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ED 12-100mm F4 IS PROと30mm F1.4 DC DNを撮り比べ【機材レビュー】

      2017/05/17

シグマの30mm F1.4 DC DN Contemporary(MFT用)にお越しいただいたので、これは試さねばならないと12-100 PROを持って近所の公園へ。

曇り時々晴れと光線状態が不安定なので厳密なテストではありませんが、単焦点と高倍率ズームレンズの解像力をチェック。

撮影状況

  • くもり時々晴れ
  • 三脚使用
  • 50MBハイレゾショット JPEG出力
  • ナチュラル
  • WB 太陽光

実写

中央

元のショット

EM128692

F1.4~F2.8

このF値は12-100 PROで実現できないため、30mm F1.4 Contemporaryの画像のみを掲載。

F1.4

F2.0

F2.8

色収差を補正する特殊レンズを使っていない割には良く抑えられています。

軸上色収差として前ボケに紫、後ボケに緑の色ずれを確認。これはどのシーンでも似たような傾向を示し、場合によっては紫の色収差が鑑賞レベルで目に付くことも。

この作例ではよほどトリミングをして使わなければ気が付かないレベル。さらにF2.0~F2.8まで絞ればほぼ解消。

F4.0

左が12-100PRO、右が30 Contemporary

レンズを交換している間に日照条件が変わってしまっているため露出にやや差があり。今回は解像力のみを考察するので暗部ノイズは無視してください。

先に補足しておくと、30mm F1.4 DC DNのF4.0における中央解像力はマイクロフォーサーズの単焦点でもトップクラスの解像力。そのレンズと互角の解像力を誇る高倍率ズームとは恐れ入りました。

実力伯仲、12-100 PROは絞り開放という点を考慮すると凄まじい…「高倍率」という言い訳が全く通用しない。

F5.6

左が12-100PRO、右が30 Contemporary

絞る事で12-100 PROはさらに描写が安定化。しかし、今回の撮影ではチョイブレが発生してしまったのかジャギーっぽくなってしまいました。

四隅

建物を四隅にフレーミングして再度撮影して右上の隅をトリミング。

F1.4~F2.8

F1.4

F2.0

F2.8

非点収差というか色収差というか…、絞り開放の四隅ではやや描写の安定性に欠けるようです。F1.4と言う事を考えるとかなり健闘しているとは思います。F2.8まで絞り込むと改善傾向が見られますが、軸上色収差はまだ残存しています。

F4.0

左が12-100PRO、右が30 Contemporary

絞り開放の12-100 PROの四隅はさすがに描写が少し甘いようです。一方で十分絞り込んだ30mm F1.4はかなり安定してきましたね。

F5.6

左が12-100PRO、右が30 Contemporary

F4から1段絞ると12-100 PROの描写が急激に安定化。色収差が僅かに発生していますが解像力は申し分ないレベル。

標準単焦点で30mm F1.4の周辺描写を上回るレンズはLeica 25mm F1.4でF4まで絞り込んだ時のみ。それを考えると、12-100 PROの描写は周辺部を含めて単焦点レベルと言えるかもしれません。

近接

F1.4~F2.8

F1.4

F2.0

F2.8

遠景と同様で、F2.0までは軸上色収差が残存しています。気になる場合はF2.8までは絞り込んだ方が良さそうですね。

F4.0

左が12-100PRO、右が30 Contemporary

ほぼ違いが分からない上に、軸上色収差の点で12-100 PROの方が優秀。

F5.6

左が12-100PRO、右が30 Contemporary

F4.0と同傾向。

まとめ:12-100 PROは単焦点並

「やっぱり単焦点だよね」という結論に導きたかったところ、一体どうしちゃったの?と言いたくなるくらい12-100 PROが猛威を揮う結果になった。これは確かに単焦点レンズが必要ないと感じるレベル。

12-100 PROは単焦点並み」という言い方ではなく、「12-100 PROの鬼解像並みの3万円単焦点」と言い換えるとしっくりくる。

F4という明るさで十分なシャッタースピードを得られるなら12-100 PROでなんの心配もございません。高倍率ズームという言い訳が通用しないレンズで、解像力や色収差の補正は単焦点並み。周辺描写(ほぼ四隅のみ)が絞り開放ではチョイ甘いので1段絞ってF5.6までを想定しておけば風景撮影では強い味方。

一方で、30mm F1.4 DC DNも軸上色収差の発生具合にのみ気を付ければ絞り開放から使ってける感じ。F4ではカバーしきれない暗所の動体撮影にはコチラを使おうかな、という気にさせてくれる性能は持っているようです。何だかんだでボケを楽しみたい時に明るい単焦点は大正義。

被写体をピント面から外しさえしなければ色づきは目立たないので被写界深度の管理はデリケートに行いたいところ。個人的には手前のパープルフリンジより、背景の整理に限界がある後ボケに発生する緑色の色づきが気になったり。

参考:Lenstipsの解像力チャート

標準単焦点の比較はコチラにて

(中央:四隅) 開放F値 絞り開放 F1.4 F2 F2.8 F4 F5.6 F8 F11 F16
Voigtlander Nokton 25 mm f/0.95 F0.95 32 22 53 27 79 45 83 56 80 59 70 60 62 58 54 49 44 39
M.Zuiko Digital ED 25 mm f/1.2 PRO F1.2 53 50 60 50 73 59 74 59 72 60 70 60 63 55 52 47 41 38
Leica DG Summilux 25 mm f/1.4 ASPH. F1.4 59 33 59 33 72 39 74 60 75 68 70 63 63 58 50 47 39 37
Sigma C 30 mm f/1.4 DC DN F1.4 53 45 53 45 74 52 83 59 84 64 71 57 65 55 54 49 42 40
Lumix G 25 mm f/1.7 ASPH. F1.7 61 50 66 51 68 59 70 65 72 66 67 62 54 51 42 39
LUMIX G 20 mm f/1.7 ASPH. F1.7 69 47 69 47 73 53 75 58 72 58 65 53 54 48 42 38
M.Zuiko Digital 25 mm f/1.8 F1.8 65 49 69 54 72 59 73 60 68 59 61 46 51 46 39 37
Sigma 30 mm f/2.8 DC DN F2.8 75 47 75 47 72 48 66 49 56 47 49 42 39 35

12-100 PROで解像力をカバーして、絞り開放でボケやシャッタースピードを稼ぐなら25mm F1.2 PROがベストな選択肢。非常に高いですけども。

30mm F1.4 DC DNはF4.0の絞り値では中央描写が単焦点の中でも最高の解像力。周辺描写も悪くないはずなのに…比べる相手が悪すぎた。

ちなみに30mm F1.4 DC DNはGM1Sに社外性グリップ付けた時の高さがマッチ。案外GM1S用の付けっぱなしレンズにするかも。
EM128755

購入早見表

12-100 PROは高いけど価格なりの価値は確実に持っている。と言うことが出来るレンズ。ただし、やはりF4では暗いと感じるシーンもあるので明るいレンズもあればあったで重宝したり。

F4で低感度を維持できるなら12-100 PROでそれよりも照度が低いならF1.4やF1.8クラスの単焦点をセットでおススメ。

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その他 30mm F1.4 DC DN作例

F値毎の作例

F1.4

EM128726

F2.0

EM128727

F2.8

EM128728

F4.0

EM128729

F5.6

EM128730

その他

EM128735

EM128734

EM128732

EM128744

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