パナソニックからマイクロフォーサーズ規格の次世代エントリーモデル『LUMIX DMC-GX7 Mark II』が登場した。
4K動画や4KPhoto、強化されたオートフォーカス等の見どころが多いこのモデル。片や、価格と性能のバランスが程よいオリンパスの『OM-D E-M10 Mark II』が存在する。
手持ちのカメラが古くなってきたので買い替えを検討している方や、これから本格的な一眼カメラを初めたい方で注目している人が多いと思われる。
今回はそんな2モデルに焦点を合わせて比較、自分に合うモデルはどちらなのかをハッキリとさせていこう。
外観比較
正面
サイズはほぼ一緒
GX7 Mark IIがコンパクトデジタルカメラな外観に対して、E-M10 Mark IIは一眼レフの様な外観だ。横幅はGX7 Mark IIの方が大きいが、高さと厚みはE-M10 Mark IIが大きい。
サイズや重量にそこまで違いは無いので、外観で言えば好きな見た目を選んでしまえば問題ないだろう。E-M10 Mark IIはダイヤル類が上面に出っ張っているので、紐などにひっかかり易い点が挙げられる。カメラバッグを容易せずに日用品と一緒にカバンに入れる方ならば気をつけよう。
ファインダーの場所が違う点は背面の比較時に記載する。
背面
ファインダーの位置
GX7 Mark IIはレンズの取り付け位置に対して左上にファインダーが配置されている。ファインダーを覗いてカメラを上下左右に動かす場合に僅かだが違和感を感じる(特にマクロ撮影時)。反面、右目でファインダーを覗く場合に自分の鼻が液晶パネルに当たらない。その為、液晶パネルを使った『タッチパッドAF』使用時に誤作動が少ないというメリットがある。
対してE-M10 Mark IIはレンズの光軸上に配置されているので一眼レフライクな操作感を楽しむ事が出来る。このモデルより導入された『AFターゲットパッド』使用時には鼻が接触する事による誤作動に配慮したいところ。
物理ボタン配置の違い
GX7 Mark IIは上面にあまりボタンを配置出来ないデザインになっているので、背面にボタン類が多い。右手で操作する分には丁度良いのだが、操作するボタンが多いので右親指だけでクイックな操作は難しいだろう。特にファインダーの横に設置してあるボタンはファインダー切り替えボタンとFn4ボタンを兼ねているが、カメラを持ったままだと右手では押せない位置にある。
比べてE-M10 Mark IIは上面のダイヤルやボタン類がやかましいものの、ゆったりとしたボタン配置を採用しているので操作感は良好。カメラ・写真に拘れば拘るほど使い勝手が良いのはコチラだろう。
上面
スッキリと整理されており、操作に迷いがないのはGX7 Mark IIの方。
特に電源ボタンの位置は地味だけど重要。E-M10 Mark IIの電源ボタンの配置はフィルムカメラのオマージュらしいのだが、とっても使い難い場所にある。さっとカメラを取り出して構えたい時に、電源の操作を左手で操作しなければならない。
GX7 Mark IIは右親指でカチッと操作出来る部分に配置してあるので、カメラを構えた後でも操作しやすい点がGood。反面右手の人差し指で操作出来る部分はE-M10 Mark IIの方が多く、シャッターボタン・コマンドダイヤル以外にファンクションボタンを操作出来る。
スペック比較
LUMIX DMC-GX7 Mark II | OM-D E-M10 Mark II | |
センサー | M4/3 LiveMOS ローパスフィルターレス |
4/3LiveMOS ローパスフィルターレス(?) |
有効画素 | 1600万画素 | 1605万画素 |
防塵対応 | ?SSWF | SSWF |
手振れ補正 | 5軸センサーシフト式 +2軸光学式連動 動画対応 ボディ内補正 4段分 |
5軸 4段分 |
ファインダー | 約276.4万ドット 換算0.7倍 LCD |
約236万ドット 換算0.62倍 OLED |
液晶パネル | 3.0型 104万ドット チルト タッチパネル |
3.0型 104万ドット タッチパネル チルト 上85度 下45度 |
AF | 49点 DFD技術 |
81点 (拡大800点以上) |
AF検出輝度 | EV -4?18 | |
ISO感度 | ?200-25600 (拡張 100) |
200 ?25600 (拡張 100) |
シャッター 電子シャッター |
60-1/4000秒 1-1/16000秒 同調 1/160秒 |
60-1/4000 60-1/16000秒 同調 1/250秒 |
連写 | AFS 8コマ秒 AFC 6コマ秒 AFS 10コマ秒 AFC 6コマ秒 |
約8.5コマ/秒 |
連写枚数 | RAW40枚 JPEG 100以上 |
RAW 約22コマ |
4KPHOTO | 搭載 フォーカスセレクト |
ー |
動画 | ?4K30p | FHD 60p |
露出測光 | 1728分割測光 EV0-18 | 324分割 EV-2?20 |
WiFi/NFC | 搭載 | ○ |
防塵防滴 | ||
水準器 | 2軸 | 2軸 |
バッテリー | ?EVF 270枚 モニタ 290枚 |
約350枚 約750枚(低消費電力モード) |
サイズ | 122*70.6*43.9 (グリップが浅いためか) |
119.5*83.1*46.7mm |
質量 | 426g | 390g |
手ぶれ補正
どちらも5軸4段の手ぶれ補正効果を搭載している。
GX7 Mark IIはさらにレンズ内の手ぶれ補正機能と連携させる事によりさらに強力な手ぶれ補正を得ることが出来る。夜景や望遠レンズでの撮影が多いのであれば一考する価値がある。但し、補正機能を連携出来る『Dual.I.S』に対応しているレンズは限られているのでコチラで確認を(対応レンズには『Dual.I.S対応』と記載がある)。
オートフォーカス
パナソニック独自の空間認識AF(DFD)を搭載したGX7 Mark II
最新カメラには搭載が進んでいるDFDがこのモデルにも搭載。元々コントラストAFでもガチピンまでの速度が早かったパナソニックレンズがさらに迷いが無くなる。とは言え、「そもそも駆動が遅いレンズは遅い」「オリンパス等の他社レンズは非対応」などの足かせがある点は注意。
ローライトでも安心のEV-4対応AF
元々暗所に強いパナソニック機はこのモデルでも健在。古い機種でもローライトなシーンに強く、ガチっとピントが一発で合うのは使っていて気持ちが良い。但し、こちらも過信は禁物。低コントラストな被写体だと全くピントが合わなかったりする。
マルチコントローラー変わりの「タッチパッドAF」「AFターゲットパッド」
ファインダーを覗きながらタッチパネルを操作する事でピント位置を操作出来るシステムの事。パナソニック機には前から採用されていたが、E-M10 Mark IIからオリンパス機でも導入されている。
今回の2モデルはどちらも使用可能。外観比較で注意点を述べたように、鼻がパネルに触れることで誤作動を起こす場面がある。
細部へのピント合わせはどちらも可能
GX7 Mark IIのAFエリアは49点となっているが、細部へのピント合わせが可能な「スポットAF」は搭載されている。マクロ撮影や望遠レンズで遮蔽物が多い先の被写体を指定する場合には特に便利。
スポットAFとまでは行かないが、シングル1点でフォーカシングする際にも大きさを自由に変えることが出来るのはGX7 Mark IIの方。E-M10 Mark IIは2段階で調節出来る。ピンチイン・ピンチアウトで可変出来るのは使ってみると結構快適。
ファインダー
ファインダー像はGX7 Mark IIの方が大きい
E-M10 Mark IIと比べると随分と見やすいと思うファインダー倍率の違いがある。オススメはもちろんGX7 Mark IIだ。
液晶パネルと有機ELパネル
GX7 Mark IIが液晶パネル(LCD)でE-M10 Mark IIが有機EL(OLED)だ。よく言われるのが、OLEDの方がコントラストが高く発色が良い点。発色とコントラストが良いのでマニュアルフォーカス時のピント合わせやカラー・ホワイトバランスの確認時は快適。
反面「高コントラストや発色が良すぎて見づらい」と言った感覚を受け、液晶パネルの方が見やすいという方もいるだろう。GX7 Mark IIは液晶パネルながら276万ドットの高精細な描写をする。
旧モデルのGX7も同様のファインダーを搭載しているのでお近くの店舗でお触り出来るなら確認を。
4KPhoto
これぞパナソニックの独自システム。と言えるジャンルがコチラ。他社でも動画切り出し機能がチラホラと登場しているが、普及機に満遍なく搭載されているのはパナソニックならではだろう。このポイントが使いたいのであればパナソニックを選ぶしか選択肢が無い。
使い勝手が良い例としては雷の撮影など。見えた瞬間にボタンを押していては撮影出来ない。見えた瞬間にボタンを押すことで「4Kプリ連写」モードでは1秒前の落雷時の写真がとれている可能性がグッと上がる。
注意点は4K動画の際に使うことが出来るマイク端子が存在しない。動画にこだわりがある方はマイク端子がない点に気をつけよう。
GX7 Mark IIかE-M10 Mark IIか
資金面に余裕があればGX7 Mark IIで間違いない
E-M10 Mark IIで出来る点はGX7 Mark IIでカバーされている。特に4KPhotoや空間認識AFを搭載したモデルなので、過去の上位機種や大型モデルと比べた際にも遜色無いスペックを持ち合わせている。
新製品ということもあってお値段が少し高め。サイズ感に拘らなければ同スペックで価格が落ち着いている『LUMIX DMC-G7』などが存在する。但し、G7にはボディ内手ぶれ補正が搭載されていないので他社レンズを使い難いというデメリットが存在する。同様にDual.I.Sも非対応という点を忘れてはならないだろう。
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トータルバランスが良くお手頃なOM-D E-M10 Mark II
GX7 Mark IIに比べて機能性が落ちるものの、じゃあ劣っているか?と言われると機能性以外で違いはそう大きくない。
特にGX7 Mark IIと比べ、ハンドリング性が向上する追加グリップを装着する事が出来る。大きなレンズを装着してもバランスが崩れないポイントで言うとGX7 Mark IIよりも相性が良いだろう。
4KPhotoや高速AFに拘らなければE-M10 Mark IIの方がコストパフォーマンスは良好だ。
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