムメニューのC1におけるレリーズ優先S/Cがオンになっている
  3. カスタムメニューのA1「AFスキャン」がmode1以外になっている(スキャンが作動する設定になっている)

実際にこの設定で確認したところ「レリーズが優先されない」ことを確認しました。

おそらくこの問題のポイントは「AF作動ボタン」を押すことによって発生する「AFスキャン」がレリーズを受け付けないこと。そしてこの問題が親指AF限定なのは、シャッターボタンによる半押AFの場合はボタンを押し込んだ時に「AF作動ボタン」の役割を終える為。

さらに言えば「AFスキャン」の切れ目にレリーズ優先が作動するので「レリーズ優先では無い、と言う訳でも無い」と言った感じ。

この設定において「レリーズが優先されない」人と「レリーズが優先される」人が存在しているため話がややこしくなっているようです。

なぜ「レリーズが優先される」人がいるかと言うと「テストに使ったレンズが人によってバラバラでありAFスキャンの動作速度がそもそも異なる」ためだと推測。例えばAF速度が速く、ピント移動距離の少ない広角レンズで試すとこの問題によるタイムラグ(AFスキャンの切れ間)がとても短い。この為、タイムラグが極僅かにあるものの、レリーズ優先と言って問題無いレベル。

一方でAF速度が遅くピント移動距離が長いレンズ、例えばマクロレンズを装着するとこの問題が如実に現れる。ただし、AFスキャンの切れ間に「レリーズ優先」が作動する。よって、問題視しているモータースポーツカメラマンのようにピント移動距離の大きい望遠レンズや比較的AF駆動の遅いZUIKO DIGITAL(フォーサーズ)系レンズを装着した場合にもこの問題が目立つかもしれない。

まとめ

この現象が大きく問題となるケース。影響度の高いポイントから順に挙げると…

  1. 親指AFを設定している
  2. AFスキャンを1回以上作動させる設定
  3. とっさのシャッターチャンスにレリーズ優先を多用する
  4. 望遠・マクロなどピント移動の大きいレンズを装着している
  5. 大口径やフォーサーズ用などAF駆動が遅いレンズを装着している
  6. 暗くてAFが迷いやすいシチュエーション

以上6点が組み合わさった時のみ問題が大きくなる可能性があります。それ以外の場合には特別心配するほどでもないでしょう。

この問題の解決策は現状だと「AFスキャン」をオフにするmode1に設定する事。それでも待機状態から一気にボタンを押し込むとレリーズラグがやや多い(ただし、これは親指AF以外の場合でも同様。半押し待機から押し込むと素早いので手ぶれ補正が絡んでいるのかな?と思わなくもないですが未検証)

解決するとは言えAFスキャンを切ると屋内、特に暗いシーンでのAF初動のテンポが低下する。明るいシーンでは問題無いものの、ナイトレースやフィギュアスケートでは心細い。

操作性は変わってしまいますが、親指AFの代わりに「AFキャンセル」を仕込むと置ピンに対応できます。(これがL-Fnにしか登録のですよねぇ…個人的にはこっちの方が不満)。

改善要望をオリンパスにメールするのであれば「AEL/AFLボタンによる”AF start”作動中でも露光タイミングでAFスキャンが切れるようにして欲しい」と要望すると相手側にも伝わりやすそうです。

あとがき:それでもOM-Dの良いところ

今回は「親指AF」と分かりやすい呼称にしましたが、オリンパスの場合はこの機能をL-Fnボタンに設定しても良し、録画ボタンに設定しても良し、と自由度が高いメーカーです。

カメラフロントのFnボタンを使った「薬指AF」なんて芸当も出来るのです。ボディサイズが大きく、カスタム性の高いOM-D系ならではと言えるかもしれません。

薬指AFのメリットはなんと言っても従来の「親指AF」と異なり、「フォーカスポイント移動」「AF」「レリーズ」操作をそれぞれ別の指で操作可能である点。親指AFのデメリットである「フォーカシングとAF作動をどちらも親指で操作しなければならない」を克服しており、よりデメリットの少ない操作方法が実現可能です。まぁ慣れは必要でしょうけども…。

電源ボタンの位置も変えられるカメラなんて聞いたことないでしょう?そこまで操作性をユーザーに委ねているメーカーはオリンパスを置いて他にはない。従来の撮影スタイルに執着してるのは勿体ないカメラ。

残念ながら「親指AF」として不便なところはあります。しかし、これを機会に「撮り方を変えてみる」と言うのも面白いかもしれませんよ(改善要望メールでも出しながら)。

60コマ秒を叩き出す高速連写やハイレゾショット、プロキャプチャ、深度合成、ちょっとおかしいスペックのレンズ群、などなど様々な写真表現の可能性に満ち溢れています。

旧態依然の撮り方にこだわるのであれば、キヤノンやニコンの一眼レフは培ってきた経験と技術があり、信頼性と安定感が高いのでオススメ。成功するか失敗するか分からない未知の領域に飛び込んでみたいのであればオススメできるOM-D。

私ですか?今のところ失敗する事が多いですね(爆

まあ、それはそれで「一歩前進」と言えるので面白いですが。

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