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AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED 交換レンズデータベース

このページでは一眼カメラ用交換レンズ「AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED」の情報を収集しています。

更新履歴

  • 2017.8.21:ページを全体的に更新、リンクを多数追加しました。
  • 2015.12.23:ページを公開

データベース

レンズの特徴

中央解像力 開放 とても良好 周辺解像力 開放 とても良好
中央解像力 ピーク とても良好
F5.6-F8
周辺解像力 ピーク とても良好
F5.6-F8
軸上色収差 軽微 倍率色収差 ?開放 目立つ
F5.6- やや良好
球面収差 問題無し コマ収差 ほぼ完璧
非点収差 ?とても良好 歪曲 ?樽型 極小
周辺減光 開放 約2段 逆光耐性 まずまず良好
AF 比較的高速 MF回転角 180度
最大撮影倍率
最短撮影距離
1.00倍
0.185m
手ぶれ補正
フィルター 62mm 重量 約425g
ボケ傾向 前後のボケ…滑らか・玉ボケ…滑らかだが口径食の影響あり
備考 ?ナノクリスタルコート・インナーフォーカス

購入早見表

AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
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フィルター購入早見表
プロテクト C-PL ND ソフト
X-CAP

レンズデータ

レンズ仕様

焦点距離 60mm
最大口径比 1:2.8
レンズ構成 9群12枚(EDレンズ1枚、非球面レンズ2枚、ナノクリスタルコート)
画角 39°40′(35mm判一眼レフカメラ、FXフォーマットのデジタル一眼レフカメラ)
26°30′(DXフォーマットのデジタル一眼レフカメラ)DXフォーマットデジタル一眼レフカメラ装着時:
90mmレンズの画角に相当(FXフォーマット/35mm判換算)
撮影距離情報 カメラへの撮影距離情報を出力可能
ピント合わせ IF(ニコン内焦)方式、超音波モーターによるオートフォーカス、マニュアルフォーカス可能
撮影距離目盛 ∞?0.185m、8in(併記)
最短撮影距離 0.185m(等倍)
最大撮影倍率 1.00倍
絞り羽根枚数 9枚(円形絞り)
絞り方式 自動絞り
最大絞り f/2.8
最小絞り f/32
測光方式 開放測光
アタッチメントサイズ(フィルターサイズ) 62mm(P=0.75mm)
マウントアダプターFT1適否 AF駆動可
寸法 約73mm(最大径)×89mm(バヨネットマウント基準面からレンズ先端まで)
質量 約425g

MTFチャート

04

レンズ構成図

02

ニコンでは定番の60mmマクロレンズ。伝統の焦点距離だが、中身は19年ぶりのフルモデルチェンジと言っても過言ではない。

非球面レンズとEDレンズを採用し光学系を一新した他、インナーフォーカス駆動SWMによりレンズ全長が変わらない高速でコンパクトなオートフォーカスを実現。さらにマクロレンズとしては初となるナノクリスタルコートを採用、逆光耐性も良好なのでコントラスト低下の少ないヌケの良い写真撮影が出来る。無限遠に基準を合わせて設計されている点からも、風景撮影などには最適な仕上がり。

元々、解像度重視の光学設計となっているので描写は周辺まで安定している。但し、周辺光量の低下が目立つ場合や手ぶれ補正が非搭載なので絞って使う場合には三脚が必要な場面も多いと思われる。ナノクリ、SWM、新規光学設計のフルサイズ対応レンズで実売6万円程度。マクロ撮影以外にも風景撮影などに使える標準レンズとして考えるとかなりお買い得なレンズだ。

標準マクロレンズとしてはちょっと重いかな?と感じるものの、手ぶれ補正が付いて無い反面この重さがメリットになる事もあるので携帯性を気にしなければ特に問題にはならないだろう。

競合レンズ

海外の評価

Radojuva

  • ニコンのマイクロ60(55)mm F2.8は4つのモデルが存在する
    ・AF Micro Nikkor 55mm F2.8:1986年
    ・AF Micro Nikkor 60mm F2.8:1989年
    ・AF Micro Nikkor 60mm F2.8D:1993年
    ・AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED:2008年
  • 生産拠点はタイに移っているが、手に入れた個体の製造国は日本となっている。
  • SWM駆動のオートフォーカスはとても静かで高速だ。フォーカス速度がとても高速なためか、フォーカスリミッターを搭載していない。あればさらに高速フォーカスが可能だっただろう。
  • マクロレンズでフォーカス速度に満足している数少ないレンズだ。
  • インナーフォーカス式のためフォーカシングによる鏡筒の伸縮は発生しない。
  • 最短撮影距離はわずか18.5cmだが1:1の等倍撮影が可能だ。この際、レンズ前面から被写体までの距離はわずか4.5cmである。フードを装着するとわずか1cmとなる。撮影距離を長く取りたい場合は「AF-S VR Micro-Nikkor 105mm F/2.8G IF-ED」を選択するべきだ。
  • 被写界深度指標はF32のみ表示している。
  • フォーカスリングの回転量は180度だが、マクロレンズとしては長いストロークではない。さらに操作時にアソビがあるので滑らかなピント操作が難しい。さらに無限遠側のピント調整時はストロークが15-20度しかないので不便だ。
  • ナノクリスタルコートはレンズ構成の一か所にのみ採用している。他の部分は通常のマルチコーティングだ。
  • 9枚円形絞りを採用しており、どのF値でもほぼ均等な絞りとなる。他のマクロレンズと同じく、マクロ領域では実効F値が増加する。最短撮影距離における絞り開放の実効F値はF4.8だ。最小絞りはF57に近い。
  • レンズフードは逆さ付け可能だが、その際はフォーカスリングにアクセスできなくなる。
  • マクロレンズらしく開放からとてもシャープな画質だ。小絞り時に回折でソフトになるだけである。
  • いくつか特殊レンズを使用しているが、色収差がいくらか残っている。
  • 無限遠でF2.8を使用すると強い口径食が発生する。
  • 逆光耐性は良好だ。
  • 目立つ歪曲収差は発生しない。
  • マクロ撮影時に少し厄介な軸上色収差が発生する。

とても良いレンズだが、マクロ撮影が多いのであれば長焦点のAF-S VR Micro-Nikkor 105mm F/2.8G IF-ED」がおススメだ。お金を節約するのであれば60mm F2.8Dも悪く無い。

Radojuva:Обзор Nikon N AF-S Micro Nikkor 60mm 1:2.8G SWM ED IF Aspherical Nano Crystal Coat

Lenstip:コスパ良好のマクロレンズ

  • このレンズは小型では無いが、インナーフォーカスで鏡筒が変化せず気密性の高いレンズである点は言及すべきだろう。
  • レンズ後玉はマウント面と同じレベルで動かないタイプだ。このため汚れや埃を吸引してしまう問題は無い。
  • 製造国はタイである。
  • 中央解像力はただただ素晴らしいの一言だ。絞り開放でも良像を示す40lmmにほぼ達している。面白いのは旧型のマクロレンズでも同等の結果を叩き出している点だ。F5.6まで絞り45lpmmのピーク値も旧型と同程度だ。
  • DXフレーム時の解像力の結果も非難できないものだ。
  • FXフレーム時における四隅の解像力は旧型と比べて極僅かに低下している。しかし、それでも絞り開放から良像の基準値を超える結果を出している。
  • 解像力に関して言えば弱点を見つけることは出来ない。絞り開放からフレーム全体でシャープである。この結果には拍手喝采だ。
  • 色収差は残念なことにEDレンズを使用している割に倍率・軸上ともに中程度だ。DXフレームではさらに目立ってしまう。幸いにも絞ると急速に解消する。このカテゴリの結果は旧型よりもやや悪い。とは言え大きく絞るマクロ撮影やポートレート撮影で悪影響を及ぼすまででは無い。
  • 歪曲収差は旧型と似ている性能だ。DXでは実質的にゼロ歪曲、FXではごくわずかな収差に抑えられている。
  • コマ収差はとても良好に抑えられている。DXの四隅ではまず気が付かないレベルで、FXの四隅では収差に気が付くことはあれど低レベルに抑えられている。僅かに絞れば解消する点も重要だ。これは旧型と比べて明らかに改善しているポイントだ。
  • 非点収差の平均差はわずか2%に達するのみ。旧型よりも少し良好だ。
  • 周辺減光は旧型ほど良好ではない。
  • 逆光耐性は文句のつけようがない。非常に高いレベルであり、最高品質のコーティングである。
  • オートフォーカスは非常に高速で動作音は発生しない。全域を0.8秒で移動するため、ピント範囲が広い事を考慮しても非常に高速だ。設計者がフォーカスリミッターを採用していたらなお良好だっただろう。実に残念だ。

長所:堅牢で小型な鏡筒・センセーショナルな中央と四隅の画質・ゼロ歪曲・低いコマ収差・僅かな非点収差・素晴らしいコーティングによる逆光耐性と色描写・良好なAF

短所:周辺減光が大きい・絞り開放時の色収差・フォーカスリミッターが無い

絞り開放から良好な画質はまさにマクロレンズにうってつけだ。基本的な光学収差のほとんどは良好に補正されている。色収差は例外だが一般的な使用では問題ない。周辺減光も大きい。

手ぶれ補正やフォーカスリミッターが搭載されていないが、価格を考慮すると妥当だろう。そしてコストパフォーマンスは疑う余地もなく良好だ。

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