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キヤノン「400mm F4」「500mm F5.6」「800mm F6.3」光学系の特許出願

2024年11月22日付けでキヤノンの気になる特許出願が公開。「400mm F4」「500mm F5.6」「800mm F6.3」を想定したような光学系の実施例を複数掲載。比較的小口径の超望遠単焦点レンズを検討しているのでしょうか?

概要

  • 【公開番号】P2024163673
  • 【公開日】2024-11-22
  • 【発明の名称】光学系および撮像装置
  • 【出願日】2023-05-12
  • 【出願人】
    【識別番号】000001007
    【氏名又は名称】キヤノン株式会社
  • 【課題】十分な口径比を有しつつも諸収差を良好に補正できる小型の光学系を提供する。
  • 【背景技術】
    【0002】
    小型の望遠レンズとして、物体側から像側へ順に配置された、正の屈折力の第1レンズ群、負の屈折力を有してフォーカシングにおいて移動する第2レンズ群および正の屈折力の第3レンズ群を有する光学系が開示されている。また、動画撮像や防塵防滴に有利な光学系として、最も物体側の第1レンズ群よりも像側のレンズ群を移動させてフォーカシングを行うインナーフォーカス方式またはリアフォーカス方式を採用した光学系が開示されている。これらの光学系は、球面収差や色収差等の諸収差を良好に補正している。また、光学系には、手振れ等のカメラ振れに起因する像振れを低減(補正)するための防振機能を有する場合がある。さらにこれらの光学系には、大口径比と高い光学性能を有することも求められる。

実施例1

  • 焦点距離:388.73
  • F値:4.08
  • 半画角:3.19
  • 像高:21.64
  • 全長:310.74
  • バックフォーカス:55.06

実施例3

  • 焦点距離:479.13
  • F値:5.65
  • 半画角:2.59
  • 像高:21.64
  • 全長:331.00
  • バックフォーカス:55.35

実施例4

  • 焦点距離:583.80
  • F値:5.65
  • 半画角:2.12
  • 像高:21.64
  • 全長:366.23
  • バックフォーカス:67.52

実施例6

  • 焦点距離:584.06
  • F値:6.40
  • 半画角:2.12
  • 像高:21.64
  • 全長:366.13
  • バックフォーカス:69.91

実施例7

  • 焦点距離:789.38
  • F値:6.40
  • 半画角:1.57
  • 像高:21.64
  • 全長:600.18
  • バックフォーカス:62.06

比較的口径の小さい望遠レンズと言えばニコンの「NIKKOR Z 400mm f4.5 VR S」「NIKKOR Z 600mm f/6.3 VR S」やシグマの「500mm F5.6 DG DN OS」が商品化されています。キヤノンは光学系の特許出願でもあまり見ない類のレンズで、より極端なレンズをリリースしています。しかし、最近のトレンドを敏感に感じ取って水面下で検討中なのでしょうか?

携帯性が良く、開放F値を”ある程度”妥協することでサイズと価格を抑えた超望遠が登場すると良いですね。いつも通り、特許出願の段階で将来の製品が確定するわけではありません。むしろ可能性はまだ低いので過度の期待は禁物です。

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