PENTAXの純正撒き餌レンズとして有名なDA35mmF2.4AL。私も例に漏れず、K-3のキットレンズの次に購入したレンズになる。SIGMA18-35mmF1.8DCHSMを導入するにあたり、マキエからイケニエになってもらう事となった。短い期間ではあったのだが、一眼で初めての単焦点だったので備忘録として記事を書いておこうと思う。この記事では名称を「35mm安」で統一するのでそのつもりで読んで頂きたい。
撒き得レンズ、その体プラマウントにして軽し
初めて見た時は「おもちゃかこれは?」と言う様な風格が漂っていた。頭からお尻までプラスチック、フォーカスリングももちろんプラスチックにギザギザが付いただけの物。特にリアの後玉付近などは雑に扱うと「ポキっ!」っと逝ってしまう気がしてならない…非常に脆そうな感じだ。タムロンのA17などは現在新品でも13000円くらいで購入出来き、かつマウントは金属な事を考えると非常にギャップがある。その分レンズがしっかりしてるんだよ!そうだよ!と自分に言い聞かせた。
そんなプラマウントでもメリットはもちろん在る。それは非常に軽い事だ。現在この35mm安を写しているレンズは、もちろんイケニエ(35mm安・タムロンA17等)を対価として召還した悪魔の様なキワモノズームレンズSIGMA18-35mmF1.8だ。この悪魔ズームレンズを手にとって初めて、35mm安のメリットが軽さだと実感できた、あっちが悪魔ならこっちは天使みたいなもんだろうか。兎に角軽い
35mm安の重さは150グラム(リアキャップ26グラム含む)
まさに、羽の生えた天使と巨大な体格の悪魔である。35mmF2.4の単焦点から18-35mmF1.8 に変身する為に720グラムほど増えてしまった。確かK-3の重さが710グラムだったはず。K-3さんより重いと来たもんだ…。
そう、35mmF2.4はその描写性能はさることながら、特筆すべきはその軽さだと思う。これよりも軽いレンズといったら「キャップ(みたいな)レンズ」のDA40mmの90グラムと同じく撒き餌レンズであるDA50mmF1.8の122グラムくらいのものだろう。この軽さを武器に構図を決めるため、ポジションを前に後ろに屈んだり登ったり出来るだろう。
さらに言えばこの価格だ。現状リコーイメージングのアウトレット品で17000円で購入することが出来る。純正最安の単焦点である。つけっぱなしにしてスナップ写真などで酷使した挙句に故障したとしてもそこまで痛くない価格である。昨日も記事にしたが、標準域で私が重要視するのは手ブレしない明るさと使いやすさだ。35mm安はその2つを持ちあわせた上で酷使に対するコストが安い、非常に使いやすいレンズと言える。
悪魔ズームは逆にズーム能力は手に入れたが、重量増によるフットワークの低下と酷使に対するコストが高くなった。これをどう捉えるかは主観によると思う。しかし、現状では18mm-30mmまでの焦点距離に1.8ほどの明るいレンズが無い(私が知らないだけかもしれないが)ので、悪魔ズームもまた価値のあるレンズと言える。
使いやすく面白みには欠ける万人向けのレンズ
あえて作例は上げないでおこう。作例ならばPHOTOHITOなどで十二分に参考になる作品がある。私があえて言及したいのは上記で説明した「軽さ」と「安さ」だ。
しかし色々なレンズを使いはじめると、この35mm安は「軽くて使いやすい」レンズであると共に「面白みには欠ける」レンズであると気づく。それは明るさが2.4と抑え気味である事とクイックシフト・フォーカス・システムに未対応なので、ピントを追い込むことが出来ない。ピントを追い込むのであればMFに切り替えるしか無く、それでは使いやすさと相反する事になる。
F1.8通しだとしても被写界深度から開放では使いにくい、と昨日の記事では書いたと思う。しかし、「出来ない」事と「使わない」事では違ってくる。シャッタスピードを少しでも補う為に明るさを上げたいときに35mm安はその抑え気味の明るさが足かせとなる。また、昨日も記事にしたが標準域独特の「目に映るものと同じ」という焦点距離からも「面白みに欠ける」と感じるタイミングが出てくると思う。
しかし、PHOTOHITOにアップロードされている作例では無数に素晴らしい作例がある。それと同じくらいどうでもいい作例も無数に存在する。標準域が難しい焦点距離と呼ばれる所以は「目に映るものと同じ」と言うことではなく、足を使って作品を作る必要性が他の焦点距離より高い、と言うことに他ならないと思う。その上で「軽さ」と「安さ(何枚も写真を撮り酷使するパフォーマンス)」は非常に重要なものになるだろう。
売るのどうしよっかなー
と、書いているうちに35mm安を売る気が無くなってきた(笑 すでにオークションに出品中だが、落札されなかったらもう出品するのを辞めようと思う。しかし、18-35mmはすでに手元にあるしなあ…。う?む…
2015年4月11日更新:
売ってしまった。売ってしまってから激しく後悔!18-35mmF1.8DC HSM では重過ぎるシチュエーションの時が多々ある。手元に無くなってから、コイツの存在の大きさに改めて気付かされた。やはりスナップ撮影にはすごい使い易いレンズ。撮りためた写真を眺めていても安定したショットが多い。既に持っているなら手放すべきではないし、FA31mmを持っていないのなら是非買うべし。
(価格情報)2015年5月31日更新
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