50-300mm F/4.5-6.3 Di III VC VXD 幅広いズームレンジで優れた光学性能

Dustin Abbottが「50-300mm F/4.5-6.3 Di III VC VXD」のレビューを公開。光学倍率が高く、サイズと価格が抑えられているにも関わらず良好な光学性能・AFと評価。

Dustin Abbott：Tamron 50-300mm F4.5-6.3 VC VXD Review

外観：統一された67mmフィルター。三脚リングには非対応。タムロンの新デザインで、RXDよりもスタイリッシュで美しい仕上がり。レンズフード付属。

構造：カスタマイズ用のUSB-Cポートあり。テレコンバージョンレンズ非対応。

携帯性：高倍率だが70-300mmとほぼ同じ全長。ただし、集光能力（開放F値）が犠牲となっている。300mm時に内筒が57mm伸びる。重量は665gと少し重いがソニーGよりも軽量。

開放F値：
・50-70mm：F4.5
・71-101mm：F5
・102-181mm：F5.6
・182-300mm：F6.3
・71mm以降は70-300mm VXDよりも暗い。

操作性：50mm時にズームロック。リングの感触は以前よりも明らかに良好。ズーム操作は滑らか。

AF：VXD駆動は基本的に無音で瞬間的な高速AF。信頼性の高い精度。フォーカスブリージングは多少あるが酷くはない。

マクロ：1:2 ~ 1:3.1の効果的な接写性能を備えている。

手ぶれ補正：スイッチがないのでカメラ側で操作。300mm 1/20秒の撮影に成功。ソニーほど良好ではない。

解像性能：
・50mm：中央はとても見事。隅はMTFや期待よりも劣る。F8まで絞ると隅の見栄えが良くなるが十分ではない。
・100mm：中央がわずか低下。隅は良好になる。実写で素晴らしい結果。
・200mm：50mmより隅が良好だが100mmほどではない。F8まで絞っても大きな改善はない。幸いにも絞り開放より良好。
・300mm：200mmよりも少し劣るが、ほぼ同程度。

像面湾曲：接写時はフラットではないが、実写で問題になることは少ないだろう。

ボケ：極端ではない状況で全体的に綺麗。F値が大きいのでボケが小さい。

軸上色収差：見事な補正状態。

倍率色収差：問題なし。

球面収差：記載なし。

歪曲収差：50mmは補正が不要。中間で若干の糸巻き型。300mmで軽減。

周辺減光：50mmで最も強く、望遠側で緩和する。

コマ収差：記載なし。

逆光耐性：良好。太陽をフレームに入れてもコントラスト低下が無い。

光条：記載なし。

作例集：

総評：効果的なAFを備え、優れた光学性能。説得力のある価格が加わり、多くの人が手に取るレンズとなるだろう。

競合について：

備考：

「50-400mm F/4.5-6.3 Di III VC VXD」よりも望遠側の焦点距離が短いものの、レンズサイズや重量は大幅に削減。70-300mmと同程度の収納性で、便利な300mmズームレンズとなっています。さらにVXD駆動による高速AFや、Tamron Lens Utilityによる拡張性、AFLボタンなど高機能化により価格差は正当化できるのではないでしょうか。

Dustin Abbottのレビューによると、近距離テスト時の50mm周辺で性能の低下が見られるものの、良好な結果を期待できる模様。他のレビューサイトと同じく、隅のパフォーマンスは中央と比べてやや低下傾向となる模様。色収差や逆光耐性が良好で、ボケは作例を見る限り滑らかで綺麗。

タムロン 50-300mm F/4.5-6.3 Di III VC VXD 最新情報まとめ

発売日：2024年6月27日
予約開始日：2024年6月6日
希望小売価格：154,000円 (税込)
カメラのキタムラ：118,800円

50-300mm F/4.5-6.3 Di III VC VXD
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