VILTROX カメラ

VILTROXは「カメラを作る」という選択肢を否定していない

The PhoblographerがVILTROXへのインタビュー記事を公開。タイトルで「VILTROXがカメラ開発を示唆」とありますが、中身を見る限り「カメラ開発について否定はしていない」と言った印象。そのほか、Lマウントアライアンスの進捗が年内に明確、MFレンズへの考え方についてなど。

The Phoblographer:Exclusive: Viltrox Hints at Making Their Own Cameras

他のブランドがフォトグラファーに与えていないものを提供しているか?

  • 過去数年間で、製品開発だけでなく、基本理念においても大きな進化を遂げた。
  • 優れた光学品質を維持しながらも、軽量で手に取りやすく、クリエイターを念頭に置いて設計された高性能なオートフォーカスレンズを提供している。

日本のメーカーよりも魅力的である点は?

  • 携帯性、直感的な操作性、実際の撮影シーンにおける革新性に重点を置き、ユーザー重視の新鮮な選択肢を提供。
  • 伝統的なブランドは伝統と段階的なアップグレードを優先するかもしれないが、Viltroxは写真家の進化するニーズに積極的に耳を傾け、実用的でありながら表現力豊かなツールをより入手しやすい価格帯で提供する。
  • 機能とフォルムの両方を重視する。

写真市場を見たとき、最近の人々は何を求めていると思うか?

  • クリエイティブなコントロール、シンプルさ、機動性に対する需要が高い。
  • 素早く反応し、個性的な瞬間を捉えることができる、コンパクトで高速、信頼性の高いレンズを求めている。
  • 自然光やロケ、旅行中に撮影する人にとっては、画質を犠牲にすることなく、より軽量な機材へのシフトが顕著。
  • 個性的なビジュアル・スタイルを確立するのに役立つレンズへの要望は、かつてないほど強くなっている。

28mm F4.5のような個性的なレンズについて

  • AF 28mm F4.5は明確な目的を持って開発した。
  • 特徴的なスタイルを実現するだけでなく、プロ用レンズは重くて扱いにくいという従来のイメージに挑戦。
  • 超軽量、超スリムなデザインで、ストリート撮影のような機動性の高い撮影シーンに特化。
  • 携帯性とプロフェッショナルな性能のバランスを取った。
  • この方向性を継続し、より小型で個性的なレンズを創造していきたい。

Lマウントとの提携を考えているか?あるいは富士フイルム GF?

  •  Lマウントアライアンスや富士フイルムGFシステムとの協業の可能性を含め、レンズマウントの互換性を拡大する機会を継続的に検討している。
  • R&Dチームは、関連パートナーとオープンなコミュニケーションを保ちながら、技術調査と実現可能性の評価を積極的に行っている。
  • Lマウントシステムに関しては、今年中に進捗状況をより明確にアップデートできるものと期待している。
  • 将来的には、より多くのカメラシステムにViltroxレンズソリューション提供を目指す。

MFレンズについて

  • このセグメントに細心の注意を払い、敬意を示してきた。
  • しかし、長期的なブランド開発の観点から、現代のクリエーターの真のニーズを満たすことに変わりはない。
  • 技術革新を通じて製品の進化を推進し、革新性と現代の画像に対する要求の両方を、オートフォーカスレンズ開発の基本原則としている。
  • レンズは単なる記録ツールではなく、創造的な表現のための媒体であると固く信じている。
  • やみくもにクラシックを模倣するのではなく、ブランドのDNAに忠実であり、「性能」と「スタイル」がどのように共存し、補完し合えるかを探求し続けている。
  • 将来、市場がレトロな美学と現代技術を融合させた製品に対する明確な需要を示した場合、我々はその実現可能性を積極的に評価し、デザインとエンジニアリングの両面でさらなる可能性を探っていく。

あなた方はカメラも作っているのか?

  • 現在はレンズ開発に重点を置いているが、写真体験を向上させる周辺技術を積極的に探求している。
  • 我々のコミットメントは、クリエイターのためにシームレスで応答性の高いエコシステムを構築すること。
  • その使命を念頭に置いて革新を続けていく。

VILTROXは比較的新しいレンズメーカーですが、突如としてAFレンズの開発・販売を開始。ここ数年で飛躍的に存在感を高めています。ProやLabシリーズの高級路線に加え、Airシリーズのように小型軽量で低価格なレンズラインアップも揃えています。

The Phoblographerのインタビューでは、引き続き市場のニーズに合わせてAFレンズを投入し続ける模様。MFレンズやクラシックスタイルに関して、尊重しつつも自社でやることではないと遠回しに述べているように見えます。将来的にそのような需要が高まったとき、VILTROXがどのようなレンズをリリースするのか気になるところ。

原文記事の冒頭で「VILTROXがカメラを示唆」とありますが、そこまで強調するほどの内容ではないように見えます。写真体験を向上させる周辺技術を積極的に探求とあるので、フラッシュなどのアクセサリについて述べているような?

ビックニュースがあるとすれば、Lマウントへの参入でしょうか。まだ確定ではないものの、本年度中にはなんらかの進展がありそうですね。

VILTROXレンズ一覧

Lab

Pro

フルサイズ

APS-C

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