Phototrendが「85mm F1.2 DG」のレビューを公開。同社のF1.4 DG DN で大部分の場合は事足りるとしつつ、F1.2のボケや低照度性能が必要な場合は完成度の高いF1.2レンズと評価。
Phototrend:Test Sigma 85 mm f/1,2 DG Art : le meilleur 85 mm f/1,2 du marché ?
- 外観:金属とプラスチックを組み合わせた鏡筒。仕上げは丁寧で、ハイエンドレンズらしい質感。前部には幅広いフォーカスリングを配置。
- 構造:17枚12群のレンズ構成。13枚の円形絞りを搭載。防塵防滴に配慮したシーリングを備え、前玉には清掃しやすいフッ素コーティング。
- フード:レンズフードが付属。逆向きに装着するとフォーカスリングにアクセスできなくなる点が惜しい。
- 携帯性:Lマウント版が119.7mm。重量は905g。F1.2の85mmレンズとしては比較的軽量で、RF85mm F1.2 L USM(約1,195g)やZ 85mm F1.2 S(約1,160g)より軽い。一方、85mm F1.4 DG DNより約300g重く、コンパクトなボディとの組み合わせでは大柄に感じる。
- 操作性:クリックの有無を切り替えられる絞りリングを搭載。F1.2~F16の範囲で操作可能。AF/MF切替スイッチ、絞りリングのクリック切替スイッチ、絞りリングロック、カスタマイズ可能なボタン2個を備える。操作系は充実。
- AF:AFは俊敏かつ正確で、α1とα7C Rの両機種で、開放F1.2でも瞳への合焦を高い確率で実現した。大口径レンズで被写界深度が浅いにもかかわらず、AF性能は良好。動体撮影では失敗もあるが、85mm F1.2としては反応が良く、精度も高い。
- MF:幅広いフォーカスリングは適度な滑らかさと抵抗感を備え、細かなピント調整が可能。
- マクロ:最短撮影距離は84cm、最大撮影倍率は0.11倍。85mmの大口径レンズとして一般的な性能であり、顔を画面いっぱいに写せる一方、近接撮影には向かない。
- 手ぶれ補正:光学式手ぶれ補正は非搭載。
- 解像性能:α7C R(61MP)とα1(50MP)で検証。開放F1.2から中央部の解像性能は良好で、細部まで十分な描写が得られる。F1.4での改善はわずかだが、F2で中央部の解像性能が明確に向上。F2.8~F5.6で非常に高い水準に達し、F8でも良好な性能を維持する。F11以降は回折の影響で低下する。一方、画面中央から隅にかけての均一性は弱点。F1.2~F4では隅の解像性能が明確に低く、F5.6で改善し、F8で最も均一になる。開放撮影では中央部の高い解像性能を活かせるが、画面全域の均一性を求めるなら絞り込みが必要。
- 像面湾曲:記載なし。
- ボケ:13枚の絞り羽根により、画面中央の玉ボケは円形を維持する。隅に近づくと猫の目状に変形するが、描写の美しさを損なうほどではない。F1.2では背景が非常に柔らかくぼけ、ピント面からボケへの移行も滑らか。被写体と背景の分離効果は大きく、ポートレートで強い立体感を得られる。
- 軸上色収差:F1.2で色収差が目立ち、F4まで絞るとほぼ解消。F5.6で画面全体のコントラストが均一になる。
- 倍率色収差:ほとんど発生せず、隅でも良好に補正。
- 球面収差:記載なし。
- 歪曲収差:軽微な糸巻き型歪曲が発生する。カメラや現像ソフトの補正で良好に補正できる。
- 周辺減光:開放F1.2では隅が暗くなるものの、予想よりも軽度。F2まで絞るとほぼ解消する。標準の補正プロファイルを適用すれば、開放でも目立たなくなる。
- コマ収差:記載なし。
- 逆光耐性:記載なし。
- 光条:記載なし。
- 作例集:多数掲載
- 総評:F1.2から中央部の解像性能が良好で、F2.8~F5.6では非常に高い解像性能を発揮。背景を柔らかくぼかし、ピント面からボケへの移行も滑らかで、被写体を際立たせる効果が大きい。AFも俊敏かつ正確。F1.2~F4では隅の解像性能が中央部に及ばないが、ポートレート撮影で問題となる欠点ではない。F1.2の85mmレンズとしては比較的軽量。価格も1,499ユーロと抑えられている。
- 大部分の場合はF1.4 DG DNで問題ないと思われる。しかし、F1.2の明るさが必要な場合や、暗所撮影、独特のボケ描写を求めるポートレート撮影者に適したレンズ。
- 競合について:最も強力なライバルは同社のDG DN F1.4。
- 備考:
Dustin Abbottのレビューによると、クラス最小・最軽量を実現しつつ、高速AFや優れた解像性能を発揮するとのこと。ボケは滑らかで綺麗な描写であり、ソニーGMよりも優れていると評価。販売価格は競合製品よりも安く、F1.2の大口径が必要であればコストパフォーマンスの高いレンズと言えそうです。
F1.2レンズらしくサイズ・重量はあるものの、キヤノンやニコンの競合製品よりも導入しやすい製品となっている模様。
レンズの情報
- 発売日:2026年9月30日
- 予約開始日::9月10日(木)10時
- 希望小売価格:オープンプライス
- B&H:1599ドル
2026年10月6日発売のクラス最軽量ポートレートレンズ。
シグマにとって現行のF1.2単焦点レンズとしては3本目であり、35mm、50mmに続いて主要な焦点距離をカバー。
13枚羽根の絞りを採用し非常に柔らかなボケを実現。さらに、SLDガラス2枚によって軸上色収差を抑制し、非球面レンズによって球面収差やサジタルコマフレアを補正するなど、高い光学性能を追求しています。
最大の特徴はクラス最小・最軽量のレンズサイズ。重量は905gで、ニコン NIKKOR Z 85mm f/1.2 Sの1160g、キヤノン RF85mm F1.2 L USMの1195gを下回っています。
AFにはデュアルHLAモーターを採用し、高速かつ静かなAFを実現するとともに、フォーカスブリージングを抑えるようフォーカス群を最適化。さらに、防塵防滴構造、2か所のAFLボタン、絞りリングのロックスイッチ、絞りリングのクリック解除機構も装備。静止画と動画の双方で使いやすい操作性と機能性も重視した設計です。
| 85mm F1.2 DG Sony E | |
| 楽天市場 | Amazon |
| カメラのキタムラ | |
| 楽天市場中古 | |
| カメラのキタムラ中古 | |
| 85mm F1.2 DG Leica L | |
| 楽天市場 | Amazon |
| カメラのキタムラ | |
| 楽天市場中古 | |
| カメラのキタムラ中古 | |
レンズの仕様
| レンズマウント | E / L |
| 対応センサー | フルサイズ |
| 焦点距離 | 85mm |
| レンズ構成 | 12群17枚 |
| 開放絞り | F1.2 |
| 最小絞り | F16 |
| 絞り羽根 | 13枚 (円形絞り) |
| 最短撮影距離 | 84cm |
| 最大撮影倍率 | 1:8.9 |
| フィルター径 | φ82mm |
| 手振れ補正 | - |
| テレコン | - |
| コーティング | 撥水・防汚 AAC |
| サイズ | L: φ87.2mm x 119.7mm E: φ87.2mm x 121.7mm |
| 重量 | L マウント: 905g ソニー E マウント: 905g |
| 防塵防滴 | 対応 |
| AF | デュアルHLA |
| 絞りリング | 搭載 |
| その他のコントロール | クリック切替 絞りロック AFLボタン AF/MF |
| 付属品 | ポーチ レンズフード(LH878-08) フロントキャップ(LCF-82 IV) リアキャップ(LCR III) |
関連レンズ
関連記事