EOS Kiss X9は安いのか？高いのか？私が購入を決めたポイント【比較】

どの機種も比較的新しいデュアルピクセルCMOS 2400万画素センサーを搭載。

さらにX9とM5には最新の画像処理エンジンが搭載されており、レンズ補正に新しく「回折補正」が追加。さらに、より高度なノイズリダクションを搭載し高感度ISOの上限が25600まで向上している。

大局的な差では無いものの「画質」でカメラを選ぶなら最新のX9かM5を選ぶのがベスト。

EOS 80Dは大きく見やすいペンタプリズムのファインダーを、EOS M5は80Dと同程度のファインダー倍率を持つ電子ビューファインダーを搭載している。

比較してEOS Kss X9はペンタミラーと言うワンランク低いファインダーで、倍率が低く視野率は100％をカバーしていない。ファインダーAF性能も低いため基本はカメラの背面液晶モニタを使い、ファインダーは「予備・おまけ」と認識しておいた方が良いでしょう。

実はEOS Kiss X9のライブビューAF性能が高い。

暗いシーンでのオートフォーカス性能はEOS 80Dに大きさを付けている。さらにミラーレス一眼のEOS M5よりもやや優れている。

ただし、EOS MのハイエンドモデルであるM5と差別化を図る為かX9にはAFフレームサイズ「小」機能が無い。これはAFフレーム枠が通常よりも狭くなり、より的確に被写体を捕捉できると言う機能。

とは言え、基本である49点オートフォーカスフレーム枠が拡張される訳では無いので「劇的な精度向上」という機能では無い。

このクラスの一眼レフカメラとしては高性能なAFシステムを搭載しているだけに、動体撮影におけるM5やX9との性能差は歴然。

特に「F8対応（超望遠レンズを有効に使うためのAF性能）」が優れている。大きな白レンズで動き物を撮影するなら間違いなく80Dがオススメ。

じゃあX9やM5で動体撮影が出来ないか？と言うとそうでも無い。

位相差AFの無いM5ではちょっと厳しいが、X9には9点の位相差AFが搭載されているので、構図に自由度は無いがレンズ次第で十分動体の捕捉は可能。

スマホと低電力で常時接続を可能とする機能。従来は煩雑だったスマホとの連携がBluetoothを搭載することでワンタッチで接続可能となっている。

インスタグラムなどSNSへの投稿が多いのであればBluetooth搭載モデルがオススメ。

さらに、Bluetoothを利用するためには電源を「オン」で待機させる必要がある。このため、バッテリーあたりの撮影枚数が少ないEOS M5は非常に不利。同じバッテリーながら撮影枚数が2倍以上であるX9に分があると言えるでしょう。

現行一眼レフカメラとしてはEOS X7・Nikon D3400に続き3番目に軽いモデル。さらにバリアングルモニタを搭載する一眼レフカメラとしては最軽量で、ミラーレス一眼であるM5よりも30g重いのみ。

さらにEOS Mシステムよりもレンズが充実しているのでボケを大きく作ることが出来る単焦点レンズから遠い場所の被写体を撮影するための望遠ズームまでより取り見取り。

キヤノン純正品よりも安価なサードパーティ製レンズも多いため、キットレンズ以外にレンズを拡充するつもりならEOS一眼レフシステムの方がオススメ。

• 最新センサー・画像処理エンジン搭載モデルとしては最安
• ファインダーAF性能は低いがライブビューAF性能は良好
• 無線通信環境が充実
• バッテリー寿命が長い
• ミラーレス並みの軽量ボディ
• レンズがEOS Mより充実
• ファインダーが小さくカスタマイズ性は低い