このページでは「OLYMPUS PEN E-P7」と「OM-D E-M10 Mark IV」の外観やスペックの違いを見比べています。
更新履歴
- 2021-06-14:OMデジタルソリューションズ「PEN E-P7」が登場したので、同社の「OM-D E-M10 Mark IV」と外観やスペックを見比べるページを作成しました。
Index
基本情報と価格の確認
E-P7 | E-M10 Mark IV | |
発売日 | 2021年6月25日 | 2020/9/18 |
希望小売価格 | オープン | オープン |
初値 | ?84,150 | ?87,120 |
商品ページ | 商品ページ | |
仕様表 | 仕様表 | |
データベース | データベース | |
説明書 | 説明書 |
E-P7
ポイント
- 基本的にはE-M10 Mark IVと同じ画質・AF・連写性能
- E-M10 IVとほぼ同じ操作性
(ただしカスタムボタンが一つ少ない) - クリエイティブコントロールによる自由度の高いJPEG出力
- ファインチューンによるArtフィルターの表現力向上
- 小型軽量ボディデザイン
基本的にはE-M10 Mark IVの中身をPENシリーズに載せ替え、さらにクリエイティブコントロールやファインチューンなど独自機能を搭載した小型軽量カメラ。E-M10 Mark IVと比べてファインダー非搭載ながら、自由度の高いクリエイティブコントロールやファインチューンが魅力的。基本的な画質に違いは無いものの、E-M10 Mark IVでは実現できないJPEGの色・トーンを重視するのであればコチラがおススメ。
PEN E-P7 ボディ シルバー | |||
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ビックカメラ | ヤマダ | PREMOA | |
PEN E-P7 ボディ ホワイト | |||
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ビックカメラ | ヤマダ | PREMOA | |
PEN E-P7 14-42mm EZレンズキット シルバー | |||
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PEN E-P7 14-42mm EZレンズキット ホワイト | |||
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ビックカメラ | ヤマダ | PREMOA |
E-M10 Mark IV
ポイント
- 電子ファインダー搭載
- ボタンカスタマイズが一つ多い
- 無理のないコントロールレイアウト
- 基本性能はE-P7と同じ
- E-P7と同じ売り出し価格
基本的にE-P7と同じスペックであり、差別化できる強みはファインダーや余裕のあるコントロールレイアウト。RAW現像メインであればE-P7のクリエイティブコントロールやファインチューンは強みと言えないので、ファインダーを搭載するコチラがおススメ。ただし、ほぼ同じような価格で上位機種「OM-D E-M5 Mark III」を買うことができるので(2021年5月現在)、E-M10 Mark IVを検討する場合はE-M5 Mark IIIとの比較も参照して欲しいところ。個人的にはE-M5 Mark IIIを強くおススメします。
OM-D E-M10 MarkIV ボディ ブラック | |||
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ビックカメラ | ヤマダ | PREMOA | |
OM-D E-M10 MarkIV ボディ シルバー | |||
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ビックカメラ | ヤマダ | PREMOA | |
OM-D E-M10 MarkIV EZダブルズームキット ブラック | |||
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ビックカメラ | ヤマダ | PREMOA | |
OM-D E-M10 MarkIV EZダブルズームキット シルバー | |||
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ビックカメラ | ヤマダ | PREMOA |
外観の違い
正面
デザインは大きく異なりますが、横幅は同程度。はファインダーを搭載しておらず、ダイヤルも天板と同レベルのフラットなデザインを実現しています。また、右手で操作できるクリエイティブコントロールが特徴的。
背面
右手で操作するコントロールポイントはよく似ています(AFL/AELボタンの配置以外)。ファインダーが無いことを除けば、操作性に大きな違いは無さそうです。どちらもAFレバーを搭載していないため、AFエリアの移動はタッチ操作かボタンを使う必要があります。
ボタンカスタマイズはどちらも「AFL/AEL」に11種類の中から任意の機能を登録することが出来ます。
上面
PENシリーズとしては久しぶりの2ダイヤル操作ですが、基本的なレイアウトはE-M10 Mark IVとよく似ています。周辺のRECボタンやFnボタン、そしてモードダイヤルの配置や機能も同じ。大きな違いがあるとすれば、電源レバーとフラッシュの位置。
ボタンカスタマイズはE-P7が「REC」ボタンのみ、E-M10 Mark IVが「REC」「拡大」ボタンで対応しています。どちらもボタンカスタマイズの自由度が高いとは言えず、このボタン数の差は地味に大きい。
スペックの違い
イメージセンサー
E-P7 | E-M10 Mark IV | |
センサーサイズ | 4/3型Live MOS | 4/3型Live MOS |
センサー形式 | 表面照射型 | 表面照射型 |
有効画素数(万画素) | 約2030万画素 | 約2030万画素 |
最大記録画素 | 5184×3888 | 5184×3888 |
アスペクト比 | 4:3 3:2 16:9 1:1 3:4 |
4:3 3:2 16:9 1:1 3:4 |
ローパスフィルター | - | - |
手振れ補正(補正段数) | 5軸4.5段 | 5軸4.5段 |
光学IS連携(補正段数) | - | - |
除塵機能 | SSWF | SSWF |
デジタルカメラのコアとなるイメージセンサーに大きな違いは見られません。どちらも同じセンサーを使用していると思われ、解像度・対応アスペクト比・手ぶれ補正の効果・ゴミ取り機能に違いなし。価格差も無いので、画質に対するコストパフォーマンスの違いもありません。他の機能・性能を重視しないのであれば、見た目やサイズで決めてもOK。
イメージセンサーはPEN-Fから使い続けている、比較的古いモデルですが、最新モデルも2016年から使い続けているイメージセンサーであり、画質に大きな違いは無いと思われます。ダイナミックレンジや高感度ISO性能の違いは極僅か。
違いがあるとすればセンサー読み出し速度で、例えば静音撮影・動画撮影時の「ローリングシャッター歪み」の影響は上位機種よりも目立つと思われます。また、連写速度にも違いが見られます。
どちらも4.5段分の5軸手ぶれ補正を内蔵しています。上位機種のようにレンズ側の光学手ぶれ補正と連携する「シンクロIS」には対応していません。
プロセッサー
E-P7 | E-M10 Mark IV | |
画像処理エンジン | TruePic VIII | TruePic VIII |
RAW出力形式 | 12bitロスレス | 12bitロスレス |
TIFF出力 | - | - |
記録メディア | SDXC UHS-II | SDXC UHS-II |
メディアスロット | 1 | 1 |
イメージセンサーと同じく、これと言った違いはありません。基本的に画質差は無いと言っても過言では無いはず。
露出
E-P7 | E-M10 Mark IV | |
測光方式 | 324分割ESP 中央重点 スポット スポット ハイライト スポット シャドー |
324分割ESP 中央重点 スポット スポット ハイライト スポット シャドー |
測光範囲 | EV -2?20 | EV -2?20 |
露出モード | AUTO P/A/S/M バルブ(M) タイム(M) コンポジット(M) SCN AP Art |
AUTO P/A/S/M バルブ(M) タイム(M) コンポジット(M) SCN AP Art |
常用ISO感度 | 200-25600 | 200-25600 |
拡張ISO感度 | 100 | 100 |
露出補正 | ±5EV | ±5EV |
フリッカー低減 | - | - |
DR補正 | 対応 | 対応 |
センサー・プロセッサに違いが無いため、対応する露出制御も同じと思われます。どちらにせよ、カスタムモードやアンチフリッカーに対応していないのが痛い。
オートフォーカス
E-P7 | E-M10 Mark IV | |
AF方式 | コントラスト | コントラスト |
測距点(位相差) | - | - |
測距点(コントラスト) | 121点 | 121点 |
カバーエリア | 不明 | 不明 |
測距輝度範囲 ファインダー | 不明 | 不明 |
測距輝度範囲 ライブビュー | 不明 | 不明 |
フォーカスモード | S-AF C-AF MF S-AF+MF C-AF+TR |
S-AF C-AF MF S-AF+MF C-AF+TR |
測距エリアモード ファインダー |
オール シングル グループ 9点 |
オール シングル グループ 9点 |
測距エリアモード ライブビュー |
オール シングル グループ 9点 |
オール シングル グループ 9点 |
顔検出 | 対応 | 対応 |
瞳検出 | 対応 | 対応 |
追従特性カスタマイズ | - | - |
被写体検出機能 | - | - |
縦/横位置切替 | - | - |
MFアシスト | ピーキング | ピーキング |
ライブビュー拡大 | 3?14倍 | 3?14倍 |
露出制御と同じく、センサーとプロセッサが同じであるため、これと言った違いはありません。従来通りコントラスト検出ベースのAFシステムであるため、E-M5 Mark IIIやE-M1系の位相差AFと比べると動体追従のレスポンスが見劣ると思われます。
ドライブ
E-P7 | E-M10 Mark IV | |
シャッター速度 | 60?1/4,000秒 | 60?1/4,000秒 |
電子先幕シャッター | 60?1/320秒 | 60?1/320秒 |
電子シャッター速度 | 60?1/16,000秒 | 60?1/16,000秒 |
フラッシュ同調 | 1/250秒以下 | 1/250秒以下 |
高速連続撮影 AF/AE固定 | 約15コマ秒 | 約15コマ秒 |
高速連続撮影 AF/AE追従 | 約6.3コマ秒 | 約6.3コマ秒 |
連続撮影枚数 | RAW ∞ (8.7fps) RAW 42コマ (15fps) |
RAW ∞ (8.7fps) RAW 42コマ (15fps) |
特殊連写 | - | - |
低速限界設定 | - | - |
プリ連写機能 | - | - |
セルフタイマー | 1?30秒 1?10枚 間隔調整 |
1?30秒 1?10枚 間隔調整 |
露出制御・AFと同じく仕様的に差はありません。SD UHS-IIメモリーカードに対応しているので、E-PL10などと比べるとバッファクリアの速度が改善している模様。上位機種のようなプロキャプチャーモードには対応していません。
ファインダー・モニター
E-P7 | E-M10 Mark IV | |
ファインダー方式 | - | OLED |
ファインダー解像度 | - | 236万ドット |
視野率 | - | 約100% |
アイポイント(mm) | - | 19.2mm |
最大ファインダー倍率 | - | 0.61 |
視度調整範囲 | - | -4?+2m-1 |
リフレッシュレート | - | 不明 |
モニター形式 | TFTカラー | TFTカラー |
モニター解像度(ドット) | 約104万ドット | 約104万ドット |
モニターサイズ | 3.0型 | 3.0型 |
可動方式 | チルト 上80度 下180度 |
チルト 上85度 下180度 |
タッチパネル | 対応 | 対応 |
E-M10 Mark IVは236万ドットのOLEDファインダーを搭載しています。E-P7は外付けファインダーを使うことも出来ないので、差別化する大きな要素と言えるでしょう。例えば、背面モニターが見づらい晴天時や背面モニターの明るさが邪魔となる低照度での撮影(例えば蛍や星など)ならばファインダー搭載のE-M10 Mark IVが有利。
ちなみに背面モニターの仕様は同じ。どちらも下方向のチルトで自撮りに対応しているため、三脚装着時はモニタと干渉するのが残念。
動画
E-P7 | E-M10 Mark IV | |
映像記録方式 | MPEG-4AVC/H.264 | MPEG-4AVC/H.264 |
音声記録方式 | LPCM | LPCM |
記録形式 | MOV | MOV |
4K | 4K UHD 30/25/24p 102Mbps |
4K UHD 30/25/24p 102Mbps |
FHD | 60p/50p/30p/25p/24p IPB 52Mbps |
60p/50p/30p/25p/24p IPB 52Mbps |
ハイスピード | HD 120fps | HD 120fps |
連続撮影制限 | 約29分 | 約29分 |
外部出力 | モニターモードのみ | モニターモードのみ |
タイムラプス動画 | 対応 | 対応 |
動画撮影機能 | ムービーエフェクト ムービーテレコン アートフィルター動画 クリップス |
ムービーエフェクト ムービーテレコン アートフィルター動画 クリップス |
動画プロファイル | - | - |
電子手ぶれ補正 | 対応 | 対応 |
大きな違いはありません。どちらにせよ、コントラスト検出ベースのAFがネックとなり、4K 60pが普及し始めた2021年に4K 30p・HD 120fps止まりは少し時代遅れと感じます。とは言え、どちらも効果的なボディ内手ぶれ補正と連携可能な電子手ぶれ補正を搭載しています。コントラスト検出のAFや4K 30pが気にならないのであれば、使い勝手の良い動画撮影が可能。
作画機能
E-P7 | E-M10 Mark IV | |
HDR撮影 | 対応 | 対応 |
多重露光 | 2枚 | 2枚 |
インターバル撮影 | ?999枚 | ?999枚 |
高解像撮影 | - | - |
ブラケット | AE/Focus | AE/Focus |
その他特殊撮影 | 2軸デジタルシフト ライブバルブ ライブコンポジット パノラマ |
2軸デジタルシフト ライブバルブ ライブコンポジット パノラマ |
ボディ内RAW現像 | 対応 | 対応 |
仕上がり設定 | 9種 | 9種 |
プロファイル調整機能 | シャープネス コントラスト 彩度 諧調 H&S カラーP モノクロP Fineチューン |
シャープネス コントラスト 彩度 諧調 H&S |
ホワイトバランス | オート プリセット6種 ワンタッチWB 色温度 |
オート プリセット6種 ワンタッチWB 色温度 |
デジタルフィルター | 16種 | 15種 |
主な違いはクリエイティブコントロールで「モノクロプロファイル」「カラープロファイル」を利用することが出来ること。12色の色から彩度の調整やフィルター効果を微調整することが可能。同時にトーンも調整することができ、4枠のプリセットに登録することが出来ます。
E-M10 Mark IVとセンサー・プロセッサが同等であり、基本的には同じ画質ですが、JPEG出力でE-M10 Mark IVでは実現できない色合いとトーンの仕上がりが可能です。
さらにファインチューン機能で一部のArtフィルターの効果を自由に変更することが可能。これはE-M10 Mark IVでは対応していない機能であり、E-PL10と比べても改良されています。
インターフェース
E-P7 | E-M10 Mark IV | |
デジタル端子 | USB 2.0 Micro-B |
USB 2.0 Micro-B |
特殊端子 | - | - |
シンクロ端子 | - | - |
HDMI端子 | D | D |
外部マイク端子 | - | - |
ヘッドフォン端子 | - | - |
リモコン端子 | - | - |
ワイヤレスリモコン | - | - |
WiFi | 802.11b/g/n | 802.11b/g/n |
Bluetooth | Ver.4.2 | Ver.4.2 |
NFC | - | - |
GPS | - | - |
環境センサー | - | - |
テザー撮影 | - | - |
電子水準器 | 2軸 | 2軸 |
フラッシュ | GN5.4 | GN5.1 |
基本的にE-M10 Mark IVと同じインターフェースを備えています。「今さらUSB2.0」という印象もありますが、従来機からの乗り換えであれば違和感が無いはず。どちらもボディ内手ぶれ補正で動画撮影の自由度が増すものの、マイク入力端子が無いので、外付けマイクで音質を向上することが出来ないのは要注意。また、レリーズケーブルに対応していないので、花火などタイミングが重要となるバルブ撮影には適していない可能性あり。
電源・ボディ
E-P7 | E-M10 Mark IV | |
バッテリー | BLS-50 | BLS-50 |
縦位置グリップ | - | - |
USB充電 | 対応 | 対応 |
USB給電 | - | - |
撮影可能枚数 静止画 |
約360枚 | 約360枚 |
撮影可能枚数 動画 |
約80分 | 約80分 |
ボディ材質 | プラスチック | プラスチック |
ボディサイズ 幅 | 118.3 | 121.7 |
ボディサイズ 高 | 68.5 | 84.6 |
ボディサイズ 奥 | 38.1 | 49 |
質量(メディア・バッテリー含) | 337 | 383g |
質量(ボディのみ) | 289 | 335g |
防塵防滴 | - | - |
動作温度 | 0?+40℃ | 0?+40℃ |
基本的にE-M10 Mark IVと同等のスペックながら、小型軽量化されています(ファインダーが無いというのも理由の一つですが)。携帯性の良いミラーレスカメラを探しているのであれば、面白い選択肢となることでしょう。
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