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VILTROX AF 25mm F1.7 レンズレビュー Vol.2 解像チャート編

「VILTROX AF 25mm F1.7」のレビュー第二弾 解像チャート編を公開。

簡易的なまとめ

至近距離でも全体的に画質の破綻がなく、扱いやすいレンズです。ニコン純正ほどの中央解像性能ではありませんが、周辺や隅はより良好。大口径を活かした低照度での撮影では、ニコンよりも優れた選択肢となることでしょう。

さらに1段ほど絞れば被写体を周辺に配置しても良好な結果を期待できます。ズームレンズを圧倒する性能とは言えませんが、単焦点レンズ一本で撮り歩くにはバランスの良い性能。

The lens is easy to handle with no overall image quality breakdown even at close range.It does not have the same central resolution performance as the Nikon genuine lens, but the periphery and corners are better.It will be a better choice than the Nikon when shooting in low light conditions, taking advantage of its large aperture.

If you stop down another stop or so, you can expect good results even when the subject is placed on the periphery.While it does not have the performance to overwhelm zoom lenses, it is a good balance for shooting with a single single focal length lens.

VILTROX AF 25mm F1.7のレビュー一覧

解像力チャート

撮影環境

テスト環境

  • カメラボディ:Nikon Z50II
  • 交換レンズ:VILTROX AF 25mm F1.7
  • パール光学工業株式会社
    【HR23348】ISO12233準拠 8K解像力テストチャート(スチルカメラ用)
  • オリンパス HYRes 3.1 解析ソフト
  • 屋内で照明環境が一定
  • 三脚・セルフタイマー10秒・電子シャッター
  • RAW出力
  • ISO 100 固定
  • Adobe Lightroom Classic CCでRAW現像
    ・シャープネス オフ
    ・ノイズリダクション オフ
    ・色収差補正オフ
  • 解析するポイントごとにピントを合わせて撮影
    (像面湾曲は近接で測定が難しいので無限遠時にチェック)
  • 近接でのテストであることに注意(無限遠側はさらに良好となる可能性あり)

補足

今回はRAW出力を元にしてシャープネスをオフの状態で検証。ボディ出力のJPEGやRAW現像でシャープネスを整えるとより数値が向上する可能性あり。今回の数値はあくまでも「最低値」とお考え下さい。

テスト結果

絞り開放は全体的に数値が低下するものの、周辺から隅まで顕著な落ち込みはありません。少し絞ると中央から周辺まで広い範囲で改善が見られます。フレーム隅もF2.8-4で大幅に改善し、周辺と同等の結果が得られています。

(定型の解像チャートに接写する必要がある)広角レンズには不利なテスト環境ですが、それでもこのような結果が得られたのは嬉しい驚き。

中央

絞り開放のF1.7でコントラストの低下が見られるものの、F2なで絞ると改善します。F2.8でピークに達し、以降は性能を維持したままF5.6まで利用可能。F8で回折の影響が発生し、いくらかソフトな結果。

周辺

中央と比べると細部の解像性能が見劣りしますが、全体として顕著な画質低下はありません。F2まで絞っても改善が見られないものの、F2.8-4でよりシャープな結果となる。以降はF8くらいまで同程度の結果を維持しています。

四隅

中央や隅と比べるとソフトですが、顕著な画質低下ではありません。絞ると徐々に改善し、F4付近でピークの性能に到達。回折の影響を受けるまで、F4-8で良好な結果を期待できます。

数値確認

Center Mid Corner
F1.7 2774 2414 2165
F2.0 3193 2926 1910
F2.8 3584 3076 2472
F4.0 3638 3066 3234
F5.6 3946 3058 3282
F8.0 3218 3114 3239
F11 2852 2670 2559
F16 2535 2137 2190

競合製品比較

ニコン純正品である「NIKKOR Z DX 24mm f/1.7」は、絞り開放からシャープな中央解像性能を発揮。ただし、周辺や隅はVILTROXよりも若干ソフト。F2.8-4まで絞るとほぼ同じ結果となります。絞り開放における均質性でVILTROX、中央解像の良さでNIKKORと言ったところ。

とは言え、絞った時の性能はNIKKOR Z DX ズームレンズと大きな違いがありません。風景撮影で絞るようなシーンであれば利便性のあるズームレンズを選択したほうが良いでしょう。

単焦点レンズが輝くシーンはF1.7の大口径でシャッタースピードを稼ぐことができる場合。例えば夜景や天体など。この際、ニコンよりも高い均質性で有利となる可能性あり。

まとめ

至近距離でも全体的に画質の破綻がなく、扱いやすいレンズです。ニコン純正ほどの中央解像性能ではありませんが、周辺や隅はより良好。大口径を活かした低照度での撮影では、ニコンよりも優れた選択肢となることでしょう。

さらに1段ほど絞れば被写体を周辺に配置しても良好な結果を期待できます。ズームレンズを圧倒する性能とは言えませんが、単焦点レンズ一本で撮り歩くにはバランスの良い性能。

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作例

オリジナルデータはFlickrにて公開

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