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オリンパスOM-D E-M10 Mark IV 最新情報まとめページ

このページではオリンパスのミラーレスカメラ「OM-D E-M10 Mark IV」に関する情報・噂を収集しています。

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PhotographyBlog

PhotographyBlog:Olympus OM-D E-M10 Mark IV?Review

  • カメラの紹介
    ・2017年に登場したMark IIIからいくつか大きな改善点がある。
    ・E-M5 Mark IIIのような2000万画素センサーを搭載している。
    ・高速連写15コマ秒に対応
    ・自撮りモニタに対応
    ・改良されたハンドグリップ
    ・4.5段分のボディ内手ぶれ補正
    ・USB充電
    ・4K 30pや121点のコントラストAF、フラッシュやファインダー、電子シャッター速度、WiFiやBluetoothの機能はMark IIIを継承している。
  • ビルド・外観
    ・手ごろな価格設定にも関わらず、マグネシウム合金ボディでとても頑丈で安心感のある作りだ。(訳注:たしかマグネシウム合金では無かったはず…)
    ・上位機種と比べて防塵防滴仕様が省略されている。
    ・内蔵フラッシュはワイヤレスフラッシュのコマンダーとしても機能する。
    ・E-M10シリーズとしては初めてUSB充電に対応した。
  • 携帯性
    ・サイズは121.7×84.6×49mmだ。Mark IIIとほぼ同じサイズだが、重量は383gと少し軽くなっている。
  • グリップ
    ・従来機よりも改善したグリップを備えており、人差し指が自然と置ける形状になっている。
    ・モニタと方向ボタンの間にも滑り止めが加わり、カメラ自撮り時のグリップ性にも配慮されている。
  • 操作性
    ・電源スイッチはさらに回転させることでポップアップフラッシュを展開することが可能だ。
    ・2つのコマンドダイヤルで絞り操作や露出補正の操作として使うことが出来る。多くのライバルカメラよりも優れた操作性だ。
    ・ショルダーストラップを装着してもカメラ操作の邪魔にならない。
  • 手ぶれ補正
    ・5軸の手ぶれに対応している。
    ・自動でパン動作を検出する。
    ・僅かに補正効果が改善され、4.5段分の効果を期待できる。
  • ファインダー
    ・Mark IIIと全く同じ仕様だ。
    ・ライブビューと記録用にプロセッサーが分かれており、非常に素早く切替が可能だ。
    ・カメラ設定を反映しないファインダー像も利用可能である。
  • モニター
    ・タッチ操作に対応しているが、豊富なコントロールがあるので使う頻度は少ないと思う。
    ・タッチ機能そのものはシンプルだ。
    ・3.0型 104万ドットのパネルはMark IIIと全く同じ仕様だ。色鮮やかで、再現性も良好だ。
    ・自撮りに対応しており、その際は専用のインターフェースを利用可能だ。
    ・タッチパッドAFに対応している。
  • メニューシステム
    ・ライブガイド機能を利用することが可能だ。
    ・通信機能は良好だ。NFCは無いが、QRコードで素早く接続が可能である。
    ・タイムラプスで最大999フレームの撮影が可能だ。
    ・フォーカスブラケット機能は最大99フレームの撮影が可能だ。残念ながら結合には専用のソフトが必要である。オリンパスのソフトウェアは非対応だ。
    ・メニューシステムはE-M1と似ている。複雑で初心者は迷うかもしれない。幸いにも、一度設定してしまえばメニュー画面を呼び出す機会は少ない。
  • オートフォーカス
    ・フォーカス速度は高速だ。シャッターボタンを押すと、ほぼ瞬時に被写体をロックする。
    ・S-AF時のミスショットはほとんど無い。
    ・選択エリアは121点で分割されている。
    ・低照度AFは引き続き優れている。
    ・E-M1XのAFアルゴリズムを継承しており、C-AFの追従性能が改善している。
    ・とは言え、コントラストAF特有のハンチングは避けられない。
  • 連写性能・ドライブ
    ・電子シャッターで1/16000秒のシャッター速度を利用可能だ。
    ・電子先幕シャッターも1/60秒?1/12000秒の間で利用できる。
    ・バッファクリアはそれほど長く待つ必要が無い。
    ・15コマ秒の連写速度に対応しているが、これはS-AF時のみだ。
    ・C-AFの場合は6.5コマ秒と控えめな連写速度となる。
  • 高感度ISOノイズ
    ・常用ISO感度は200-25600だ。
    ・拡張感度でISO100を利用可能である。
    ・ISO100からISO1600までノイズフリーだ。
    ・ISO3200からノイズの影響を受け始める。
    ・ISO6400は目に見えるノイズでディテールが欠ける。
    ・ISO12800や25600はノイズが多いものの、ウェブサイズで使うことは出来るだろう。
    ・手ぶれ補正を利用することで使用するISO感度を低く抑えることが可能だ。
  • ダイナミックレンジ
    ・記載なし
  • 仕上がり機能
    ・強みとあるArtフィルター群を実装しており、新しく「ネオノスタルジー」を追加している。これらは静止画のみならず、動画でも利用可能だ。
    ・Artフィルターを適用すると、連写速度が低下する。
    ・アドバンスト撮影モードはそれほどエキサイティングではない。既存モードのショートカット用として機能するだけだ。とは言え、メニューシステムに埋もれてしまっている機能を使うには便利である。
  • 動画
    ・4K 24-30pに対応している。
    ・ボディ内手ぶれ補正を搭載しているので、望遠レンズ使用時でも非常に滑らかなな手持ち映像を撮影可能だ。
    ・動画のマニュアル露出を利用するには、モードダイヤルを動画に設定する必要がある。それ以外では自動露出となり、さらにFull HD出力となってしまう。
    ・タイムコードや非圧縮HDMI出力にも対応しているが、残念なことにマイク入力ポートが無い。
  • 作例集

総評

2020年で競争力のあるカメラに仕上がっている。従来機からの乗り換えを正当化するほどのアップグレードではないが、自撮りモニタやAFの信頼性、USB充電などに対応した。そして、エントリーモデルとしては初の2000万画素センサー搭載だ。ノイズ耐性も改善している。

革新的なカメラではないが、使って楽しいカメラである。

ePHOTOzine

ePHOTOzine:Olympus OM-D E-M10 Mark IV Review

  • OM-D E-M10シリーズ4機目となるカメラだ。2000万画素センサー、15コマ秒連写、4K動画、フルマニュアル操作など、エントリーのみならず多くのフォトグラファーを満足させるはずの機能を備えている。
  • 大部分がプラスチック製だが、チルトモニタなど必要に応じて金属パーツが使われており、十分頑丈と感じる。モードダイヤルやコマンドダイヤルは金属のような感触だ。使い心地も良い。
  • カメラグリップはより深くなり、握りやすさが改善している。
  • 重量は383gだ。パンケーキズームを装着しても追加重量は僅か93gである。
  • フレームの幅広いエリアを121点AFでカバーしている。他のOM-Dシリーズと異なり、コントラスト検出AFを使用する。それでもフォーカス速度は高速だ。瞳・顔検出も良好に動作する。オリンパスによると追従性能も向上しているそうだ。
  • 連写速度は15コマ秒と高速だ。メカニカルシャッターを使用するといくらか低下するものの、このクラスのカメラとしては十分な連写速度である。
  • 背面モニタは一部のカメラより解像度が低いものの、色再現やシャープさは良好だ。タッチ操作は良好に機能する。
  • スーパーコンパネにより、メニュー画面を呼び出さずに各種設定を変更可能だ。
  • マイメニュー機能に対応していないのは残念だ。
  • バッテリーライフは380枚と平均的だ。
  • 従来通り、オリンパスのJPEG出力はとても優れている。優れた色再現と良好なシャープネスだ。
  • AFの使用でピント精度の問題は無い。
  • 常用ISO感度は200-25600を利用可能だ。拡張ISO感度で100を使用可能となるが、ダイナミックレンジが僅かに失われる。
  • ISO100~800で低ノイズとなり、ISO1600でノイズが混じり始める。ISO3200からノイズリダクションを使うと良いだろう。ISO6400でのノイズはそれほど煩わしくない。ウェブなどではISO6400でも利用できるが、ISO12800は避けたいところだ。それでも彩度は良好である。
  • ノイズリダクションは「低」がおススメだ。
  • オートホワイトバランスは良好に機能する。
  • 4K動画でボディ内手ぶれ補正は効果的に機能する。一部Vloggerはマイクソケットが無い点にがっかりするかもしれない。また、三脚や一脚をカメラに装着すると、セルフィーモニタと干渉してしまう。
  • ハイスピード動画は720p 120fpsを利用可能だが、FullHDには非対応だ。
  • 動画撮影での画質・露出・フォーカス・手ぶれ補正は良好だ。

様々な機能を備えた小型軽量ミラーレスだ。悪天候の場合は防塵防滴仕様のE-M5 Mark IIIが適しているが、それ以外ではE-M10 Mark IVはとても高性能なカメラとなる。特に操作性が優れており、簡単かつ迅速に設定を変更できる。
夜間ではライブコンポジットやライブタイム機能で正確な露出での撮影が簡単だ。手ぶれ補正はシャッタースピードを遅くするのに役立つと思う。レンズは豊富なマイクロフォーサーズ用レンズから探すことが出来る。

顔や瞳検出はうまく機能し、心地よいポートレート写真を撮影可能だ。ハイレゾショットを利用するのであればE-M5 Mark IIIを選ぶと良いだろう。防塵防滴仕様などが必要な場合も検討が必要となる。
オリンパスの将来性には疑問があるかもしれないが、このカメラで見栄えの良い写真を撮れることとは関係がない。

長所:優れた色再現性のJPEG・小型軽量・コンパクトなレンズが多い・ボディ内充電・4K動画・ボディ内手ぶれ補正

短所:メニューが複雑

Digital Trends

Digital Trends:Olympus OM-D E-M10 Mark IV Review: Like a point-and-shoot

  • オリンパスOM-D E-M10 Mark IVは、上位機種の機能を継承したエントリーモデルである。700ドルのカメラボディにはE-M1 Mark IIIの瞳検出アルゴリズムと効き目が弱いボディ内手ぶれ補正システムを搭載している。センサー解像度はほぼ同じだ。
  • 現在、オリンパスは日本産業パートナーズへ映像事業譲渡の協議中であり、カメラ・レンズの将来性は不確実だ。9月末の合意に期待しているが、それまでの間、オリンパス製品は噂と疑念で満ち溢れている。
  • 他の御下がり機種と同じく、粗削りな部分があり、手ごろな価格設定がそれに見合うかどうか2週間ほど使用して確認してみた。
  • ミラーレスを体現したようなカメラであり、コンパクトなカメラサイズだ。撮り歩くには理想的なサイズである。
  • コンパクトだが、実用的な物理コントロールとグリップを備えている。最後に使ったのがEOS R6だったこともあり、このカメラは期待以上に撮り歩きに適したカメラのように感じる。
  • 低価格帯にもかからず、とてもゴージャスなカメラだ。シルバーモデルは質感が良く、文字盤やオンオフスイッチはまるでクラシカルなフィルム巻き上げ機のようである。
  • マグネシウム合金製ボディのような頑丈さは感じないが、安っぽさも感じない。
  • 残念ながらハイエンドOM-Dのような防塵防滴仕様ではない。
  • グリップは少し大きめが好みだが、人差し指でグリップを包み込むような形状となっているので十分使いやすい。
  • 236万ドットのファインダーと180度チルトの104万ドット液晶モニタを搭載している。セルフィ対応だが、三脚を取り付けるとモニタを遮ってしまう。
  • ファインダーのホワイトバランスが実際の写真と大きく異なっていることが何度かあった。欠点はあるものの、同価格帯のカメラと比べて期待に応えてくれるものだ。
  • 操作性を重視したデザインとなっており、前後のコマンドダイヤルで絞りやシャッタースピードをコントロールできる。背面ボタンでISO感度やフラッシュ、ドライブなどの設定が可能だ。
  • AFジョイスティックが無いのは残念だが、この価格帯のカメラに期待していはいけない。
  • 側面には充電用USBポートとHDMIポートがあり、SDカードスロットとバッテリースロットはカメラ下部からアクセスできる。
  • バッテリースロットのドアは一般的な三脚プレートでギリギリ塞がれてしまうため、少し邪魔になるかもしれない。
  • バッテリーは定格350枚だが、シャットダウンするまでに650枚の撮影が可能だった。
  • マイクジャックは搭載していないが、ポップアップフラッシュを搭載している。
  • コンパクトでクラシカルな外観、そして操作性の良さが魅力のカメラだ。E-M1 Mark IIIのような上位機種で対応している防塵防滴や大きなグリップ、ジョイスティックは存在しないが、コンパクトサイズで一日中撮り歩いても困ることは無かった。
  • E-M1 Mark IIIの瞳検出AFなどより高価なモデルと同じアルゴリズムをいくつか搭載している。ただし、像面位相差AFとは全く異なるシステムであり、撮影体験は安っぽくなっている。
  • E-M1 Mark IIIより1世代古いプロセッサを搭載している。アルゴリズムは最新のものを使用し、精度は高いが、上位機種ほどのスピードや信頼性は持ち合わせていない。
  • 121点コントラストAFは800ドルのカメラに期待していたものより若干良好だ。正確で使いやすいがスピードが足りない。ピントが合わない写真はほとんどなく、少ないミスショットも私に原因があるカットが多い。
  • オートフォーカスは低照度で少し遅くなるが、それでも正確にロックしているように見える。
  • C-AFはこの価格帯のカメラとしては問題ないが、高速アクションを撮影するにはいくらか力不足だ。当然、トラッキングAFはうまく機能しない。
  • 瞳検出AFは簡単に瞳や顔を検出してくれるので、ポートレートやスナップなどで優れている。しかしアクションで使うには十分な速度と言えない。
  • メカニカルシャッターで最高8.7コマ秒の連写が可能だが、C-AF時は5コマ秒まで低下する。バッファはRAW+JPEGで18枚だ。Class 10のSDカードへ書き込むのに15秒ほどかかる。
  • 非常に良好とは言えないが、5軸手ぶれ補正を搭載しているのは大きい。4.5段分の補正効果があり、14mmの手持ち撮影で1/10秒での撮影が可能だ。E-M1 Mark IIIほどでは無いが、このように安いカメラの補正機能としてはなかなか良好だ。
  • 上位機種とほぼ同じ画素数の2030万画素センサーを搭載している。発色が良く、シャープなイメージの出力が可能だ。ファインダーの見栄えは悪く、カメラの動作も少し遅いが、画質に妥協は見られない。
  • キットレンズで撮影したイメージは細部までしっかりと描写されている。F5で最もシャープだが、開放でも問題は見られない。ただしフレアが出やすい。
  • 小型センサーであるマイクロフォーサーズはAPS-Cやフルサイズと比べてノイズに悩まされることになる。しかし、このカテゴリのカメラとしてはかなり抑えられているように見える。ISO800でシャドウに僅かなノイズが発生するが、ISO3200まではディテールやシャープネスが損なわれることなく実用的な画質だ。
  • 発色は良好だ。新しくネオノスタルジーが追加されている。
  • RAWのシャドウ再現性は十分あり、ハイライトのディテールも少し再現できる。
  • 4K 30pはしっかりとした色とディテールで楽しむことが出来る。手ぶれ補正も動画のクオリティを高めるのに一役買っている。ただしマイクポートが無いので本格的な撮影にはおススメできない。

低価格モデルとして、パフォーマンス・ビルドクオリティ・操作性でいくらか犠牲を払っているものの、画質に妥協は無い優れたものだ。コンパクトボディに優れた画質と4K動画、手ぶれ補正を備えている。撮り歩きに適したカメラだ。
もちろん同価格帯の大型センサーと競合しており、低照度でノイズが多く、連写速度も見劣りする。
目の肥えたハイアマチュアにはおススメできないが、カジュアルな写真撮影では低価格・高画質・手ぶれ補正の点でおススメしやすい。

長所:ボディ内手ぶれ補正・コンパクトでビンテージデザイン・良好な画質・手ごろな価格

短所:低速・APS-Cよりノイズが多い

  • α6100
    -センサーがより大きく、11コマ秒と高速連写が可能で、位相差AFに対応している。ただし手ぶれ補正が無いので低照度での撮影はE-M10 IVが有利だ。
  • X-T30
    -より優れたAFと高度が動画機能を備えた大型センサーモデルだ。やはりボディ内手ぶれ補正を搭載していない。

Digital Camera World

Digital Camera World:Olympus OM-D E-M10 Mark IV review

  • オリンパスは最近、映像事業売却というショッキングな見出しを飾ってしまったが、通常通りOM-D E-M10 Mark IVを発売したことで映像事業における今後の姿勢を示した。
  • 前身であるMark IIIは興味深い改良が加えられ、アマチュアグラファーをとても満足させるものだった。多くの便利な機能を搭載した素晴らしい小型カメラであり、我々はE-M10 Mark IIIをとても気に入っていた。コンパクトなボディ、5軸手ブレ補正、4Kビデオ機能のおかげで、しばらくの間、ベストトラベルカメラガイドのトップに君臨してきた。
  • しかし、Mark IIIには欠点がなかったわけではない。APS-Cの2400万画素がスタンダードとなった時期にMark IIIの1600万画素センサーは少し物足りない。また、追従AFで動きのある被写体への対応にも不安があった。
  • しかし、2000万画素センサーへ更新され、追従AFの改良が期待されているオリンパスOM-D E-M10 Mark IVは、コンパクトでありながらパワフルなカメラを探している人には最適なカメラとなったかもしれない。
  • また、コンパクトなボディ内手ブレ補正ユニットを搭載し、最大4.5段分の補正効果と15コマ秒の高速連写を実現している。
  • さらに、動きのある被写体に連続してピントを合わせられるように、C-AFの精度も向上させている。そして横顔や下を向いた顔にもピントを合わせることができる「顔優先/目優先AF」を搭載したことで、従来とは異なるアングルでもシャープなポートレートを確実に撮影できるようになった。
  • 動画機能はMark IIIと同じだが、自撮りやブログ撮影のために180度反転させることができるチルト液晶モニターのメリットが追加されている。
  • このようなクラスのカメラに期待されている通信接続性が強化され、Wi-Fiに加えBluetoothが内蔵されだ。
  • Mark IVは従来モデルと同様、信じられないほど軽量でコンパクトだ。さらに、オリンパスは27gの軽量化に成功し、携帯性を高めている。
  • 軽量化とのトレードオフは、ボディの素材が関わっている。OM-D E-M1 Mark IIIのような高価なカメラの金属ボディに対し、Mark IVのボディはプラスチックで作られている。
  • 外観は、Mark IIIと非常によく似ていて、ビンテージなスタイリングとエルゴノミクスに基づいたダイヤルはそのままだ。
  • 電源スイッチがブラインドで扱いやすく。程よい抵抗で簡単に各位置にスライドさせることが可能だ。
  • E-M10 Mark IVで試してみたかったのは、C-AFの性能だ。Mark IIIでは動いているものにピントを合わせにくいというレビューが多く、Mark IVではC-AF性能の向上が約束されていたので、どのくらいの違いがあるか興味があった。
  • 幸いなことに、カメラの性能にはかなり満足している。オートフォーカスは高速でレスポンスが良く、被写体がカメラに向かって走ってきても、ほぼ追従しきれていた。
  • 唯一、フォーカス位置がずれ始めたのは、モデルがカメラの1メートル以内に入ってきたときだけだ。実際に数メートル以内の被写体にC-AFを使用する機会はかなり少ないだろう。
  • 15コマ秒の連写撮影は、動きの速い被写体を撮影する際に便利だ。気持ちの良いスピード感のある撮影ができた。電子シャッターを使った連写撮影でも適切なレスポンスを得ることができ、地元の野生動物を間近で撮影する際には特に重宝した。
  • アップグレードした2000万画素 Live MOSセンサーは、フルサイズほどでは無いが、全身やクローズアップのポートレートを撮影するのに十分な性能を持っている。
  • 瞳検出AFは、カメラが自動的に被写体の目を見つけてくれるので、問題なく撮影できた。
  • 4.5段分のボディ内手ぶれ補正のおかげで、14-42mm F3.5-5.6 EZレンズを装着しても低照度のスローシャッターでも撮影することが出来た。
  • 動画撮影時の5軸手ぶれ補正はさらに感動的で、カメラを手に持って歩いていてもスムーズな動画を撮ることが可能だ。
  • OMDシリーズでは初めて自撮り撮影に対応しており、自撮り動画を簡単に撮影することができます。ハイアングルやローアングルでの撮影でも威力を発揮するだろう。
  • 2030万画素となったことで、ディテールの再現性が従来モデルより優れている。しかし、フォーサーズ2000万画素センサーはAPS-C2400万画素ほどでは無い。
  • オリンパスのカメラは伝統的にダイナミックレンジに強く、新しいMark IVも例外ではない。旧型のMark IIIは低感度域でわずかに良いスコアを出していたが、ISO6400以上になると逆になる。
  • ライバルの富士フイルムやソニーのAPS-Cカメラと比較しても、ダイナミックレンジが格段に広い。
  • 高画素化は、高感度ISO時のノイズを増加させる傾向がある。しかし、E-M10 Mark IIIやAPS-Cの富士フイルムX-T200と同様にノイズレベルが低く、この問題を回避しているようだ。

オリンパスOM-D E-M10 Mark IVは、多機能で素晴らしいコンパクトなカメラだ。新しい2000万画素センサーと改良された追従オートフォーカスを搭載し、Mark IIIからいくつかの便利なアップグレードを遂げている。その他の改善点は確かに僅かではあるが、Mark IVがもたらしたものには感銘を受けた。

批判的な点があるとすれば、4K動画と自撮りモニタに加え、マイク端子用のポートを搭載して欲しかった。とは言え、この辺りはE-M5 Mark IIIと食い合ってしまうため、オリンパスがエントリーレベルのカメラに搭載しなかった理由は理解することが出来る。

スマートフォンユーザーがカメラへのステップアップを検討していたり、高品質の家族写真を撮りたい人、または単に旅行に持って行くための軽量カメラを探している場合、OM-D E-M10 Mark IVがあなたにとって完璧なカメラとなる可能性がある。

Mobile01

Mobile01:Olympus E-M10 Mark IV 輕巧不妥協 性能強化再升級

  • 6年間続いた1600万画素センサーをようやく取り除き、2000万画素センサーを迎え入れたようだ。2030万画素LiveMOSセンサーとTruePic VIIIプロセッサ、そして5軸4.5段分のボディ内手ぶれ補正を搭載している。
  • 外観はMark IIIと非常に似ているが、コアパーツは新世代だ。もちろん本体は383gと軽量で、14-42mmビスケットレンズを追加しても533gだ。
  • 外観に若干の変更があり、最も顕著なのは深くなったグリップだ。形状の変化だけでは無く、Mark IIIのグリップをベースとして厚みを増し、深く握ることが出来るようになっている。
    Mark IIはハンサムだが、ストラップ無しでは不安な形状だ。
  • 背面はモニタとボタン類の隙間に滑り止めがあり、自撮り時のグリップ力を改善している。
  • 電源は左肩にスイッチとして搭載している。さらにひねるとフラッシュが展開する仕組みだ。
  • 電源スイッチ付近のショートカットボタンは包括的な機能群へ素早くアクセスできる。
  • E-M10シリーズとしては初めて、下方向に自撮りモニタとして展開できるチルト機構を搭載した。そして自撮り時に最適なUIも導入している。
  • アクセサリポートはMicro USBとMicro HDMIを搭載。3.5mm マイク端子が無いのは残念だ。
  • 内蔵フラッシュはコマンダー機能を搭載しており、外付けフラッシュをコントロールできる。
  • C-AFの連写性能は5コマ秒だ。モデルを使って撮影してみたところ、85%は追従連写の撮影に成功していた。失敗した大部分の作例は振り向く前と後だった。このテスト結果には驚いた。
  • 常用ISO感度は200-25600だ。拡張でISO100を利用可能である。ISO100-400はほぼ同じ画質で、ISO800から少しノイズが発生し、ISO3200からノイズが目立ち始める。
  • 5軸4.5段分の手ぶれ補正を搭載している。キヤノンはEOS R5で8段分の公称値を使っているが、オリンパスの手ぶれ補正はカメラメーカーの中で最高であると常に感じている。
  • 動画撮影時に電子手ぶれ補正を利用すると画角は狭くなるが、手ぶれ補正の効果はより高まる。カジュアルな手持ち撮影でも優れた結果を得ることが出来た。
  • ポートレートモードをオンにすると美肌機能を利用可能だ。ただし、よく見ると不自然な描写である。

片手でも扱えるE-M10シリーズらしい小型軽量ボディだ。そして優れた手ぶれ補正を備えている。AFのテストではしっかり顔や瞳を検出し、追従AFで滑らかにピント合わせが出来た。撮影時はピントがずれた様に見えるが、難しい状況でなければ成功率は85%だ。

競合製品のようにUSB-C端子や3.5mmマイク端子、高度な動画機能があるとなお良かった。

映像事業売却のニュースを聞き、オリンパスには期待していただけに、少し寂しい気持ちになった。このブランドの防水性能・光学性能・センサー除塵ユニットは忘れられないものだ。他にも賛同企業はいるものの、マイクロフォーサーズにこだわっているのはオリンパスだけである。

参考:AF連写

参考:手ぶれ補正(メカ・電子)

Robin Wong

Robin Wong:Olympus OM-D E-M10 Mark IV Review

  • オリンパスはOM-Dラインに新しいカメラ、「E-M10 Mark IV」を追加した。私は正式発表の2週間ほど前からサンプルレビュー機を貸し出してもらい、数多くの撮影をしてきた。
  • 私はオリンパスブランドのアンバサダーであるオリンパスビジョナリーだ。E-M10 Mark IVはオリンパスから貸し出しされたものであり、レビュー後は返却する予定だ。これはテクニカルなレビューではないので、グラフやチャート、数字での比較は無い。
    E-M10 Mark IVで2週間ほど撮影を続けてきたプロカメラマンとしての経験をお話しする。
  • E-M10シリーズのカメラは、常にオリンパスのエントリーレベルのマイクロフォーサーズカメラモデルである。
  • OM-Dフラッグシップモデルから、防塵防滴、頑丈なビルドクオリティ、プロキャプチャモードやハイレゾショットなどの高度な撮影機能を除いたモデルだ。しかし、良い結果を残すことが出来る有能なカメラに違いない。
  • 主な変更点
    ーイメージセンサーが1600万画素から2000万画素へ向上
    ーボディ内手ぶれ補正が4.0段分から4.5段分へ向上
    ーハンドグリップがより使いやすくなった
    ?E-PLラインと同様、下方向のセルフィーモニターを搭載
    ー改良されたC-AFアルゴリズム搭載
  • 他の要素はE-M10 Mark IIIから変化が無い。プロセッサはTruePic VIIIであり、4K 30pまでに対応している。そしてライブ機能やトーン補正な重要で個性的な機能は利用可能だ。
  • デザインは先代のE-M10 Mark IIIとほぼ同じで、ごくわずかな変更点しかない。一番の違いは、カメラ前面の「IV」という数字のレタリングで、これは一目瞭然で見落としにくい。
  • アクセサリポートは2つある。一つはMicro USBだ。なぜUSB-C端子では無いか不明だが、USB充電に対応している。もう一つはHDMI D端子だ。
  • 残念ながら、マイク入力端子が存在しない。
  • エントリーモデルらしくプラスチック製ボディを採用している。軽量ボディだが、カメラを握った時の感触は非常に良好だ。E-M1 Mark IIIほどでは無いが、E-M5 Mark IIIに近い。
  • カメラグリップが見直され、中指でより快適にカメラをホールドすることが出来る。小さな違いだが、ホールド感は大きく異なる。
  • M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO」と組み合わせたところ、1日の撮影で問題なく使用できた。小型軽量ボディなので、同様のレンズと相性が良い。「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO」や「M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO」と組み合わせるとフロントヘビーに感じるだろう。
  • カメラの操作はスムーズでラグがなく、すべての調整、ダイヤルの回転、メニューや設定のナビゲーションが素早く、ラグなく行えた。カメラの応答性が非常に良好だ。
  • カメラを起動しても、電源を切っても、遅延はなかった。
  • オリンパスからは公式な情報は出ていませんが、E-M10 Mark IVに搭載されている2000万画素のイメージセンサーは、PEN-Fに搭載されているものと同じものではないかと強く疑っている。間違っているかもしれないが、その理由は以下の通りだ。
    ・像面位相差AF非対応
    ・PEN-Fと同じ2030万画素センサー
  • E-M10 Mark III以前の1600万画素イメージセンサーから解像度が向上し、ダイナミックレンジと高ISO性能の面で顕著な改善が得られることを意味している。しかし、E-M10 Mark IVの2030万画素センサーは、E-M1 Mark IIIとE-M5 Mark IIIで使用されている2040万画素センサーほどでは無い。
  • 全体的に、PEN-Fの画質と非常に似ていることに気がついた。厳しいダイナミックレンジや光量の少ない撮影で、極限まで画像編集した場合、E-M1 Mark IIIやE-M5 Mark IIIと比べると、性能はやや物足りない。
  • どちらにせよ、2000万画素は十分な解像性能だ。細部までしっかりと描写され、コントラストも非常に良好だ。
  • ダイナミックレンジはマイクロフォーサーズ共通の課題だが、ハイライトの復元は非常に快適だ。
  • エントリーレベルのカメラとしては立派な高感度ISO性能だ。オリンパスで最高の性能ではないが、ISO3200まで快適に利用することが出来た。ISO6400まで来ると上げ過ぎと感じるかもしれないが、まだ実用的な画質だ。しかしそれ以上は避けたほうが良いだろう。
  • 他のエントリーレベルのカメラとは一線を画す強力なボディ内手ぶれ補正を搭載している。4.5段分の優れた補正効果を発揮し、一度使ってしまうと手放せなくなるはずだ。
  • 私のテストでは、5軸ISの効果はE-M10 Mark IIIと非常によく似ていると感じる。広角撮影で約1秒のシャッタースピードまで手で持つことができ、中望遠域では、約半秒のシャッタースピードで手持ち撮影が可能だ。
  • AF性能はE-M10 Mark IIIやE-PL9と同じくらいの速さで、E-M1 Mark IIIやE-M1Xのようなトップスピードではない。S-AFは非常に速く、迷うことなくほぼ瞬時にピントを合わせ、常に高い臨界精度で信頼性の高いAFを実現している。
  • C-AFはあまり使わないのでノーコメントだ。
  • オリンパスは、E-M10 Mark IVにE-M1 Mark IIIと同様のアルゴリズムで顔と目の検出AFを追加したと主張していたが、私は検出した顔を指定する方法を見つけることができなかった。
    E-M1 Mark IIIでは、あらかじめ設定されたカスタムボタンを使って、ショートカットで顔を選択するか、液晶画面上の顔をタッチするだけで、素早く顔を選択することができるものの、E-M10 Mark IVにはその機能が無い。
  • 朝9時から家を出て、コーヒー休憩、昼食、夕食の休憩をたっぷり入れつつ一日中撮影して(マレーシアでは一日に5回は食事をする)、夜の10時頃に帰宅した。バッテリー残量は赤く点滅すらしておらず、1日の外出で約900枚の画像を撮影可能だった。
    撮影スタイルは人それぞれなので、これは主観的な数字だ。安全な推定値は、バッテリー充電あたり約500?600枚だと思う。
  • エントリーレベルのカメラだが、小型軽量で豊富な機能を搭載している。旅行や日常の撮影に最適だ。バリアングルでは無く、チルトモニタを搭載しているので高速性を重視するストリートフォトにも適している。
  • E-M10やE-M10 Mark IIに対応していたカメラグリップが使えなくなってしまったのは本当に残念だ。大きなレンズを使用する時にグリップの有無は操作性に大きま差が出る。
  • そして、古いE-M10のように幅広いボタンカスタマイズに対応していた時期が懐かしく、恋しい。オリンパスはE-M5やE-M1シリーズとの差別化を決めたようだ。

オリンパスOM-D E-M10 Mark IVは、素晴らしい結果を提供することができる有能なエントリーレベルのマイクロフォーサーズカメラだ。カメラ出力JPEGはとても実用的で、細かいディテール、良好な色再現性と立派なダイナミックレンジを備えている。
低照度下での性能は、あまり自慢できるものではないかもしれないが、恐ろしいものでは無い。小型軽量で、コンパクトな旅行用のカメラを探している写真家や、どこにでも気軽に持ち運べる日常写真を撮るためのカメラを探している写真家にとって、このカメラは本当に特別なものとなるだろう。

E-M10 Mark IVはまた、ライブコンポジットや強力な5軸手ブレ補正、驚異的な高速オートフォーカス性能とオリンパス独自の機能など、いくつかの高度な機能を搭載している。

E-M10 Mark IVがE-M10 Mark IIIから画質と全体的な使用感に関してアップグレートするに足る存在だと考えているが、あなたが動画やVlogに興味があるならば、代わりにE-M5 Mark IIIをおススメする。

E-M10 Mark IVは、入門用のベーシックなPEN E-PLシリーズよりも操作性、性能が優れ、オリンパスのカメラシステムを始めるのに最適なカメラに見える。しかし、予算が許すのであれば、E-M5 Mark IIIは遥かに良好な選択肢であり、あらゆる面でより良いカメラとなる。

DPReview

DPReview:Olympus OM-D E-M10 Mark IV initial review

何が新しくなったのか?

  • E-M10 IVは、E-M5 Mark IIIと同じ2000万画素のフォーサーズセンサーとTruePic VIIIプロセッサーを搭載していると思われる。E-M5 IIIの2000万画素センサーであれば、旧世代の1600万画素センサーに比べて、高感度ISOでのノイズが遥かに少ないはずだ。
  • オリンパスのカメラ出力JPEGは常に心地よく、E-M10 IVでも同じことが言える。
  • 追従AFは、E-M1Xのアルゴリズムを用いて再構築されている。フォーカスを微調整する前に、カメラが正しい被写体を確認する時間が少し長くなっている。これにより、カメラが背景にピントが抜けてしまい、意図した被写体を無視してしまうことが少なくなるはずだ。
  • なお、E-M10 IVはコントラスト検出式のAFシステムを採用しているため、ピントを微調整する際に「ハンチング」が発生することを覚えておく必要がある。
  • オリンパスがE-M10 IIIのチルト式モニタを、自撮り用に180度反転に対応させたのは、驚くに値しない。3.0型 104万ドットのディスプレイを下に反転させると、カメラは自撮りモードに切り替わり、画面上に仮想シャッター、動画撮影、「明るさ」(露出補正)ボタンが配置される。また、3枚の写真を連続で撮影する2秒のセルフタイマーをオンにするボタンもある。
  • E-M10 IVと前モデルとの違いを見極めるに細部のチェックが必要だ。違いは確かに存在し、フロントグリップは中指の位置がより強調されており、重いレンズでカメラを持つときには少ししっかりと保持できるようになった。
  • カメラ背面は非常に微妙な変化だ、液晶とボタンの間に見られる。ゴムでできた小さなストリップで、カメラを自撮りをするときに、握りやすくするためのものだ。
  • よりエキサイティングな追加は、あまりにも長い間、低価格帯のオリンパスカメラから欠落していた充電USB機能だ。バッテリーを満充電するためには時間がかかるものの、移動中にカメラを充電できるのは便利だ。カメラはUSB PD規格に対応していないので、高出力の充電器では充電できない。
  • E-M10 IVはWi-FiとBluetoothに対応しており、オリンパスの画像共有アプリ「Olympus Image Share」を使って撮影や転送が可能だ。これまでと同様、フルライブビューでカメラを操作して設定にアクセスしたり、スマートフォンをリモートシャッターとして使うこともできる。
  • アプリには、ハウツービデオや、星や他の天体を撮影している間に使用したくなる夜(赤)表示モードが新たに追加されている。仲間の写真家にも喜ばれることだろう。
  • 競合カメラと見比べると、E-M10 IVは、ほとんどの点で目立った存在ではない。ボディ内手ぶれ補正の搭載がハイライトだ。バッテリー駆動時間も平均以上である。

外観・操作性

  • 14-42mmのキットレンズを装着すれば、E-M10 IVは軽量で、ポケットに入れて持ち運べる。フロントとトッププレート(とダイヤル)は金属製だが、このカメラにはかなりの量のプラスチックが使われており、価格を考えると当然のことだ。
  • フロントグリップへの変更は些細な変化だが、より確実で、安定感が増してる。親指のグリップは充実しており、誤ってボタンを押してしまうことがないように配置されている。
  • カメラの背面には従来のコントロールレイアウトだ。トッププレートはコントロールポイントがひしめき合っている。2つのコントロールダイヤル、モードダイヤル、3つの小さなボタンがあり、そのうちの2つはカスタマイズ可能だ。
  • 左上のボタンはショートカットボタンで、ライブコントロールやスーパーコントロールパネルを開くことが出来る。
  • 赤いボタンは動画撮影用、虫眼鏡ボタンは2倍の「デジタルテレコンバーター」をオンする。デジタルテレコンバーターは、フレームの中心部をキャプチャし、それを2000万画素に拡大する。これを有効にすると流石に画質が落ちる。
  • E-M10 IVの液晶モニタは3型104万ドットと、かなり標準的なスペックだ。下向きに180度反転できることはすでに紹介したが、上向き90度、下向き45度の位置にロックすることもできる。さらに超低照度下での撮影に対応した2つの「ライブビューブースト」モードを搭載している。当然ながら、ブーストモードは実際の露出を反映しない。
  • 電子ビューファインダーのスペックもこのクラスらしいものだ。236万ドットのOLEDパネルで、倍率は0.62倍である。アイセンサーでEVFと液晶を自動で切り替えるか、ボタンを押すだけで切り替えることができる。ありがたいことに、液晶モニタをカメラから離すとセンサーが無効化されるので、ウェストレベルの撮影時に誤ってセンサーが作動してしまうことがない。
  • カメラ底面のプラスチック製のドアの奥には、バッテリーとメモリーカードが収納されている。メモリーカードスロットは、高速UHS-IIカードに対応しており、この価格帯のカメラとしては嬉しい驚きだ。
  • バッテリーは、定評のあるBLS-50リチウムイオンバッテリーを採用している。液晶モニタを使用した場合、1回の充電で360枚の撮影が可能となっており、平均的なバッテリー駆動時間となっている。
  • オリンパスカメラで長年にわたってあまり変わっていないのは、そのインターフェースだ。ライブコントロールは、基本的にはショートカットメニューであり、スーパーコントロールパネル(指で操作可能)は、いくらか使いやすい。
  • デフォルトでは、カメラのOKを押すとライブコントロールを呼び出すことができるが、代わりにスーパーコントロールパネルを使用することも可能だ。
  • E-M10 IVは、経験豊富な撮影者向けの機能が充実している。
  • E-M10 IVにはたくさんのシーンモードがある。カメラには各オプションの作例が表示されているので、参考になると思う。
  • アートフィルターも多数用意されており、ポップアート、粒状感フィルム、ドラマチックトーンなどの特殊効果が得られる。フィルターは、画面上のスライダーを使って微調整したり、特殊効果を追加したりすることが可能だ。
  • ボタンの機能を手動で選んで自分でメニューを作るのが好きな人には、E-M10 IVは向いていないと思う。カスタマイズできるのはAE/AFロック、REC、拡大ボタンくらいで、それらにしても選択肢が少ない。とはいえ、これはエントリーレベルのカメラである。

ファーストインプレッション

オリンパスのE-M10シリーズは、同価格帯の他社製品よりも一歩上の機能と操作性を備えた、携帯性に優れたデザインのカメラだ。キットレンズを装着したE-M10は、どこにでも持ち運べるカメラであり、マイクロフォーサーズシステムの魅力を大いに体現している。

その大部分の強みは、第4世代E-M10にも継承されている。おそらくE-M5 IIIで使用されている2000万画素センサーを搭載し、長年にわたって使用してきた1600万画素センサーよりも優れた高感度ISO性能を発揮するはずだ。そしてUSB充電がついに追加され、UHS-IIのSDカードを使用することでカメラへの書き込み時間が本当に速い。さらにバッテリー駆動時間はMark IIIに比べて約10%向上している。

最も大きな変化は、E-M10 IVに自撮り機能が搭載されたことだ。これまではE-PLシリーズがその役割を担っていたが、自撮り好きのために高級カメラの選択肢が用意された。
主な競合他社(Canon EOS M50、FUJIFILM X-T200、SONY α6100)はすでに自撮りモニターを搭載しており、オリンパスはそれらに追いついた形となる。とは言え、オリンパスは自撮りを簡単にするためのいくつかの手段を用意している。 画面上のシャッターボタンや動画録画ボタンなど。 さらに多くの人は気が付かないかもしれないが、自撮り時にカメラをよりしっかりとグリップできる滑り止めも施された。

E-M10 IVは、あまりカメラに詳しく無い兄弟や親のため、あるいは自分自身のために、もしくはセカンドカメラとして購入するものだ。初心者でもオートモードにすると、カメラの判断で適切な設定を選択してくれる。
ライブガイドでは、絞りやシャッタースピード、露出補正などの調整をスライダーベースのインターフェイスで行うことが可能だ。ただし、スキルアップの過程として使うには簡略化し過ぎている。より経験豊富なフォトグラファーになりたいのであれば、実際に何を変更しているのかを知らないのは役に立たない。

オートモードの欠点は、彩度の高いカラープロファイルを使用していることと、(ブレを抑えるために)シャッタースピードを速くする傾向があり、その分、画質が低下してしまうことだ。この両方を避けるため、プログラムモードで撮影することをお勧めする。

E-M10 IVでオリンパスが改善したとしている、追従オートフォーカスや顔・瞳検出など他の部分については、まだ掘り下げていない。しかし、オートフォーカスシステムは、特にCanon M50(Kiss M)やSony α6100のオートフォーカスシステムと比較して、動く被写体相手だとオリンパスは少し苦戦するかもしれない。

E-PL10のレビューで書いたように、オリンパスE-M10 IVは、美しい写真と動画を撮ることができ、膨大な選択肢のレンズを使用可能だ。うまく設計されたカメラのように見える。

ボディ内手ブレ補正は、静止画と動画の両方に優れた仕事をしてくれるだろう。とはいえ、前モデルからの大幅なアップデートではないし、競争は厳しい。

噂情報履歴

製品画像

Photorumors:First pictures of the Olympus E-M10 Mark IV camera

これはOM-D E-M10 Mark IVに関する初のリーク画像だ。

参考:E-M10 Mark III

ぱっと見はE-M10 Mark IIIとよく似ていますが「IV」のロゴが最新機種らしくカメラ左下に配置されていますね。個人的にちょっとダサく感じるのですが…。

外観に大きな変化はありませんが、リークされた仕様表では背面モニターが自撮りに対応しているはず。よく見るとグリップの形状が少し改良されているようです。

オリンパスOM-D E-M10 Mark IVと100-400mmは8月第一週に正式発表される?

43Rumors:(FT5) Olympus E-M10IV and 100-400mm lens will be announced in early August!

我々のソースによると、新しいOM-D E-M10 Mark IVと100-400mmは8月第一週に発表される予定だ。

とのこと。
近日発表と噂されていたオリンパスの新製品はどうやら8月初め頃となる模様。既にざっくりとしたスペック情報が出回っていますが、価格設定は今のところ不明。ハード面で色々と改修がありそうですが、基本的なコンセプトはMark IIIを踏襲しているのか気になる所。かなりエントリー向けの仕様となっているので個人的にはMark II程度の自由度が欲しいところですが、さてはて…

ついにセンサー換装か?

Photorumors:Here are the leaked Olympus E-M10 Mark IV camera specification

リークされたオリンパス「OM-D E-M10 Mark IV」のスペックは以下の通りだ。

  • 2030万画素 43センサー
  • 5軸4.5段 ボディ内手ぶれ補正
  • OLED電子ファインダー
    ・236万ドット
    ・1.23倍
    ・視野率100%
  • 3.0型 チルトモニタ
    ・104万ドット
    ・上 80度
    ・下 180度
  • 121点 コントラスト検出AF
  • シャッター
    ・60-1/4000秒
    ・ライブバルブ ~30分
    ・ライブコンポジット ~3時間
  • 電子先幕シャッター:60-1/320秒
  • 電子シャッター:60-1/16000秒
  • ?4K 30p 102Mbps
  • HD 120fps
  • S-AF 15コマ秒連写
  • C-AF 6.3コマ秒連写
  • 2.4GHz WiFi
  • Bluetooth LE4.2
  • USB充電対応
  • 121.7×84.4×49mm
  • 383g(SDカード・バッテリー含む)
  • 335g(ボディのみ)

とのこと。
E-M10シリーズもようやく1600万画素センサーから2000万画素センサーへ移行するみたいですね。

2000万画素センサーを搭載するものの、コントラスト検出AFのみとなり、E-M5 Mark IIIやE-M1 Mark IIIとは差別化されている模様。センサーはPEN-Fと同じなのか、G9やG99などに搭載されているのものなのか気になる所ですね。

その他、チルトモニタが自撮りに対応し、ボディ内手ぶれ補正も半段ほど効果が向上しています。さらにWiFIに加えてBluetoothへ対応し、USB-PD経由による充電も対応する模様。マイナーチェンジと言うよりはしっかりとしたモデルチェンジとなっているようです。

OM-D E-M10 Mark IVとED 100-400mm F5-6.3 ISが9月発売予定?

Photorumors:List of upcoming/rumored Olympus products: OM-D E-M10 Mark IV camera and M.Zuiko Digital ED 100-400mm f/5.0-6.3 IS lens

以下は噂されているオリンパスの来る新製品のリストである

  • OM-D E-M10 Mark IV:
    ・699ドル
    ・ブラック/シルバー
    ・9月25日発売
    ・OM-D E-M10 Mark IIIの後継モデル
  • OM-D E-M10 Mark IV 14-42mm EZキット:
    ・799ドル
    ・9月25日発売
  • M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS
    ・1499ドル
    ・9月8日発売

とのこと。
突如として「OM-D E-M10 Mark IV」と「M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS」に関する価格設定と発売日の詳細が登場しましたね。出どころは恐らく…。

OM-D E-M10 Mark IVは海外で認証機関に登録されている「IM021」でしょうか?となると2.4GHz WiFiを搭載するエントリーモデルで間違い無さそう。Mark IIIで操作・機能性をかなりエントリー寄りにリデザインしていますが、Mark IVでもこのコンセプトを継承しているのか気になる所。E-M5 Mark IIIとの兼ね合いもあると思うので性能・機能の取捨選択が難しそうですねえ。
TG-5→TG-6のように、ファームウェアアップデートで対応できるようなマイナーチェンジモデルとなるのか、E-M5 Mark IIIのようにボディデザインやハードウェアを一新するのかも気になります。そろそろ像面位相差AFに対応して欲しいところですが果たしてどうなるか?

レンズはロードマップで投入が予告されていたモデル。オリンパスのレンズとしては久しぶりの望遠レンズであり、3本目となる「IS」搭載モデルです。シンクロISに対応するのか不明ですが、400mmの超望遠域をカバーするのだれば是非とも対応して欲しいところ。
価格設定は1499ドルと高く、「非PROレンズ」としては最も高価なM.ZUIKOレンズとなりそう。ただしパナソニック「LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm/F4.0-6.3 ASPH./POWER O.I.S.」の価格設定を考慮すると、驚くほど高価、という訳でも無さそうですね。価格設定と光学性能、機能性でどのようなバランスを取っているのか注目したいと思います。

オリンパス未発表カメラ「IM021」が再登場!

2019年12月に海外の認証機関に登録されていたカメラコードネームですね。すっかり忘れていましたが、そろそろ登場するのでしょうか?複数のレンズキットが存在することを考えるとコンパクトデジタルカメラの可能性は低そう。となるとマイクロフォーサーズシステムと見て間違い無さそうですね。
ここ最近におけるミラーレスのOM-D・PENシリーズの発売日は以下の通り。

  • OM-D E-M1 Mark III:2020年2月
  • OM-D E-M5 Mark III:2019年11月
  • OM-D E-M10 Mark III:2017年9月
  • PEN-F:2016年1月
  • PEN E-PL10:2019年10月
  • PEN E-PL9:2018年2月

可能性があるとしたら、「E-M10 III」「PEN-F」の後継モデルでしょうか。PEN-F後継モデルが登場する可能性は低いと思われるため、「OM-D E-M10 Mark IV」と予想。5GHzのWiFiに対応していないことからも、ミドルもしくはエントリーモデルの可能性が高いと思います。

OM-D E-M1 Mark IIIが新型プロセッサーを搭載、顔検出システムを一新しているので同じアルゴリズムを搭載している可能性あり。個人的にはそろそろこのクラスにも像面位相差AFを導入して欲しいところですが、E-M5 Mark IIIとの差別化を考えると1600万画素センサーでしょうか?

とは言え、まだPENシリーズが登場する可能性も捨てきれません。どちらにせよ複数のキットレンズが存在すること、2.4GHz WiFiを考慮するとエントリークラスのカメラとなりそう。今後の追加情報に期待したいですね。

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