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「ここだ!こうだ!これだ!」写真・機材道楽の備忘録

スナップ・接写なんでもござれ NOKTON VoightLander NOKTON 17.5mm F0.95【評価・作例】

      2017/10/15

レンズの特徴

中央解像力 非常に良好
ピーク F2-F4
周辺解像力 良好
ピーク F2.8-F8
軸上色収差 とても良好 倍率色収差  中程度
球面収差 目立つ コマ収差 目立つ
F0.95-F1.4
非点収差 中程度 歪曲 目立たない程度
周辺減光  絞り開放で目立つ 逆光耐性 平凡
AF 手ぶれ補正
ボケ傾向 僅かにボケが色づく場合もあるが、この画角では良好な描写
備考 MF限定・実絞り式・電子接点無・10枚羽根

参考 記事・サイト

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フォクトレンダー NOKTON 17.5mm F0.95 新品・中古情報
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レンズデータ

焦点距離 17.5mm
口径比 1 : 0.95
最小絞り F16
レンズ構成 9群13枚
画角 64.6°
絞り羽根枚数 10 枚
最短撮影距離 0.15m
最大撮影倍率 1:4.0
最大径×全長 φ63.4×80.0mm
フィルターサイズ φ58mm
重量 540g
レンズフード 付属
その他: 絞り切り替え機構付

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 明るくて使いやすい画角のスナップNOKTON

紹介

超広角・広角・標準・中望遠でF0.95という極めて明るいF値を持つ「NOKTON」シリーズの広角単焦点。

他のNOKTON同様にレンズ鏡筒は金属製でとても堅牢性の高い造りになっている。ピントリングの操作は非常に滑らかで電子制御の現行レンズでは味わえないフォーカシングの楽しみを感じさせてくれるものだ。

使い勝手

広すぎず、狭すぎずという換算で35mm程度の癖の少ない焦点距離で、レンズの明るさとフットワークを活かして様々なシーンに対応できるのが魅力的。寄れば広角レンズとしてパースを付けやすく、引けば標準レンズのように使うことが出来る。

スナップ用途を考えたレンズが多い焦点距離で、このレンズも画角的にはスナップとして使いやすい。ただし、絞り開放付近で使うとピント面が非常に薄いので適切に絞り値を変更する、もしくはスナップ撮影時には一定の絞り値までは絞り込んでおく必要がある。

マニュアルフォーカス限定ながら距離指標を使って事前にある程度ピント合わせを行っておけばスナップ撮影でも使いやすい。ピント面が非常に薄い事でピーキングを使ったマニュアルフォーカスの操作は思ったよりも簡単。

描写

絞り開放からバッキバキに解像するレンズでは無いが、ピント面の芯はしっかりと感じる事ができる中央の描写性能を持っている。さらに絞れば絞るほどグッとシャープさが立ち上がって来るので、絞りによる変化を楽しめるのは純正レンズには無いポイント。

電子シャッターを搭載していないカメラでは曇天のような光量の少ないシーンでもF0.95の絞り開放で使おうとすると露出オーバー(低感度・シャッタースピードが限界に達している)となる。出来れば1/8000秒のメカシャッターか1/16000秒や1/32000秒の電子シャッターを持つカメラと組み合わせて使いたい所。

実はこの画角にしてはかなり寄る事が出来るレンズで、35mm判換算でハーフマクロ程度の最大撮影倍率を持っている。激薄ピントのF0.95との相乗効果でどこにピントが合っているのか分からないような写真になるかもしれない。しかし、それは他のレンズでは味わえないようなふんわりとした写真を撮ることができるチャンスでもある。

価値

価格は純正レンズと比べるとかなり高価なレンズとなってしまっているが、レンズの明るさは段違いで表現の可能性が圧倒的に違う。

これだけ明るいレンズはNOKTONシリーズを置いて他にないため、価格的価値は計り知れない。

海外の評価

Lenstip:良好な画質とビルドクオリティだがフォーカスシフトが目立つ

  • このレンズのビルドクオリティは非難のしようが無い。金属とガラスのみで構成された本レンズの重量感はとても見事である。小さな手りゅう弾と同じくらい頑丈だ。
  • M.ZUIKO DIGITAL ED 75mm F1.8」は本レンズと比べて半分程度の重量である。
  • 質感は高いが、鏡筒は傷がつきやすい。
  • 製造国は日本だ。
  • 2.5cm幅のフォーカスリングはリブ付きで完璧な動作である。回転角全域でウェットで良好、最高級のマニュアルフォーカスレンズのようだ。回転角はおよそ200°あるため非常に正確なフォーカシングが可能だ。
  • 絞りリングは8mm幅で1/2段階で調整可能。
  • 付属品はレンズキャップとフードだ。ケースが付属しなかったのは残念である。
  • 解像力で個性的な点が二つある。一つは兄弟レンズほどでは無いが最高で79lpmmを記録する優れた結果を発揮すること。二つ目は球面収差の影響が出ていることだ。
  • 中央解像力は絞り開放から40lpmmと実用的な性能であり、F2.0まで絞ると74lpmmと極めて高いレベルに到達する。パンケーキレンズと比べて解像力の立ち上がりが早い。
  • 隅の解像力はF0.95~F1.4まではさすがに悪い。幸いにもF1.4~F2.0の間で画質は劇的に改善し、F16までは実用的だ。
  • このような明るいレンズでは軸上色収差の問題が予想されるのだが、この良好な結果にはとても驚かされた。
  • 倍率色収差は残念ながらそうではない。絞り値全域で約0.12%ほど残存している。この数値は極端なものでは無く、中程度である。
  • フォーカスシフトの影響が大きく、絞ることでピントの山が移動する。
  • 電子接点がないため歪曲収差の自動補正は出来ない。しかし、歪曲はー1.7%とそこまで大きくない。
  • コマ収差はF0.95-F1.4まで目立つがF2.0まで絞ると大きく改善する。
  • 非点収差は垂直と水平のMTF50の平均差は13%だ。画質へ悪影響が無いと言い切ることは出来ない。
  • 周辺減光は絞り開放でー3.28EVと極端に大きく、F1.4まで絞ってもー1.88EVほどだ。F2まで絞るとー0.82EVとかなり穏やかとなる。
  • 逆光耐性は絞り開放で目立たないものの、絞ると赤味を帯びたゴーストが大きく発生する。
  • 電子接点がないためマニュアルフォーカス時の自動拡大機能は動作しない。しかし、F0.95という非常に浅い被写界深度がフォーカシングの手助けとなるはずだ。
長所 短所
  • とても頑丈で素晴らしい品質の鏡筒
  • F0.95
  • 素晴らしい中央画質
  • 良好な隅の画質(絞り開放付近を除く)
  • しっかりと補正された色収差
  • 問題とならない歪曲収差
  • 球面収差が目立つ
  • コマ収差が大きい(F0.95-F1.4)
  • 絞り開放における周辺減光
  • 平凡な逆光耐性

マイクロフォーサーズ用レンズとしてレコードホルダーの「VoightLander NOKTON 25mm F0.95 Type II」が存在する。本レンズがそれに近い描写性能を発揮したとしても不思議ではないだろう。

さらに金属製の鏡筒はプラスチック製のレンズを圧倒する質感を持っている。手に取った際の高級感とフォーカスリングの滑らかさは賞賛に値するレンズの造りである。

競合レンズ

M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8

M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8

オリンパスのAF対応純正レンズ。スライド式のピントリングによる「スナップショットフォーカス機構」を組み込まれているので、電子制御のマイクロフォーサーズ用レンズとしては珍しく距離指標でざっくりピントを合わせる事ができるレンズだ。

抜群に解像するレンズでは無いものの必要十分な解像力はしっかりと持ち合わせている。コントラストやAF速度も良好なので、価格と性能のバランスが取れている一本だと言える。

しかし、同価格帯の同クラスに描写性能に定評のあるLeica 15mmが存在する。どちらか迷われるかもしれないが、こちらの強みはスライド式のマニュアルフォーカスリングを搭載しているのでスナップに強く、Leica 15mmは絞りリングを搭載しているのでパナソニックの小型軽量モデルとの相性が良い。

フォクトレンダーと比べると、サイズが段違いに小さいので取り回しの良さはGood。価格も半値ほどなので取っつきやすい。

LEICA DG SUMMILUX 15mm/F1.7 ASPH.

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このクラスでは人気の高いパナライカの広角単焦点レンズ。

絞りリングを搭載しているので、小型軽量でダイヤル操作しづらいLUMIX GX系やGM・GF系との相性が良い。解像力抜群という訳ではないが、非常に良好でさらボケも滑らかで美しい。

手にれ安い価格であり、総じておススメしやすい。ネックは絞りリングがオリンパス機で使用不可で、手ぶれ補正が搭載されていない点。オリンパス機で無難な広角単焦点をお探しであれば上記17mm F1.8が無難だろう。

VoightLander NOKTON 10.5mm F0.95

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超広角をカバーしているNOKTONならこちら。

35mm判換算で21mmというワイドな画角をF0.95でカバーしているレンズは現行でこのレンズのみ。画角が超広角のカテゴリにあたる広い視野をカバーしているが、明るさを活かしたボケを作るには画角が広すぎて効果を感じにくいという点もある。

逆に明るさと被写界深度の深さを活かして夜景での手持ち撮影などには便利。ただし、カメラボディの性能によってはピント合わせが非常に難しくなるかもしれない。

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