20万円で買えるミラーレス一眼ならどれだ?
2016?2017年にかけてミラーレス一眼の性能がグンと向上してきましたね。今では一眼レフカメラを追い抜かんとするばかりの性能を持ったカメラが多く登場しています。
今回はその中でも20万円程度で買うことが出来るハイスペックなミラーレス一眼に絞って比較してみましょう。ラインナップは以下の通り
- パナソニック LUMIX G9 PRO…2018年春モデル
- オリンパス OM-D E-M1 Mark II…2016年冬モデル
- 富士フイルム FUJIFILM X-T2…2016年秋モデル
- ソニー α6500 ILCE-6500…2016年冬モデル
- ソニー α7 RII ILCE-7RM2…2015年夏モデル
ご覧のように2017年はエントリー・ミドルクラスのカメラが多く、ハイエンド(α9・7R III・GH5S・GFX 50S)は20万円を軽く超えるカメラばかりだったので除外。
α7R IIは新品で20万円を超えていますが、α7R IIIへの乗り換えでα7R IIの中古市場がアツい。と言うわけで番外的なポジションとして参戦。
モデル別の強みと弱み
LUMIX G9 PRO
LUMIX G9 PROの強み |
LUMIX G9 PROの弱み |
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おすすめポイント
0.83倍の可変倍率ファインダー
現行のミラーレス一眼カメラとしては最大クラスのファインダー倍率。これ以上大きなファインダーとなると、中判デジタルの「GFX 50S」くらいでしょうか?
「さすがに0.83倍は大きすぎる」と言う意見もあるでしょう。ここまでファインダー倍率が大きいとフレーム隅までチェックするには眼球を忙しなく動かす必要があります。
そんな不満を吸収するべく、G9は「V.mode」ボタンを使用することでファインダー倍率を0.77倍・0.70倍に変化させることが可能。0.77倍は高級フルサイズ一眼レフクラス、0.70倍は高級APS-C一眼レフクラスに多いファインダー倍率ですね。
ミレーレス一眼では珍しサブ液晶モニタ「ステータスLCD」
ミラーレス一眼としては珍しいサブモニタを搭載。
露出設定や露出調整、記録画質などを素早く確認することが可能。ミラーレス一眼ならファインダーなり背面モニタなりでも確認可能です。しかし、一眼レフの操作に慣れたユーザーからすると馴染みやすい表示パネルですね。
操作性とレスポンスの良いタッチパネルUI
- タッチFn
- タッチAF/AE・タッチシャッター
- タッチパッドAF(ただし領域変更不可)
- タッチズーム
- タッチ操作可能なメニュー画面
- タッチ操作可能なQ.menu
などなど、パナソニックは他社よりもタッチ操作による機能が豊富。
さらにタッチパネルの感度やレスポンスがとても良好。X-T2やα6500に搭載されてるタッチパネルと比較すると雲泥の差。
高解像撮影
センサーを動かしながら8枚の画像を合成することで8000万画素相当の高解像写真を生成する機能。
当然ながら高解像レンズの使用・静物限定・三脚使用と条件があるものの、決まれば並みのフルサイズを凌駕する解像性能を発揮。
高速連写性能・4K/6K PHOTO
E-M1 Mark IIを上回る20コマ秒の追従AF連写を達成。AF-S時はE-M1 Mark IIと同性能の秒間60コマの連写性能を持っています。
バッファは一瞬で無くなるものの、プリ連写性能と合わせて使えば「野生動物が飛び出す瞬間」をいとも簡単に撮れてしまいます。
ローリングシャッターによる影響が強い場合に使いたいメカシャッターもα6500に近い9?12コマ秒の連写性能を持っています。
豊富なAFモード・機能
一般的なオートフォーカスモードに加え、「人体認識」「AFポイントスコープ」「ピンポイントAF」「星空AF」「カスタムマルチAF」など様々なAFモードを実装しています。
自分のニーズに合わせて便利なAFを選択できる点では他社よりも優れたAFと言えるでしょう。
4K 60p 動画
連続10分制限で4:2:0 8bit LGOPと限定的ながら4K 60p動画の撮影が可能。
豊富なマイクロフォーサーズ用レンズ
マイクロフォーサーズ用レンズはオリンパスやパナソニックをはじめ、シグマ、タムロン、トキナー、コシナなどが対応レンズをリリースしています。
特に他のマウントと異なる点はレンズのファームウェアアップデート方式を一元化しているので、オリンパスでもパナソニックでもシグマ・タムロンでもカメラにマウントしてパソコン経由でアップデート可能。
コンパクトなレンズから比較的大きな大口径レンズまで、互換性を保証された複数の選択肢から選ぶことが出来るのはマイクロフォーサーズのメリットと言えるでしょう。
注意ポイント
センサーサイズが小さい
センサーサイズが小さいことによるデメリットは主に3つ
- 被写界深度を浅くし辛い(F0.95のレンズを使っても同画角のフルサイズでF1.8程度)
- 高感度ISO使用時のノイズ(主にISO 6400以降のカラーノイズ)
- ダイナミックレンジが比較的狭い
描写や画質に大きく関わる部分なので「このセンサーサイズで自分の求める描写が手に入るのか?」と様々な写真投稿サイトで確認しておくべき。
一方でセンサーサイズが小さい事によるメリットもあり…
- 明るいレンズで被写界深度を稼ぎやすい
- 明るいレンズでも非常にコンパクト
と言うように悪い事だけでは無いのが悩ましいところ。さらに明るいレンズで被写界深度を稼ぎやすいため、APS-Cやフルサイズよりも低感度ISOを維持しやすい局面も存在する。
望遠レンズでシャッタースピードを要求されるアクションスポーツや野生動物の撮影(特に屋内や薄暗い環境)が目的ならばAPS-Cやフルサイズも検討するべきでしょう。
コントラストAF
他社の像面位相差AFシステムと違い、コントラスト検出によるAFを採用しています。
一般的な評価では動体に対する追従性能は像面位相差AFに敵わないと言われていますね。
しかし、パナソニックは空間認識AFと言う技術と演算処理の高速化によってコントラストAFとは思えないAFスピードを発揮。一概に「像面位相差AFに劣る」と言う状況では無くなっているようです。
とは言え、激しく動き回る被写体にカメラを振り回しながら追いかける状況では像面位相差AFに分があるかもしれません、
memo
ボディサイズは大きいものの、レンズを含めてシステム全体として考えると他とあまり変わらない。ボディサイズのデメリットよりも、充実した操作性を享受できるメリットが大きい。
スチルとムービー、一眼レフとミラーレス、それぞれがバランス良く混ぜ合わさった「ハイブリッド」と呼ぶに相応しいカメラ。
ネックはやはりセンサーサイズ。ISO3200?6400でラージフォーマットセンサーと画質差が広がってくるので許容範囲の画質かどうかチェックしておきたいところ。
OM-D E-M1 Mark II
OM-D E-M1 Mark IIの強み |
OM-D E-M1 Mark IIの弱み |
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おすすめポイント
読み出し速度が高速な電子シャッター
センサーの読み出し速度が速く、電子シャッター時にローリングシャッターの影響を受けにくいカメラです。Cinema 5DによるとX-T2が21ms、α6300が34ms、GH5が13msであるのに対し、E-M1 Mark IIは10msであるとのこと。
昆虫の羽ばたきなどは歪むものの、一般的なスポーツや野生動物の撮影であればまず問題無いと言えるかもしれません。
高解像撮影
LUMIX G9 PROと同じ原理の高解像撮影機能を搭載。
手持ちのE-M1 Mark IIで確認する限りでは、これまた手持ちの4600万画素のD850に匹敵、もしくはそれ以上の解像性能を発揮します。
やはり三脚や静物限定など撮影に条件が発生する点に注意。
高速連写性能
LUMIX G9 PROとほぼ同程度の連写性能。
同じくプリ連写機能を備えているため”決定的瞬間”を非常に撮りやすいカメラです。
バッファ容量は僅かにG9よりも大きく、連写速度をα6500並みに落とすとα6500以上の連続撮影枚数となります。
豊富な作画機能
- フォーカスリミッター機構が無いレンズでもピント距離を制限することが可能な「AFリミッター」
- フラッシュ撮影にも対応する「フォーカスブラケット・深度合成機能」
- シフトレンズのようにパースの強弱を調整できる「デジタルシフト」
- 露出結果を確認しながらバルブ撮影が可能な「ライブバルブ」
などなど他社では見ないような作画・撮影機能を数多く搭載。
これを活用しない手は無い。特にAFリミッターやライブバルブは便利。
注意ポイント
センサーサイズが小さい
LUMIX G9 PROと同様。
G9と比較して僅かにカラーノイズが少ない。
C-AFの微調整項目が少ない
他社で言う「ゾーン切替」と「被写体の動き」の項目が一つになってしまっている。
複雑に考える必要が無い反面、自分のニーズに合わせてC-AFを調整し辛くなっています。
USB充電非対応
最近のトレンドであるUSB充電・USB給電に非対応。
このため出先、旅先には予備バッテリーか充電器を携帯する必要があります。
FUJIFILM X-T2
FUJIFILM X-T2の強み |
FUJIFILM X-T2の弱み |
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おすすめポイント
比較的安価
スペックや画質を考慮すると比較的安い。G9やE-M1 Mark II、α7R II(中古美品)の価格を考慮すると良心的な価格設定。
シャッター速度・ISO・測光ダイヤル実装
「絞り(レンズによる)」「シャッタースピード」「ISO感度」「露出調整」と露出に関わる全ての設定値をダイヤル操作で楽しむことが出来る珍しいカメラ。
他のデジタルカメラの操作性を考えるとやや煩雑。しかし電源オフの状態でも設定値を変更できるのが強み。
X-Trans CMOS(カラーノイズの少ないAPS-Cセンサ)
富士フイルムはべイヤー配列とは異なるカラーフィルターを採用しており、これがモアレや偽色の低減に一役買っているとのこと。
さらに高感度ISO使用時のカラーノイズが少なく、発色の劣化が少ない。これはNikon D500と並んでAPS-Cでトップクラスと言える性能。また、輝度ノイズは均一的でフィルムライクで自然な粒状感を維持しているのため使いやすい。
しかし、一部で「ポップコーン現象」と呼ばれるディテールの不自然さが目立つ場合がある。これは主にノイズ処理やシャープネスの匙加減によって発生するため、RAW現像で後処理する場合は現像前に細部までチェックをおススメします。
X RAW STUDIO対応
他社のRAW現像ソフトがパソコン内で画像処理をするのに対し、X RAW STUDIOはカメラの画像処理エンジンを使ってボディ出力のJPEGを忠実に再現できるのが特徴。
特に富士フイルム独自のフィルムシュミレーションやグレインエフェクトを使用できる点が大きい。
ボディ乗り換えなどで別のカメラからRAW現像できないのがネック。
注意ポイント
グリップが浅い
今回比較した5機種の中では最もグリップが浅い。
カメラを保持し辛いわけでは無いものの、100-400mmなど大型レンズを組み合わせて使うには心もとない。
別途、メタルハンドグリップや縦位置用ブースターグリップを装着したいところ。
ボディ内手振れ補正無し
5機種の中で唯一ボディ内手振れ補正を搭載していないモデル。
このため、単焦点レンズや広角ズームレンズ装着時にシャッタースピードの管理がシビアとなります。
特に「絞って低感度の風景撮影」のような場合に三脚が必要と感じる局面が多いかもしれません。
独特の操作性
ダイヤル操作が主となるため、突然訪れるシャッターチャンスに対応するのが難しい。
他機種と比較して各露出設定を固定したプリセットモード機能が無い点は理解しておくべきでしょう。
例えば風景撮影で「小絞り+低感度」に設定している状態から、突如現れた動く猫を撮るために「シャッタースピードやISO感度」を調整するには手間取ります。
4K動画 連続10分制限・FHD 15分制限
ブースターグリップを装着しなければ連写性能や4K動画機能に制限が発生。
最高の性能を発揮するためにはグリップ代3万円程度+バッテリー2個1万2千円程度の追加投資が必要である点に注意してください。
しかし、急速充電・バッテリー2個搭載など魅力的な追加グリップなので、X-T2を導入するのであればおススメ。
α6500 ILCE-6500
α6500 ILCE-6500の強み |
α6500 ILCE-6500の弱み |
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おすすめポイント
比較的安価
X-T2と同じく比較的安価。
コンパクトボディ
5機種の中では最も軽量でコンパクト。さらにX-T2よりもグリップがしっかりとしている。
さらに一眼レフな外観の他機種と比べ、トッププレートがフラットなので収納性が良好。
425点の像面位相差AF
5機種の中では最も像面位相差AFエリアの広いカメラ。かつ、測距点が425点と緻密で密度が高い。
細部へピントが合わせやすく、遠方の小さい被写体やポートレート時の瞳へのピント合わせなどで効果を発揮します。
動画編集に最適なピクチャープロファイル
映像の特性を決めるガンマカーブやブラックレベルなどのパラメーターを調整できるピクチャープロファイルを搭載しています
さらに幅広いダイナミックレンジで撮影可能なS-log2・S-log3ガンマを搭載。カラーグレーディングにより様々な映像表現を楽しむことが出来るでしょう。
NFC実装
ソニーのカメラは他社で積極的に採用していない(キヤノンを除く)NFCを実装しています。
常時接続が可能なBluetoothも搭載されていますが、接続方法の選択肢としてNFCが用意されているのはありがたいですね。
ボディ内アプリ対応
本来ならば初期実装して欲しい「多重露光」や「インターバル撮影」から、電子接点非搭載レンズ用のEXIF情報を作成し減光や歪曲を補正できる「レンズ補正」や自由なフレーミングでHDR合成可能な「スカイHDR」など魅力的なアプリが揃っています。
兎にも角にもスカイHDR。
注意ポイント
シングルSDカードスロット
高速連写に対応しているカメラながら、SDカードはシングルスロット。もしも連写枚数が多いのであれば大容量のSDカードを用意しておく必要があるでしょう。
さらにSDカードスロットはバッテリーと同じ底面に配置されています。
三脚の種類によってはカードスロットにアクセスし辛くなる点に注意。
ボディ内RAW現像不可
ソニー機はフラッグシップモデルからエントリーモデルまでボディ内RAW現像非対応。
つまり、RAW出力のみの場合はJPEGとして画像を生成するためにパソコン(と専用ソフト)が必要です。
APS-C専用レンズが少ない
とてもコンパクトで携帯性は今回の5機種の中ではピカ一。残念なことに、この携帯性を活かせる純正のAPS-C用レンズが少ない。社外製レンズまで検討に入れておきたいところ。
他社には無いポイントとして動画向けの高倍率のパワーズームレンズが存在する。
追加グリップなし
純正品として追加のバッテリーグリップは用意されていません。
社外品ならばAmazonで販売しています。
α7R II ILCE-7RM2
α7R II ILCE-7RM2の強み |
α7R II ILCE-7RM2の弱み |
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おすすめポイント
4200万画素+裏面照射型+フルサイズセンサー
α7R IIIの魅力はなんと言ってもこのセンサー。4200万画素の高解像センサーながら、裏面照射型で高感度画質は良好。
さらに、Nikon D850に次いで2番目に広いダイナミックレンジを持っている。
”画質”を絶対的に重視するのであれば、中古品を買ってでもゲットしたい性能。
399点の像面位相差AF
像面位相差AFのカバーエリアはE-M1 Mark IIよりもやや狭く、X-T2よりもやや広い程度。しかし、AFポイント数はE-M1 Mark IIの3倍以上、X-T2の5倍以上と非常に密度が高い。
密度が高く、細部へピントが合わせやすいため遠方の小さい被写体やポートレート時の瞳へのピント合わせなどで効果を発揮します。
ボディ内アプリ対応
本来ならば初期実装して欲しい「多重露光」や「インターバル撮影」から、電子接点非搭載レンズ用のEXIF情報を作成し減光や歪曲を補正できる「レンズ補正」や自由なフレーミングでHDR合成可能な「スカイHDR」など魅力的なアプリが揃っています。
兎にも角にもスカイHDR。
なんと最新モデルのα7R IIIはボディ内アプリ非対応となりスカイHDRを使うことが出来ません。よってソニー高画素機でスカイHDRを使う場合にはα7R IIが最良の選択肢となります。
NFC実装
α6500と同じくNFCを実装しているため、対応するスマートフォンとの連携が簡単です。
注意ポイント
連写速度が遅い・連写時のバッファが少ない・シングルSDカードスロット
最も連写速度が遅く、連写中のバッファ容量も心もとない。
さらにSDカードスロットが1スロットしかありません。4200万画素の大きなファイルサイズで連写すると、カード容量によってはあっと言う間にパンクする可能性があります。
スポーツや野生動物など連写目的で使うには少し不向きなカメラ。
タッチパネル非対応
AF用レバーも無ければタッチパネルにも非対応のため、1点AFの場合に測距点の移動が少し面倒です。
ボディ内RAW現像不可
α6500と同様RAW現像不可。
どれを買うべきか?
G9 | E-M1 II | X-T2 | α6500 | α7R II | |
解像性能 | おススメ (静物限定) |
おススメ (静物限定) |
良好 | 良好 | おススメ |
高感度画質 | 要チェック | 要チェック | おススメ | 良好 | おススメ |
AF | まずまず | 良好 | 良好 | おススメ | 良好 |
連写 | おススメ | おススメ | 良好 | 良好 | 要チェック |
動画 | 良好 | 良好 | 要チェック | おススメ | おススメ |
機能性 | おススメ | おススメ | 良好 | まずまず | まずまず |
操作性 | おススメ | 良好 | 要チェック | 良好 | 良好 |
通信接続 | おススメ | まずまず | まずまず | 良好 | 良好 |
レンズ種類 | おススメ | おススメ | 良好 | 要チェック | 良好 |
サイズ | 要チェック | 良好 | 良好 | おススメ | 良好 |
価格 | まずまず | まずまず | 良好 | 良好 | 要チェック |
LUMIX G9 PRO:高感度画質と追従AFをクリアできれば最有力
ネックであるセンサーサイズ(高感度画質)やコントラストAF、そしてボディサイズの面で納得できればおススメ。屋内スポーツや日陰の多い野鳥撮影で検討しているのであれば画質は事前にチェックするべき。
画質に納得できれば携帯性が高く、強力な手振れ補正を持つ200-800mm(35mm換算)ズームレンズが待っている。
主に競合するのはE-M1 Mark II。普通に撮影するのであればG9がE-M1 IIよりも使いやすい。特にライブビューを使った撮影が多いのであれば迷わずG9。
レンズ側の手振れ補正と連動する「Dual.I.S」に対応するレンズが多いことも一つのポイント。
OM-D E-M1 Mark II:各種機能を使いこなしてこそ光るモデル
性能面でG9と丸被り。ボディサイズに妥協できるのであればG9の使い勝手が良好。
E-M1 Mark IIを選ぶとすれば、各種作画機能や細かく調整できる連写性能など。特にアウトドアでは重宝する撮影機能が揃っている。他の機種と比べて「E-M1 Mark IIでなければ」と言う機能が多い気がします。
また、像面位相差AFを搭載しているので、激しく動き回る被写体を追いかけるならばG9よりも優れていると感じるかもしれません。
FUJIFILM X-T2:迷ったらコレ
今回の5機種中では画質・サイズ、そしてレンズラインナップのバランスが良好。
ちょっと前までは高価なXFレンズばかりだったものの、F2シリーズの登場で気軽に楽しむことができる環境が整いつつあります。
前述したように「咄嗟に訪れるシャッターチャンス」には対応しきれない場合もあるので注意。
独特な操作性は慣れが必要なものの、一枚一枚を丁寧に撮りたい人であれば楽しいカメラとなるはず。
α6500:レンズラインナップに不満がなければ優れた選択肢
X-T2と同程度の高感度画質により良好なAF性能。そしてX-T2よりも操作性がシンプル。
しかし、ソニーAPS-Cはレンズラインナップがネック。広角から望遠まで一通りのレンズは揃っているものの、選択肢が存在しない場合も多い(特に単焦点レンズ)。フルサイズ用レンズを考慮すると選択肢は増えますが、オーバースペックで高価なレンズとなってしまう。
「写真は機材じゃなくて機会が大事」というのであれば、携帯性に優れるα6500とコンパクトで軽量なEマウントレンズを揃えるのがベスト。
α7R II:画質最優先ならベストチョイス
兎にも角にも、α7R IIに搭載されている4200万画素センサーは魅力的。市場に出回っているカメラの中でも画質に関してはトップクラスの性能。
「性能を十分に発揮するレンズが高い」「バッテリーが持たない」「タッチパネル非対応」などなど欠点が少なからずある。しかし、それを差し置いても4200万画素センサーが魅力的なモデル。
α7R IIIの登場で美品が数多く出回ってるので中古品を買うなら今がチャンス。
どうしても新品を買いたいとなれば、R IIよりも安価な3600万画素の「α7R」が10万円チョイで購入可能。さらに使い勝手が悪いものの、搭載されているセンサーはD810やK-1と同じで非常に優秀。
比較資料
価格
価格は高い順に…「G9 = E-M1 Mark II ≧ α7R II(中古) > X-T2=α6500」
楽天市場 | Amazon | カメラのキタムラ | Yahoo | 直営店 | |
LUMIX DC-G9 ボディ | 新品・中古情報 |
新品・中古情報 |
新品・中古情報 |
新品・中古情報 | 新品情報 |
LUMIX DC-G9 レンズキット | 新品・中古情報 |
新品・中古情報 |
新品・中古情報 |
新品・中古情報 | |
OM-D E-M1 Mark II | 新品・中古情報 |
新品・中古情報 |
新品・中古情報 |
新品・中古情報 | 新品情報 |
FUJIFILM X-T2 ボディ ブラック | 新品・中古情報 |
新品・中古情報 |
新品・中古情報 |
新品・中古情報 | |
FUJIFILM X-T2 ボディ シルバー | 新品・中古情報 |
新品・中古情報 |
新品・中古情報 |
新品・中古情報 | |
FUJIFILM X-T2 レンズキット | 新品・中古情報 |
新品・中古情報 |
新品・中古情報 |
新品・中古情報 | |
?α6500 ボディ | 新品・中古情報 |
新品・中古情報 |
新品・中古情報 |
新品・中古情報 | 新品情報 |
α7RII ILCE-7RM2 ボディ | 新品・中古情報 |
新品・中古情報 |
新品・中古情報 |
新品・中古情報 | 新品情報 |
外観
オートフォーカスカバーエリア
海外サイトの評価
G9 | E-M1 II | X-T2 | α6500 | α7R II | |
Dpreview 作例 |
リンク | リンク | リンク | リンク | リンク |
Dpreview レビュー |
リンク | リンク | リンク | リンク | リンク |
ePHOTOzine レビュー |
リンク | リンク | リンク | リンク | リンク |
IMAGING RESOURCE 作例 |
リンク | リンク | リンク | リンク | リンク |
IMAGING RESOURCE 性能評価/ISOサンプル |
性能/ISO | 性能/ISO | 性能/ISO | 性能/ISO | 性能/ISO |
Dpreviewのスタジオテスト
スペック
LUMIX G9 PRO | E-M1 Mark II | X-T2 | α6500 | α7R II | |
---|---|---|---|---|---|
センサー | 4/3型Live MOS (MFT) | 4/3型Live MOS (MFT) | X-Trans CMOS III (APS-C) | Exmor CMOS (APS-C) | "ExmorR"CMOS (35mm) |
センサー備考 | ARコーティング | ARコーティング | 裏面照射型 | ||
有効画素数 | 2030万画素 | 2037万画素 | 2420万画素 | 2,430万画素 | 4240万画素 |
ローパスフィルター | ー | ー | ー | 搭載 | ー |
手ぶれ補正 | 5軸 Dual.I.S II対応 | 5軸 シンクロI.S対応 | ー | 5軸 | 5軸 |
手ぶれ補正効果 | 6.5段 | 5.5段 | ー | 5.0段 | 4.5段 |
画像処理エンジン | ヴィーナスエンジン | TruePic VIII | X-Processor Pro | BIONZ X | BIONZ X |
メディアスロット | SDカード UHS-II対応 | SDカード UHS-II:slot 1 UHS-I :slot 2 | SDカード UHS-II対応 | SDカード UHS-I対応 | SD/MS UHS-I対応 |
スロット数 | 2 | 2 | 2 | 1 | 1 |
測光方式 | 1728分割 | 324分割 | 256分割 | 1200分割 | 1200分割 |
測光範囲 EV | 0~18 | -2~20 | 不明 | -2- 20 | -3- 20 |
ISO感度 | 200-25600 | 200~25600 | 200~12800 | 100~51200 | 100-25600 |
拡張ISO感度 | 100 | 64 | 100/25600/51200 | 51200 | 50/102400 |
露出補正 | +/- 5 | +/- 5 | +/- 5 | +/- 5 | +/- 5 |
AF方式 | 空間認識AF (コントラスト) | デュアルファストAF (像面位相差+コントラスト) | インテリジェントハイブリッドAF (像面位相差+コントラスト) | ファストハイブリッドAF (像面位相差+コントラスト) | ファストハイブリッドAF (像面位相差+コントラスト) |
AF速度 | 0.04秒 | 不明 | 0.06秒 | 0.05秒 | 不明 |
測距点 (像面位相差) | ー | 121点 (クロス測距) | 91点 | 425点 | 399点 |
測距点 (コントラスト) | 225点 | 121点 | 234点 | 169点 | 25点 |
測距輝度範囲 EV | -4~18 | 不明 | -3~ | -1~20 | -2-20 |
AF-C特性 種類 | ・追従感度 ・エリア切替 ・被写体の動き | ・追従感度 | ・被写体保持 ・速度変化 ・ゾーンエリア | ・AF駆動速度 ・追従感度 | ・AF駆動速度 ・追従感度 |
フォーカス備考 | ・AFスコープ ・星空AF ・カスタムマルチAF | ・AFリミッター | ・デジタルスプリット | ・拡張フレキシブルスポット | ・拡張フレキシブルスポット |
シャッター速度 | 60~1/8000 | 60~1/8000 | 30~1/8000 | 30~1/4000 | 30~1/8000 |
電子シャッター速度 | 1~1/32000 | 60~1/32000 | 30秒~1/32000 | 30~1/4000 | 30~1/8000 |
フラッシュ同調速度 | 1/250秒 | 1/250秒 | 1/250秒 | 1/160秒 | 1/250秒 |
高速連続撮影 AF-C | 約20コマ/秒 | 約18コマ/秒 | 約14コマ/秒 | 約11コマ/秒 | 約5コマ/秒 |
高速連続撮影 AF-S | 約60コマ/秒 | 約60コマ/秒 | 約14コマ/秒 | 約11コマ/秒 | 約5コマ/秒 |
連続撮影可能枚数 | RAW:60枚 JPEG:600枚 | RAW:77枚 JPEG:105枚 | RAW:約25枚 JPEG:約42枚 | RAW:107枚 JPEG:233枚 | RAW:23枚 JPEG:24枚 |
特殊連写機能 | 4K PHOTO 60fps 6K PHOTO 30fps プリ連写 | Pro Capture ~60fps | |||
連写備考 | 耐久20万回 | 連写時は12bit | |||
特殊作画機能 | ・高解像モード ・4K/6K PHOTO ・フォーカス合成 | ・ハイレゾショット ・デジタルシフト ・深度合成 ・LVコンポジット ・LVバルブ | ・スカイHDR (別売) | ・スカイHDR (別売) |
|
ファインダー方式 | 有機EL | 液晶 | 有機EL | 有機EL | 有機EL |
ファインダー解像度 | 約368万ドット | 約236万ドット | 約236万ドット | 約236万ドット | 約236万ドット |
視野率 | 約100% | 約100% | 約100% | 約100% | 約100% |
アイポイント | 約21mm | 約21mm | 23mm | 23mm | 23mm |
ファインダー倍率 35mm換算 | 0.83倍 (可変対応) | 0.74倍 | 0.77倍 | 0.70倍 | 0.78倍 |
視度調整範囲 | -4.0~+3.0 | -4~+2 | -4~+2 | -4.0-+3.0 | -4.0-+3.0 |
モニターサイズ | 3.0型 | 3.0型 | 3.0型 | 3.0型 | 3.0型 |
モニター解像度 | 104万ドット | 104万ドット | 104万ドット | 92万ドット | 123万ドット |
モニター可動 | バリアングル | バリアングル | 3Wayチルト | チルト | チルト |
タッチパネル | 対応 | 対応 | ー | 対応 | ー |
4K 動画 | ~59.94p 150Mbps | ~30p 102Mbps ~24P 237Mbps | ~29.97p 100Mbps | ~30p 100Mbps | ~30p 100Mbps |
FHD 動画 | ~59.94p 28Mps | ~60p 202Mbps | ~59.94p 100Mbps | ~120p 100Mbps | ~60p 50Mbps |
外部出力 | 4:2:2 8bit (4K 60pは4:2:0) | 4:2:2 8bit | 4:2:2 8bit | 4:2:2 8bit | 4:2:2 8bit |
ハイスピード動画 | ~180fps | ~60fps | ー | ~120fps | ~120fps |
動画備考 | 4Kライブクロップ 4K 60/50pは10分制限 4K 30p 30分制限 DCI4K非対応 全画素読み出し | 連続30分制限 | 4K 10分制限 (グリップで30分) FHD 15分制限 F-log出力 | 連続30分制限 タイムコード S-log2,3 | 連続29分制限 S-log2,3 全画素読出 (Super35mm時) |
ボディ内RAW現像 | 対応 | 対応 | 対応 | ー | ー |
デジタル端子 | USB3.0 micro B | USB3.0 C | USB3.0 micro B | USB2.0 micro B | USB2.0 micro B |
シンクロ端子 | 搭載 | 搭載 | 搭載 | ー | ー |
HDMI端子 | A | D | D | D | D |
マイク入力端子 | φ3.5mm | φ3.5mm | φ3.5mm | φ3.5mm | φ3.5mm |
ヘッドフォン端子 | φ3.5mm | φ3.5mm | ー | ー | φ3.5mm |
リモコン端子 | φ2.5mm | φ2.5mm | φ2.5mm | RM-VPR1対応 | RM-VPR1対応 |
Bluetooth | 搭載 | ー | ー | 搭載 | ー |
WiFi | 802.11b/g/n 802.11a/n/ac | 802.11b/g/n | 802.11b/g/n | 802.11b/g/n | 802.11b/g/n |
NFC | ー | ー | ー | 搭載 | 搭載 |
内蔵フラッシュ | ー | ー | ー | GN 6 | ー |
防塵防滴 | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 |
バッテリー | DMW-BLF19 | BLH-1 | NP-W126S | NP-FW50 | NP-FW50 |
USB充電 | 対応 | ー | 対応 | 対応 | 対応 |
USB給電 | 対応 | ー | ー | 対応 | 対応 |
撮影可能枚数の目安 | 400枚 | 440枚 | 340枚 | 310枚 | 290枚 |
大きさ mm | 136.9×97.3×91.6 | 134.1×90.9×68.9 | 132.5×91.8×49.2 | 120.0×66.9×53.3 | 126.9×95.7×60.3 |
質量 CIPA | 658g | 574g | 507g | 453g | 625g |
質量 ボディのみ | 586g | 498g | 457g | 410g | 582g |
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