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7artisans カメラ レンズ

7Artisans AF 35mm F1.4 描写にクセはあるが使いこなすと魅力的

Dustin Abbottが「7Artisans AF 35mm F1.4」のレビューを公開。競合するVILTROXよりも癖があるものの、使いこなすと魅力的で安価なF1.4 レンズになると評価。

Dustin Abbott:7Artisans AF 35mm F1.4 X-Mount Review

  • 外観:外装は金属とプラスチックを採用している。外観に目立った特徴はなく、すっきりとしており欠点も見られない。付属の大きなチューリップ型フードが外観にややアクセントを与えている。
  • 構造:フロントフィルター径は62mmと珍しいサイズ。USB-Cポートを備え、ファームウェア更新が容易。USB-Cケーブルが同梱されている。金属製マウントを採用するが、防塵防滴のガスケットは非搭載。ただし同価格帯では一般的。前玉には防水・防指紋コーティングが施されているとされる。
  • 携帯性:全長49mm、直径68mmとコンパクトである。質量は184gと軽量で、X-H2に装着してもグリップからの突出が少ない。競合するViltroxより直径が4mm広いが、長さは5mm以上短い。
  • 操作性:フォーカスリングのみ。
  • AF:フォーカスモーターの動作音が大きく、AF性能は本レンズの弱点。動作はやや遅く、特に動体に対して追従力が不十分。静止被写体には精度良く合焦するが、F5.6では迷う挙動が見られた。これは将来的にファームウェアで改善される可能性がある。
  • 動画AF:動画時のAFは不安定で、富士フイルム機との組み合わせではAF性能の低さが目立つ。
  • MF:抵抗感がしっかりしており、感触は良好。ただしステッピング感があり、スムーズではない。
  • マクロ:最短撮影距離は35cm、最大倍率は約0.12倍である。十分実用的ではあるが、競合のViltroxは33cm・0.13倍と若干優れている。
  • 手ぶれ補正:記載なし。
  • 解像性能:全体としてややソフトな描写で、コントラストも低め。F2~F2.8で中央の描写が改善され、F8でフレーム全体の一貫性が最も高くなる。シャープネス重視ならViltroxを選ぶべきだが、柔らかくヴィンテージ風の描写を好む場合は本レンズが適している。
  • 像面湾曲:記載なし。
  • ボケ:F1.4では玉ボケの形状がいくぶん整っているが、周辺部では「猫目」状。絞るとむしろ玉ボケの不規則さが増す。ボケは個人の好みによるが、形状の乱れを気にする人には合わない可能性がある。
  • 軸上色収差:焦点面前後にわずかに色収差が出る。通常の使用では目立たないが、特定条件下では見られる。
  • 倍率色収差:フレーム端では白黒の境界に強いフリンジが発生する。
  • 球面収差:記載なし。
  • 歪曲収差:樽型歪曲が見られるが、極端なレベルではない。
  • 周辺減光:F1.4開放で約2段分の減光があるが、許容範囲内である。
  • コマ収差:明るい点光源にフリンジが見られるが、コマ収差自体はそれほど酷くない。四隅の描写がソフトであるため、星景写真では一部に甘さが残る。とはいえ実写では良好な結果を得られる。
  • 逆光耐性:フレアやゴーストが出やすく、特に画面端に光源があると顕著。レンズコーティングは改善の余地があり、ヴィンテージ感の一因にもなっている。フードの使用が推奨される。
  • 光条:記載なし。
  • 作例集
  • 総評:オートフォーカス対応のF1.4大口径レンズが200ドル未満で手に入るのは非常にコストパフォーマンスが高い。富士フイルム純正品よりも数百ドル安く、機能面で劣る部分はあるものの、価格以上の価値を提供している。描写にクセはあるが、使いこなすことで魅力的な絵が得られるレンズである。
  • 競合について
  • 備考

7Artisans 初となるF1.4のAFレンズ。「35mm F1.4」としては非常に手ごろな価格を実現しており、導入しやすい大口径レンズとなっています。最近のAFレンズとしては非常にシンプルな光学系で、光学性能はある程度の妥協が必要になるかもしれません。

Dustin Abbottのレビューでは、VILTROXと比べると癖の強い描写であり、クラシックレンズのような結果が得られると言及。絞れば良好となるものの、大口径でシャープな結果を期待する場合は他の選択肢を検討したほうが良いとのこと。また、AFの精度に問題があり、特に絞った際にミスショットが発生するようです。このあたりはファームウェアアップデートで改善すると良いですねえ。

私もX-M5と組み合わせて使用中。概ね同意できるレビュー内容となっており、特に絞った際のAF精度は要注意。描写は確かにクラシック寄りで、低コントラストでシャープさもいまいち。とはいえ、接写時は柔らかい描写となることもあり、ハマるシーンではVILTROXよりハマるかもしれません。

とは言え、使い勝手に癖があることは否めず、気軽におススメできるのはVILTROXのほう。

七工匠 7Artisans AF 35mm F1.4 最新情報まとめ

レンズの仕様

発売日 2025.3.25
初値
レンズマウント X
対応センサー APS-C
焦点距離 35mm
レンズ構成 5群8枚
開放絞り F1.4
最小絞り F16
絞り羽根 11枚
最短撮影距離 0.35m
最大撮影倍率 不明
フィルター径 62mm
手振れ補正 -
テレコン -
コーティング 不明
サイズ φ68×49mm
重量 184g
防塵防滴 -
AF STM
絞りリング -
その他のコントロール -

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