画質と携帯性・費用対効果を高次元で両立｜AF 85mm F1.8 P

Digital Camera Worldがサムヤン「AF 85mm F1.8 P」のレビューを公開。驚くほど軽量で、ポートレートに十分な解像性能と滑らかなボケを実現していると評価。価格も手ごろで、全体的にバランスが良いとのこと。

Digital Camera World：LK Samyang AF 85mm f/1.8 P FE review: a portrait prime for Sony cameras that focuses on your budget as well as your subject

外観：前玉はやや窮屈な印象だが、コンパクト設計により62mmのフィルターを採用。同シリーズの16mm F2.8と共通するデザイン。ポートレート撮影においては、レンズの威圧感を与えにくく、被写体に安心感を与える。レンズフードは円形でバヨネット式、光学コーティングと相まってゴーストやフレアの発生を抑制する。

構造：外観の仕上がりは非常に良好で、サムヤン独自の「エンジニアリングプラスチック」は軽量ながらも高い剛性感と美しさを持つ。マウント部は金属製で、ゴム製の耐候シールやAF/MFスイッチ下の防滴シールが施されている。USB-Cポートも備えており、ファームウェアアップデートが容易。

携帯性：フルサイズ対応の85mm単焦点としては非常に小型軽量で、直径・長さともに約76mm未満、重量は272gと軽い。荷物がかさばらず、装着時も取り回しが良く快適。

操作性：絞りリングやファンクションボタンは非搭載だが、これは被写体への集中を促すという意図による。AF/MF切り替えスイッチは便利で、カメラメニューを経由せずに操作可能。

AF：リニアステッピングモーターによるAFは高速かつ静音で、動画撮影時もスムーズに動作する。

MF：電子制御のフォーカスリングは質感が良く、スムーズで正確なマニュアルフォーカス操作が可能。

手ぶれ補正：記載なし。

解像性能：ポートレート用として設計されており、必要以上のシャープさを追求していないが、目には十分な解像力。焦点距離約2〜3mで最もシャープになり、画面全体で高い解像感を発揮する。端や四隅では若干の低下があるが、ポートレート用途では問題にならない。

像面湾曲：記載なし。

ボケ：開放 f/1.8では美しく滑らかなボケを実現、被写体を背景から際立たせる描写が可能。9枚羽根の絞りが少し絞った際にも自然で魅力的なボケ味を保つ。

軸上色収差：極めて小さく、ほとんど無視できるレベル。

倍率色収差：最小限で、カメラ内補正をオフにしてもほとんど確認できない。

球面収差：記載なし。

歪曲収差：わずかな糸巻き型歪曲が見られるが、補正をオフにしてもほとんど目立たないレベル。

周辺減光：記載なし。

コマ収差：記載なし。

逆光耐性：記載なし。

光条：記載なし。

作例集：

総評：f/1.4やf/1.2のような超大口径ではないが、十分に浅い被写界深度を実現し、シャープで美しいボケ味を持つ。軽量コンパクトで持ち運びやすく、価格も手頃。ソニーEマウントのみである点は惜しいが、画質と携帯性、コストパフォーマンスを高い次元で両立した優秀なレンズである。

競合について：記載なし。

備考：

2025年7月に正式発表されたLKサムヤン製レンズ。そして同社初の85mm F1.8 AFレンズ。
Eマウントの「85mm F1.8」は数あれど、ここまで小型軽量な製品はありません。EDガラスや高屈折率レンズを効果的に用いて軽量な光学系を実現しつつ、樹脂製の外装を採用することで重量を軽減している模様。272gのレンズ重量で防塵防滴に対応しているのは凄い。

Digital Camera Worldのレビューによると、小型軽量ながら良好な解像性能とボケが得られるようです。他のレビューで指摘されている絞り開放の解像性能や色収差について、ポートレートレンズとしては十分と言及。欠点は許容範囲内に収まっているようです。

サムヤン AF 85mm F1.8 P 最新情報まとめ

AF 85mm F1.8 P
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レンズの仕様

レンズマウント	E
対応センサー	フルサイズ
焦点距離	85mm
レンズ構成	8群9枚
開放絞り	F1.8
最小絞り	F22
絞り羽根	9枚
最短撮影距離	0.8m
最大撮影倍率	0.22倍
フィルター径	62mm
手振れ補正	-
テレコン	-
コーティング	UMC
サイズ	φ69.8×71.5mm
重量	272g
防塵防滴	対応
AF	リニアSTM
絞りリング	-
その他のコントロール	AF/MF