「M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0 PRO」のレビュー第五回 ボケ編を公開。
簡易的なまとめ
一部の単焦点・ズームレンズほどではないものの、極端に悪目立ちするポイントがなく、使い勝手の良い描写です。ニュートラルな前後ボケは2線ボケが目立たず、玉ボケは口径食や縁取りが穏やか。軸上色収差によるボケの色付きも良く抑えられています。
極上の描写からは程遠いものの「癖が少なく被写体の邪魔をしない」という観点で成功していると感じました。
While it doesn’t quite match the performance of some prime or zoom lenses, there are no glaring flaws, and the image quality is very practical. The neutral foreground and background bokeh minimizes the appearance of double-line bokeh, and the circular bokeh exhibits mild vignetting and edge shading. Color fringing caused by axial chromatic aberration is also well-controlled.
Although it falls short of exceptional image quality, I felt it succeeded in being “unobtrusive and not distracting from the subject.”
*当ブログのレビューは冒頭に断りが無い限り、自費購入となっています。
M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0 PROのレビュー一覧
- M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0 PRO レンズレビューVol.5 ボケ編
- M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0 PRO レンズレビューVol.4 諸収差編
- M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0 PRO レンズレビューVol.3 遠景解像編
- M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0 PRO レンズレビューVol.2 解像チャート編
- M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0 PRO レンズレビューVol.1 外観・操作・AF編
Index
前後ボケ
綺麗なボケ・騒がしいボケとは?
綺麗なボケとは、輪郭が目立たず、背景がなめらかに溶けるような描写。被写体が背景から自然に浮かび上がり、見る人の視線を主題へ導きやすい。ポートレートや花の撮影で好まれることが多く、「柔らかいボケ」「なめらかなボケ」と表現される場合もある。
騒がしいボケとは、背景の輪郭や模様が強調されて見えるボケ。木の枝や葉、フェンスなど細かな模様が二重線になったり、ざわついた印象になったりする。背景が目立ちすぎるため、主題への視線が分散することがあります。
ボケの良し悪しは単純に明るいレンズほど優れるわけではなく、球面収差の補正状態やレンズ構成、絞り羽根の形状などによって変化します。また、撮影距離や背景との距離によっても印象は大きく変わります。
ボケの評価には好みも大きく関係。一般的にはなめらかなボケが高く評価されることが多いものの、被写体や作品の雰囲気によっては、少し騒がしいボケが独特の立体感や個性を生む場合もあります。そのため、ボケの質はレンズの性能だけでなく、写真表現の一部として捉えることが重要。

後ボケ
滑らかですが、硬めの描写。前景のボケと質感がほとんど変わりません。高性能なレンズに多いニュートラルなボケ。
前ボケ
前景にボケを積極的に入れても、過度に悪目立ちすることはありません。
玉ボケ
口径食・球面収差の影響
玉ボケとは、背景や前景にある小さな光源が、丸い光の円として写るボケ表現のこと。夜景のイルミネーションや木漏れ日、水面の反射などでよく見られる。一般的に、明るいレンズほど大きな玉ボケを作りやすく、背景を印象的に演出できるため、ポートレートやスナップ撮影で人気がある。
理想的な玉ボケは、円形で輪郭が目立たず、内部の明るさが均一な状態で。しかし実際にはレンズ設計の影響により、さまざまな特徴が現れることがある。例えば、輪郭が明るく縁取られた玉ボケは背景が騒がしく見えやすく、内部に同心円状の模様が現れるものは「玉ねぎボケ」と呼ばれる。
- 影響が強い
- 影響が弱い
また、画面周辺では玉ボケが円形を保てず、楕円形や猫の目のような形に変形することがある。これは周辺部で光が一部遮られるためで、「口径食」と呼ばれる現象によるもの。
- 前ボケ
- 後ボケ
実写で確認
全体的に口径食が少なく、丸みを帯びた滑らかな玉ボケ。縁取りは弱く、玉ねぎボケの兆候はありません。
ボケ実写
40mm
近距離はとても良好。撮影距離が長くなると、少しざわつき始めます。しかし、悪目立ちするほど酷い描写ではなく、使い勝手は良好。
70mm
40mmと同じ傾向ですが、焦点距離が長いぶんボケを大きくしやすい。僅かに硬さがあるものの、概ね良好。
150mm
70mmと同じ傾向で、ボケはさらに大きくしやすい。
まとめ

一部の単焦点・ズームレンズほどではないものの、極端に悪目立ちするポイントがなく、使い勝手の良い描写です。ニュートラルな前後ボケは2線ボケが目立たず、玉ボケは口径食や縁取りが穏やか。軸上色収差によるボケの色付きも良く抑えられています。
極上の描写からは程遠いものの「癖が少なく被写体の邪魔をしない」という観点で成功していると感じました。
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