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7Artisans AF 35mm F1.4 レンズレビューVol.6 周辺減光・逆光編

「7Artisans AF 35mm F1.4」のレビュー第六弾 周辺減光・逆光編を公開。逆光耐性はまずまず良好ですが、遠景撮影時は絞っても解消しない周辺減光が発生。手動で修正する必要性が高いレンズでした。

製品提供について

このレビューはイングレートジャパン株式会社(PERGEAR)より無償提供された製品を使用しています。金銭の授受やレビュー内容の指示は一切ないことを最初に明言しておきます。購入した製品ではないことに対する無意識のバイアスは否定できませんが、できるだけ客観的な評価を心がけています。

簡易的なまとめ

遠景ではF8付近まで絞っても四隅に目立つ減光が残ります。手動補正で処理できる範囲ですが、カメラ側で自動補正できないため、現像ソフトによる手動補正が必須。このレンズで遠景を撮影する際はひと手間掛かります。

Even when the aperture is stopped down to around F8, noticeable light falloff remains in the corners. This can be corrected manually, but since the camera cannot correct it automatically, manual correction using development software is required. When shooting distant scenes with this lens, an extra step is necessary.

7Artisans AF 35mm F1.4のレビュー一覧

周辺減光

周辺減光とは?

フレーム周辺部で発生する不自然な光量落ち。
中央領域と比べて光量が少なく、フレーム四隅で露出不足となります。主に大口径レンズや広角レンズで強めの減光が発生。

ソフトウェアで簡単に補正できる現象ですが、露出不足を後処理の補正(増感)でカバーするため、ノイズ発生の原因となる点には注意が必要。特に夜景や星空の撮影などで高感度を使う場合はノイズが強く現れる可能性あり。

最短撮影距離

絞り開放 F1.4でやや目立つ周辺減光が発生します。絞ると徐々に改善し、F4まで絞ればほぼ解消。

無限遠

最短撮影距離と比べて隅の減光が強め。絞っても隅の光量低下が残り、これは最小絞りまで改善しません。カメラ側、現像ソフト側での手動補正が必要となります。

逆光耐性・光条

中央

シンプルな光学系が功を奏しているのか、7Artisansのレンズとしてはフレア耐性が良好。絞ると間面反射と思われるゴーストが複数発生するものの、極端に悪目立ちするほどでもありません。

光源を隅に移動しても大きな問題はありません。

光条

F5.6付近からシャープな光条が発生し始めます。ただし、分散するタイプの描写で、先細りする光条は最小絞りのF16まで絞った時。回折の影響を考慮すると解像性能との両立が難しい。F8-11くらいまでに押さえたいところ。

まとめ

遠景ではF8付近まで絞っても四隅に目立つ減光が残ります。手動補正で処理できる範囲ですが、カメラ側で自動補正できないため、現像ソフトによる手動補正が必須。このレンズで遠景を撮影する際はひと手間掛かります。

近距離では周辺減光が目立ちにくいので、使用シーンがボケをメインにした撮影であれば特に大きな問題はありません。また、絞れば解消します。

逆光耐性はまずまず良好。ゴーストやフレアが皆無ではないものの、多くの撮影シーンで許容範囲内に収まっているように見えます。光条を狙う強い光線をフレームに入れると問題が発生するかもしれませんが、そのような状況はそう多く無いはず。

購入早見表

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作例

オリジナルデータはFlickrにて公開

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