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LUMIX L10 レビューVol.1 外観・操作・フォーカス編

パナソニック「LUMIX DC-L10」のレビュー第一回 外観・操作・フォーカス編を公開しました。

簡易的なまとめ

LX100シリーズのコンセプトを部分的に継承しつつ、LUMIXの最新テクノロジーをコンパクトな筐体に詰め込んだカメラ。

「LX100III」を期待していると大きいと感じるし、最新LUMIXを楽しめるコンパクトカメラとしては小さい。感じ方は人それぞれ。個人的には「思っていたよりも小さい」と言ったところ。

コントロールレイアウトも同様で、LX100シリーズの操作体系を残しつつ、ベースは最新LUMIXテクノロジー。

LX100ベースのコントロールがミスマッチな印象を受けますが、そこは自分好みにカスタマイズ可能。過剰と感じるほどのコントロールをどう駆使するか、悩むことになりそうです。

質感やデザインもどっちつかずな印象。高級感を打ち出しつつも、実用性を捨てきれない野暮ったさを感じるもの。LX100は単焦点レンズの硬派なラグジュアリーカメラブランドに近い印象でしたが、L10は便利で高性能・実用的なコンパクトカメラの親玉。

何が言いたいかと言うと、「ちょっと高そうに見える、いつものLUMIX」です。
期待を超えたLUMIXではありませんが、期待通りのLUMIX。

だがそれがいい。

This new series of cameras partially carries forward the concept of the LX100 series while packing the latest LUMIX technology into a compact body. Those who were expecting the “LX100 III” might find it large, while others will likely find it small for a compact camera that lets you enjoy the latest LUMIX features.
Perception varies from person to person. Personally, I’d say it “feels smaller than I expected.”
The control layout is similar: while it retains the LX100 series’ operating system, the underlying technology has been replaced with the latest LUMIX components. The LX100 controls feel somewhat out of place on a modern LUMIX, but you can customize them to your liking. I suspect I’ll spend some time figuring out how to make the most of all these controls—which might even feel excessive at times.
The build quality and design also leave a somewhat indecisive impression. It tries to project a sense of luxury but ends up feeling a bit clunky because it can’t quite let go of its practicality. The LX100 series gave the impression of a hardcore, luxury camera brand with a fixed-focus lens, whereas the L10 feels more like the flagship of a line of convenient, high-performance, and practical compact cameras.
What I’m trying to say is, “It’s just the usual LUMIX, but it looks a little more expensive.”
It’s not a LUMIX that exceeded expectations, but it’s a LUMIX compact camera that lived up to them.
And that’s just fine.

*当ブログのレビューは冒頭に断りが無い限り、自費購入となっています。

LUMIX L10のレビュー一覧

まえがき

LX100シリーズをベースとして、最新のLUMIXテクノロジーをコンパクトな筐体に詰め込んだ新シリーズのコンパクトカメラ。従来通り4/3型センサーを少しクロップして使うマルチアスペクト方式ですが、それ以外は大幅に変化。

カメラのサイズは大きくなってしまったものの、LUMIX Gシリーズのハイエンドモデルで採用しているイメージセンサーを採用。画像処理エンジンも新しくなり、それに伴いバッテリーも強化されています。静止画・動画の最新機能にアクセスできるほか、像面位相差AFによる滑らかなAFも実現。

販売価格はフルサイズのミラーレスボディが買えてしまうほどですが、携帯性の高い最新LUMIXを持ち歩きたい場合は唯一無二の選択肢。

主な仕様

レンズ f = 10.9 - 34mm
24 - 75mm 相当
F1.7 - 2.8
手振れ補正搭載
イメージセンサー タイプ:4/3型裏面照射型
有効画素:約2040万画素
総画素数:約2650万画素
ARコーティング
サイズ 4:3
5200x3904 (L)
3:2
5408x3608 (L)
16:9
5664x3192 (L)
1:1
3904x3904 (L)
静止画出力 JPEG (DCF/Exif3.0) / RAW / HEIF
手振れ補正 光学補正 Power OIS
ISO 100-25600
V-log ISO 500-12800
ストレージ SD UHS-II(IEEE 802.11a/n/ac
AF 位相差AF方式(779点)
コントラストAF方式(315点)
測距輝度範囲:-5~18
被写体検出 人 / 動物 / 車 / バイク / 自転車 / 電車 / 飛行機
シャッター メカニカル:1/2,000 - 60
電子:1/32,000 - 60
フラッシュ同調速度 1/2,000
連続撮影速度 最大 30 フレーム/秒
プリ連写対応
連続撮影枚数 RAW+JPEG: 40枚以上
ファインダー サイズ:0.39型
解像度:約236万ドット
倍率:約0.74倍
モニター サイズ:3.0型
解像度:約184万ドット
可動方式:フリーアングル
動画フレームレート 5.6K 60p
4K 120p
FHD 240p
LGOP / ALL-I
動画形式 MOV: H.264/MPEG-4 AVC、H.265/HEVC
MP4: H.264/MPEG-4 AVC、H.265/HEVC
MP4(Lite): H.265/HEVC
ログ V-Log
音声 LPCM
32bit フロート対応 DMW-XLR2
リアルタイムLUT 対応
USB USB Type-C 10Gbps
給電・充電
UVC対応
マイク/ヘッドホン マイク:φ3.5mm
ヘッドホン:
HDMI -
Wi-Fi 2.4GHz帯(AP)(IEEE802.11b/g/n)
5GHz帯(AP)(IEEE 802.11a/n/ac)
Bluetooth Bluetooth® v5.0
その他ポート類 ホットシュー
バッテリー タイプ:DMW-BLK22
撮影可能枚数:約420枚
サイズ 127.1 x 73.9 x 66.9 mm
重量 本体のみ:約425g
バッテリー含:約508g
防塵防滴 -

価格のチェック

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アクセサリ

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外観・操作性

箱・付属品

従来の黒を基調としたデザインではなく、梱包を含めて、環境配慮の取り組みにより簡素化。白をベースに深めのグレー一色でプリント、プラスチックの使用量も大幅に削減しています。

カメラ本体のほか、書類をのぞけば付属品はストラップとバッテリー、キャップのみ。

充電器・ACアダプター・USBケーブルは付属していません。家庭にUSB-CケーブルやACアダプターが無い場合は用意しておく必要があります。

外観

形状

LUMIX DC-S9とよく似た箱型のカメラ。ファインダーやグリップを装備しているものの、本体からの突出はわずかで目立たない。

デザイン

通常版はLUMIXロゴをカメラ前面左上に配置。

ロゴをはじめ、各コントロールの表示は白色。ボタンは初期設定の機能を分かりやすく印字。見やすい反面、高級感を損なっているように見えます。LUMIXらしいですが、コントラストを抑えたグレー色で良かった。カスタマイズで好みのボタン配置に切り替えるのでボタン印字は無くて困らない、というのが正直なところ。

このあたりはチタンゴールドカラーの限定版のほうが良好に見えます。(背面印字もチタンゴールドカラーで統一)

質感

フロントパネルはマグネシウム合金製、2つのコマンドダイヤルは金属削り出し加工。グリップを含めた外装にはサフィアーノレザー調のカバーを備えています。LUMIX S9より高級感のある仕上がりは確かですが、驚く程の差ではありません。

特に指で触れる部分の質感がイマイチで、プラスチック感の強いサムレスト、面積が大きくストロークの深いボタンなどが気になります。実用的ではありますが、高級感としては富士フイルムのX100シリーズが有利。

ハンズオン

35mmフルサイズセンサーを搭載するLUMIX S9に近いサイズまで大型化しています。個人的には許容範囲内のサイズ増・重量増ですが、取り回しはコンパクトカメラと言うよりもミラーレスに近い。

  サイズ 重量
L10 127.1 x 73.9 x 66.9 mm 本体のみ:約425g
バッテリー含:約508g
LX100II 115.0 × 66.2 × 64.2 mm 本体のみ:約350g
バッテリー含:約392g
S9 126.0 × 73.9 × 46.7 mm 本体のみ:約403g
バッテリー含:約486g
X00VI 128.0 × 74.8 × 55.3 mm 本体のみ:約471g
バッテリー含:約521g
RX100 VII 101.6 × 58.1 × 42.8 mm 本体のみ:約275g
バッテリー含:約302g

ファインダー

  • 0.39型 約236万ドット OLED
  • 約0.74倍 アイポイント20mm

GH7・G9M2クラスではないものの、実用十分な仕様のファインダーを搭載しています。遮光性は十分と言えませんが、日中屋外ではモニターより使いやすい。

リフレッシュレートは30fps / 60fps の切り替えが可能。動体を撮影する場合は60fpsが見やすいですが、バッテリー消費が多くなるので注意。

欠点はファインダー配置から、アイセンサーが動作しやすいこと。モニタ開閉時、タッチパネル操作時、縦位置時に左手を添える時など。これは本機のみの問題ではなく、箱型カメラの宿命みたいなもの。必要に応じて、右側のLVFボタンで表示方法を切り替えると良いでしょう。

モニター

  • サイズ:3.0型
  • 解像度:約184万ドット
  • 可動方式:フリーアングル

この価格帯では一般的な仕様のモニタです。過不足ありません。

高級コンパクトカメラ界隈では珍しいバリアングル方式の可動構造を採用。側方へモニタを展開する必要があるものの、様々な角度にモニタを傾けることができます。モニタを裏返したり、縦位置ローアングル・ハイアングルに対応できる貴重な選択肢です。

レンズ

初代LX100より変化のない「24-70mm相当」の10.9-34mm F1.7-2.8 ズームレンズを内蔵。ただし、レンズユニットの改良で防塵性が向上、内部構造や制御は別物(LUMIX Magazine)になっているとのこと。さらにフレア耐性を高めるためにコーティングや内部の部品を見直している模様。

従来通り、前面は43mmねじ込み式フィルターに対応。鏡筒周囲はデコレーションリングとなっており、取り外すことで自動開閉キャップと入れ替えることが出来ます。

レンズ前面がフッ素コーティング処理されている記述はないため、汚れが気になる人は保護フィルターを装着すると良いでしょう。ただし、その場合は自動開閉キャップが完全に閉じなくなります。

ズームレンズは2段式の沈胴構造を採用。起動と共に鏡筒が伸び、望遠側にズームすることで鏡筒が長く伸びます。利便性の高いズームレンズですが、伸びる鏡筒は故障のリスクが高い。
(何らかの形で保護できる単焦点レンズのカメラX100VI・GR IVと比べて)

特に旅行や行楽など、混雑するシーンは伸びる鏡筒を何かにぶつけないか心配になります。

開放F値

24-70mm相当 F1.7-2.8 のレンズは24mmから70mmまで段階的にF値が上昇します。

  • 24mm:F1.7
  • 28mm:F2.0
  • 35mm:F2.3
  • 50mm:F2.7
  • 70mm:F2.8

F1.7の大口径を維持しているのは24mmのみ。28mmで既にF2.0まで上昇します。低照度で高ISOを避けたいのであれば、24/28mmを使うことになるでしょう。

ズーム全域で露出を一定にしたい場合、AモードやMモードで絞りを「F2.8」以上に設定する必要があります。

コントロール

背面ボタン

背面はLUMIXでお馴染みのコントロール配置。LUMIX S9とよく似ていますが、LUTボタンのクリック感、金属削り出しの背面ダイヤル、静止画/動画切り替えスイッチの追加など、細部に改良が見られます。

背面ダイヤルは無いよりあったほうが良いものの、うまく反応しない場合がありました。このタイプのダイヤルを追加するくらいなら、シャッターボタン同軸のフロントダイヤルが欲しかったところ。

ファインダー横にLVFボタンを搭載。カスタマイズ可能ですが、場所が場所だけに利用頻度は高くありません。使い辛い場所のボタンをカスタマイズするくらいなら、LVF用として使っても良いのかなと。

ジョイスティック

非搭載。
タッチ操作で補うことができますが、出来ればジョイスティックがあると良かったです。

上部コントロール

前モデル「LX100II」から大幅に変更された部分。
従来の「シャッタースピードダイヤル」「露出補正ダイヤル」が無くなり、一般的なモードダイヤルとコマンドダイヤルを搭載。

LUMIXとして特別で個性的な撮影体験ではありませんが、他のLUMIX機から違和感なく移行することができます。

コマンドダイヤル

(LX100 II の)露出補正ダイヤルがコマンドダイヤルに変化。絞り値やシャッタースピード、様々な操作に使います。ボディから突き出していないため、うっかり触れてしまう誤操作は少なめ。

ダイヤル中央はボタンであり、初期設定では「フォトスタイル」の変更に利用。カスタマイズで変更可能です。

モードダイヤル

一般的なPASMモードダイヤルを搭載。前モデルと比べて素早く露出モードを切り替えることが出来ます。

さらに、任意の設定値を登録できるカスタムモードが5枠。さらに「モード5」を拡張してメモリ登録10枠を確保可能(つまり、最大で4+10枠)。風景撮影から動物、人物、ストリートスナップなど、シーンに合わせたカメラ設定を保存、すばやく呼び出すことが出来るのは便利。

絞りリング

レンズ先端に絞りリングを搭載、1/3段刻みでクリック感のあるタイプの操作。クリックを解除することはできません。Aポジションでコマンドダイヤル操作に対応。

LEICA DGシリーズとよく似た操作性の絞りリングです。特に違和感はありませんが、後述するコントロールリングと隣接しており、誤操作の可能性あり。

コントロールリング

無段階で操作できるコントロールリングを搭載。AF・MFで制御をそれぞれ変更可能で、AF時はズームリングとして使ったり、ISO・露出補正・WBの調整などに利用することも可能。

前述したように、絞りリングやFnスイッチを密接しており、誤操作しやすいので注意が必要。

ズームレバー

24-70mmズームレンズの操作に使用。
設定で「24/28/35/50/70/75mm」の焦点距離のみを行き来するステップズーム機能に切り替え可能。

ズーム操作はコントロールリングに割り当て、ここにコマンドダイヤルが欲しかったというのが正直なところ。

Fnスイッチ

LX100 IIではアスペクト比の変更に使用していたスイッチ。L10では任意の機能を割り当て、3種類の設定値を呼び出すことが出来ます。

例:フォトスタイル

  1. スタンダード
  2. 風景
  3. 人物

例:ステップズーム

  1. 24mm
  2. 50mm
  3. 75mm

例:被写体検出

  1. 人物
  2. 動物
  3. 車両

3枠の設定値は用意された項目から任意に選ぶことが出来ます。LX100 IIのように、アスペクト比変更に使うことも可能。

私はまだ使いこなせていませんが、フォトスタイルやLUTでモノクロを素早く使いたい時に利用しています。

フォーカスモードスイッチ

レンズ側面に「AF/AFマクロ/MF」を切り替えることができるスイッチを搭載。通常のAFモードはズーム全域で最短撮影距離が「0.5m」に統一。ただし、このモードでは小さな被写体をクローズアップするには力不足です。

マクロモードに切り替えることで、特に広角側で被写体をクローズアップしやすくなります。焦点距離により最短撮影距離が変わるので慣れが必要。

マクロモードでも無限遠までピント合わせが可能であり、AF速度や安定性に不満がなければ常時マクロモードがおススメ。

コントロール総評

マニュアル操作を楽しめるLUMIX LX100 II のデザインを部分的に継承しつつ、ベースとなるのはLUMIX S9のような最新ミラーレスのシステムです。

物理コントロールに頼らずとも、ボタンカスタマイズやQ.menuの呼び出しで事足りる場合が多い。レンズの絞りリングやFnスイッチが冗長と感じるかもしれません。これらを使いこなすことは可能ですが、欲張りなコントロールレイアウトを自分好みにカスタマイズして習熟するのは時間がかかると思われます。

グリップ

控え目なサイズのグリップです。カメラを保持するのに必要十分ですが、心許ないと感じる場合はSmallRigなどの追加グリップを装着すると良いでしょう。

SmallRigはサムグリップも用意していますが、コマンドダイヤルを操作し辛くなるのでおススメしません。

背面には親指で保持する部位があります。
滑り止め加工のないプラスチック素材であり、信頼性・高級感を損なう部分。せめてゴムカバーを張り付けてほしかったところ。

SmallRigのサムグリップを装着することで改善しますが、ダイヤル操作が難しくなります。

ストラップ金具

LX100 IIのような三角環ではなく、「ロ」型のシンプルなデザイン。
三角環とは異なり、ストラップ非装着時に異音が発生しません。

インターフェース

左側面にUSB-Cポートと3.5mmマイク端子を搭載。
HDMI出力には対応していません。

USB経由でウェブカメラに対応。GR IVのようなDP Altモードは使用不可。

バッテリー・ストレージ

ミラーレスカメラと同様、BLK22を使用。
コンパクトカメラで使用するバッテリーとしては大容量であり、継続能力は非常に良好。

一般的にSDカードスロットは、バッテリースロットの隣に配置する場合が多い。しかし、L10は底面左側に専用スロットを搭載しています。三脚ネジ穴が隣接しているため、雲台搭載時はSDカードを取り外せない可能性あり。

追加アクセサリ

SmallRig製グリップ

LUMIX L10専用のカメラグリップを入手。アルカスイス互換のカメラプレートに対応するほか、1/4インチネジ穴があります。

グリップを装着したまま、バッテリーとSDカードの交換が可能。

シリコン製グリップの表面はL10のサフィアーノレザー調のテクスチャ加工が施されています。社外製ながら一体感のあるデザイン。

右下にはストラップを装着できる孔があります。

自動開閉キャップ

レンズ先端のデコレーションリングを取り外すことで、別売り自動開閉キャップを装着可能。電源オフ時のレンズを保護しますが、フィルター装着時は完全に閉じません。

AF・MF

フォーカススピード

像面位相差AFによる滑らかな追従AFが可能。ミラーレスのVCM駆動AFなどには及びませんが、一般的な撮影距離でAF速度に不満はありません。

ブリージング

ブリージングとはピント位置によって画角が変化することを指します。画角の変化が大きいと、フォーカシングで画角が広がったり狭くなったりするので気が散ったり、AFが不安定化する原因となります。出来ればフォーカシングブリージングは無い方が良い。今回はブリージングの影響を確認するために、レンズを最小絞りまで絞り、最短撮影距離・無限遠で撮影した結果が以下の通り。

広角ではほぼゼロですが、望遠側にズームすると僅かなフォーカスブリージングが発生します。ただし、許容範囲内に見えます。

24mm
Before imageAfter image
50mm
Before imageAfter image
75mm
Before imageAfter image

精度

他の最新LUMIXと同じく、低照度・低コントラストでAFが迷う傾向があります。特にV-Log(またはV-logをベースとしたリアルタイムLUT)使用時に顕著。

MF

メニュー設定でリングの応答性を「リニア」「ノンリニア」に変更可能。さらに、リニアレスポンス時のコントロールリング回転量を調整することができます。

クローズアップ

前述の通り、通常は0.5mで統一された最短撮影距離がマクロモードで変化します。

最短撮影距離 早見表
焦点距離 AF マクロモード
24mm 0.5m 0..03m
28mm 0.5m 0.05m
35mm 0.5m 0.1m
50mm 0.5m 0.3m
70mm 0.5m 0.3m
75mm 0.5m 0.3m

広角側で寄りやすく、50mm以降は少し寄りづらい。実際にマクロモードで撮影した最短撮影距離の結果が以下の通り。

24mmや28mmで最も被写体を大きく写すことができますが、レンズが触れるくらいまで近寄る必要があります。現実的ではありません。現実的な選択肢は35mmで、以降の焦点距離は撮影倍率が低下します。

まとめ

LX100シリーズのコンセプトを部分的に継承しつつ、LUMIXの最新テクノロジーをコンパクトな筐体に詰め込んだ新シリーズのカメラ。「LX100III」を期待していた人からすると大きいと感じると思うし、最新LUMIXを楽しめるコンパクトカメラとしては小さいと感じることでしょう。

感じ方は人それぞれ。個人的には「思っていたよりも小さく感じる」と言ったところ。

コントロールレイアウトも同様で、LX100シリーズの操作体系を残しつつ、根っこは最新LUMIXに置き換わっています。現代のLUMIXにLX100のコントロールがミスマッチな印象を受けますが、そこは自分好みにカスタマイズ可能。過剰と感じるほどのコントロールをどう駆使するか、悩むことになりそうです。

質感やデザインもどっちつかずな印象。高級感を打ち出しつつも、実用性を捨てきれない野暮ったさを感じるものとなっています。LX100シリーズは単焦点レンズの硬派なラグジュアリーカメラブランドに近い印象でしたが、L10は便利で高性能・実用的なコンパクトカメラの親玉と言った感じ。

何が言いたいかと言うと、「ちょっと高そうに見える、いつものLUMIX」です。
期待を超えたLUMIXではありませんが、期待通りのLUMIXコンパクトカメラ。

実写体験はLUMIXに期待する結果が得られました。
ズームやレンズ周辺のコントロールに慣れが必要となるものの、最新LUMIXらしい撮影機能を楽しむことが出来ます。リアルタイムLUTや新しいフォトスタイルなど、様々な色・トーンのプリセットを利用可能。

コンパクトカメラで被写体検出を利用できるカメラは少なく、特にズームレンズ搭載モデルとしては貴重な選択肢。望遠端が75mm相当となるため、動物園や野鳥、野生動物ではクローズアップ不足と感じるかもしれませんが、ペットや小動物であれば快適に撮影することが出来ました。

レンズの解像性能はフレーム隅が甘いと感じる場合はあるものの、粗探ししなければ許容範囲内。絞って撮影するシーンであれば、拡大しても気になる画質低下は目立たないことでしょう。このあたりは次回のテストでチェック予定。

購入早見表

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作例

オリジナルデータはFlickrにて公開

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