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サムヤン12mm F2.0 NCS CS 交換レンズデータベース

このページでは一眼カメラ用交換レンズ「12mm F2.0 NCS CS」の情報を収集しています。

更新履歴

  • 2018.1.12:レビューにThe Phoblographerを追加しました。
  • 2017.5.15:ページを全体的に修正しました。
  • 2016.11.23:ページを公開

データベース

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レンズデータ

レンズ仕様

焦点距離 12mm
明るさ F2.0 - F22
フォーマットサイズ APS-C
画角 98.9° (対角) ※Micro 4/3のみ83.0° (対角)
最短撮影距離 0.2m
レンズ構成 10群 - 12枚
フィルターサイズ 67mm
大きさ Canon M : 59.0×Φ72.5 mm
Fuji X : 59.4×Φ72.5 mm
Sony E : 59.1×Φ72.5 mm
Micro 4/3 : 57.9×Φ72.5 mm
質量 Canon M : 245g
Fuji X : 260g
Sony E : 245g
Micro 4/3 : 255g
レンズフード 花形レンズフード(ブラック)付属
※シルバーモデルにもブラックのレンズフードが付属します

MTFチャート

12mm-f2-0_graph

レンズ構成図

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安くてナイスな広角レンズ

サムヤン光学のAPS-C用広角単焦点レンズ。このクラスのレンズとしては非常に低価格で提供されており、光学性能に妥協もなくマニュアルフォーカス限定ながら説得力のあるレンズ。

価格の割に金属マウントを採用していたり、245gという軽量なレンズながら造りはしっかりとしている。

解像力

中央の解像力は絞り開放から非常に良好で、絞る事でさらに解像性能を増す。この性能はメーカー純正の単焦点と比べても見劣りしない性能と言えるもの。

周辺描写はさすがにチョイ甘いかな、と感じるものの絞れば徐々に引き締まってゆく。描写のピークは周辺部を含めてF5.6からF8に絞った時で、ここまで絞れば周辺部も中央に引けを取らな安定性となる。

逆光時はややコントラストの低下が発生するが、広角レンズとしてはまずまずの性能でとりわけ問題にするレベルではない。

色収差

色収差は良く抑えられている方だが、周辺部でちょっと目立つ場合がある。とはいえ、ソフトウェアで処理できるようなレベルで、ディテールを大きく損なうものではない。

歪曲

ネックは樽型の歪曲がやや発生しており、電子接点を持たないレンズなのでデジタル補正は適用されない。自然な風景写真では特に問題視するレベルではないものの、建築物などの直線的な被写体を撮影するにはやや不向き。

周辺減光

歪曲と同様の問題として周辺減光が絞り開放時に1.5段ほど発生する。

こちらも自動のデジタル補正が適用できないので、空など単色の明るい色をフレームに入れると目立つ傾向にある。

海外の評価

Sony Alpha Blog

  • このレンズはフルマニュアルでEXIF情報は付与されない。
  • 金属鏡筒と高品質なプラスチック製のフォーカスリングだ。フォーカスリングは大きく使いやすい。
  • レンズフードはプラスチック製だ。
  • この画角としては珍しく67mmサイズのフィルターを使用する。
  • シャープネス:α6000
    ・中央:F2~F8までexcellent、F11でvery good、F16で回折の影響がある。
    ・四隅:F2でまずまずだがF4でgoodとなる。F8でピークのvery goodとなる。
    ・端:F2でvery good、F4~F8でexcellentだ。
    ・中央から周辺部まで見事なシャープネスを発揮し、四隅でやや低下するがF5.6まで絞ればとても良好である。
  • 周辺減光はF2で目に見えるが、F4付近で解消する。
  • 色収差はゼロに近い。
  • 歪曲はLightroomのレンズプロファイルで簡単に解消する。
  • フレア耐性はとても良好だ。
  • F11まで絞ると素敵な光芒が発生する。
  • 広角レンズとしては後ボケがとても柔らかい。
  • 発色はとても良好だ。
  • 動画撮影時のマニュアルフォーカスは簡単だが、絞りリングにデクリック機構が無い。

このレンズはとても良好な広角レンズで強くおススメできる。TouitはAF搭載だが高価で本レンズのシャープネスは同程度だ。

長所:優れた中央シャープネス・とても良好なフレーム端のシャープネス・小型軽量・程よい価格設定・柔らかい後ボケ・低色収差・逆光耐性・歪曲はレンズプロファイルで完璧に補正される・67mmフィルター

短所:周辺減光はF2で補正が必要なレベル・四隅まで良好なパフォーマンスを発揮するにはF8まで絞る必要がある・マニュアルフォーカス・デクリック機構無し

Lenstip:完璧なレンズではないが、価格が魅力的

  • このレンズのマウント部は電子接点を持たない金属製だ。このため、カメラ側の制御は受け付けない。
  • 19mmの後玉はフォーカシングによって移動するタイプ。しかし、移動量は僅かで後玉と鏡筒の内側に隙間は無い。
  • 絞りリングは滑らかでウェットな動作で1/2段ごとに調整できる点は評価できるだろう。
  • 23mm幅のフォーカスリングは滑らかに動作し程度な抵抗感を持っている。回転角は130°の大きさを持っているが、残念なことに被写界深度指標を備えていない。このようなマニュアルレンズでそれを備えていないのはおかしい。
  • 前後のキャップと花形フード、ソフトケースが付属する。全体的に我々はこのレンズの製造品質をとても楽しめた。
  • フレーム中央の描写性能は称賛に値するものだ。開放からすでに60lpmm以上と非常に高い値を示している。F2.8~F4.0では74lpmmに近い数値となりレコードを塗り替えるレベルのものだ。この項目ではより高価なカールツアイス「Touit 2.8/12」や富士フィルム「XF14mmF2.8 R」より僅かに良好であり拍手喝采だ。
  • フレーム四隅のパフォーマンスは明らかに印象的なものではない。絞り開放の画質は実用的なレベル以下だが、F5.6まで絞ることで良好と言えるレベルにまで達する。しかし、卓越した中央の画質と比べて差があると感じるだろう。
  • 軸上色収差はサンプルを見てわかるように良好には補正できていない。
  • 倍率色収差も軸上色収差同様にあまり良好な補正とは言えない。この色収差がフレーム四隅の画質を悪化させている大きな原因だ。これはどんなに絞っても改善しない。これを処理するためにはRAW形式で保存しておきソフトウェアで対処することになるだろう。
  • 歪曲はー1.88%の樽型となる。これは非難するに値しない数値であり、より高価なカールツアイスの「Touit 2.8/12」はRAW形式でー2.54%の歪曲を持っている。
  • コマ収差に関して言及すべき問題点は無い。コマ収差は目視できるが、それは強いレベルではない。さらにF2.8まで絞ると本当に取るに足りない収差となる。
  • 非点収差の平均差は3.7%と完璧な補正に近い。
  • 周辺減光はJPEGの場合は絞り開放でー1.69EVに達する。これはF2.8でー1.13EV、F4.0まで絞ると中程度のー0.87EVにまで減少する。F5.6まで絞るとフレーム四隅でもほとんど影響がないー0.78%となる。
  • しかし問題はRAW形式の場合だ。F2.0でー2.21EVとなり非常に高い値だ。F2.8で-1.60EV、F4.0まで絞ってもなおー1.27EVの減光が残っている。
  • 残念ながら、このレンズは逆光耐性において多くの問題がある。絞り開放ではそこまで悪くないが、絞るとより悪化する。フレームに太陽が入っているかどうかに関わらずフレアは発生する。

長所:高品質な鏡筒と良好な造りの部材、素晴らしい中央画質、許容範囲である四隅の画質、中程度の歪曲、無視できる非点収差、良好なコストパフォーマンス

短所:逆光耐性が弱い、周辺減光が目立つ、倍率色収差がやや多い、中央と四隅の画質差

このレンズは完璧なレンズではないが、非常に理にかなった価格設定でありオススメしない訳にはいかないだろう。実際、私はこのレンズを卸業者へ返送する代わりに購入してしまった。このレンズは私のコレクションの一部に収まっている。そして風景写真と天体写真のためにこれを使うつもりだ。

競合レンズ

(EOS M)EF-M11-22mm F4-5.6IS STM

キヤノン EOS Mマウントは広角レンズの選択肢がこれしかない。あとは本レンズに加えて、Samyangの8mm魚眼のみ。

光学性能として11-22mmはかなり良好と言える性能なので、F値の暗さに問題ないシーンであれば純正のこれがおススメ。ボディに加えてレンズもコンパクトなので、超広角レンズとは思えない取り回しの良さが魅力的。フードも小さいので嵩張る事が無い。

ただし、ボケを大きくしたり、シャッタースピードを1段でも早くしたいのであれば本レンズは最有力の選択肢となる。むしろこれしかない。

(Fujifilm)XF14mmF2.8 R

フジXマウントはこの14mmと「XF10-24mmF4 R OIS」「XF16mmF1.4 R WR」の3本。どれもこれも結構たかめの単焦点レンズで、最安の14mmで8万円超えという価格。ちょっと気軽に買えませんな。

比べてサムヤンの12mmはF2.0という明るさを実現しつつ、価格は半値以下と超リーズナブル。マニュアルフォーカス限定に妥協できればサムヤンの12mmは十分説得力があるレンズだ。

フジの3本は価格は高いものの、どれも光学性能は折り紙付き。清水の舞台から飛び降りるつもりで一本試しに買ってみるのも良いだろう。一本買ったら次の一本を買いたくなるかもしれない。

(SONY E)E16mm F2.8 SEL16F28

一見するとただの広角レンズだが、専用の魚眼(15mm)・超広角(12mm)コンバージョンレンズを別売りしている1本3役の素敵なレンズ。

専用設計なので光学的に無理がないため、画質の劣化がない。それどころか良好という声すらある。

前玉に装着するのでレンズの明るさはそのまま維持しつつ、ワイドな画角を手に入れる事が出来るのでおススメだ。価格もコンバージョンレンズ込で4万円をちょっと超える程度。魚眼も入れると6万円。レンズ3つ買ったと思えばかなり安い。

E 10-18mm F4 OSS」というこれまたナイスな性能のズームレンズも存在する。F2.8の明るさが必要なければこちらの方が使い勝手は良好。ただし、周辺解像度がやや気になるという声もあるので作例を要確認。

(MFT)M.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0

コンパクトな上に、明るく、機能性の高いピントリングを備えたオリンパスのPRIMEレンズ。光学性能ももちろん良好そのもので、明るさと描写性能を活かしたスナップレンズには最適な一本だ。

ただし、ZUIKO単焦点の中ではやや高めの価格設定となっており、普通にこの画角のフルサイズ用単焦点が購入できるレベル。画質にコスパを求めるにはちょっと気難しい一本となる。小型で高性能というポイントにフォーカスを当てて、価値を見いだせれば買いだろう。

このレンズの他にも「LEICA DG SUMMILUX 12mm / F1.4 ASPH.」「LUMIX G 14mm/F2.5 II ASPH. H-H014A-K」「 PROMINAR 12mm F1.8 MFT」「フォクトレンダー NOKTON 10.5mm F0.95」などなど、大口径から手頃なパンケーキまで居並ぶ激戦区。

APS-C用のサムヤン12mmはサイズも大きく価格もやや割高に感じるかもしれない。それでもMZD12 F2.0よりずっと安いが。サムヤン12mmはAPS-C用と言うこともあり、中央の解像力が高い部分をクロップして使っているような感じ。よって、APS-Cで使うよりも性能が高いと感じるかもしれない。

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