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DPReviewがNIKKOR Z 50mm f/1.4のサンプルギャラリーを公開

DPReviewが「NIKKOR Z 50mm f/1.4」のサンプルギャラリーを公開。Z 8と組み合わせて撮影した51枚の写真をJPEGとRAWで掲載しています。絞りによる周辺減光と軸上色収差の比較画像あり。

DPReview:Nikon Z 50mm F1.4 sample gallery – a lens with character?

  • ニコンが50mm F1.4を発表した際、同社は「S」シリーズのレンズと異なり、絶対的なシャープネスよりもキャラクターを優先していることをほのめかした(35mm F1.4のように)。
  • その意味を理解するために、このレンズでサンプルギャラリーを撮影した。
  • いくつかの画像は、異なる絞り値で周辺減光と軸上色収差の結果を見比べることが出来る。
  • レンズのレビューではないが、絞り開放では周辺減光と軸上色収差がかなりあることは明らか。それが良いことなのか悪いことなのかは、それを長所と見るか短所と見るかによって異なる。
  • しかし、50mm F1.4の小売価格は496ドルで、50mm F1.8 Sモデルよりも約130ドルも安い。

2024年に登場した標準大口径のNIKKOR Zレンズ。「NIKKOR Z 35mm f/1.4」と同じくS-Lineに属さない大口径レンズであり、光学性能を追求したS-Lineとは一線を画す設計となっています。50mm F1.4としては小型軽量で、ミラーレス用レンズとしては最小・最軽量クラス。光学性能よりも携帯性を重視したF1.4レンズとして面白い選択肢。販売価格は50mm F1.8 Sとよく似ており、自身の用途に合わせて選ぶことになります。

DPReviewのサンプルギャラリーではZ 8と組み合わせた51枚の写真を掲載。F1.4を活かしたボケや低照度の撮影など。いくつかの画像は絞り値を変化させて比較できる画像となっています。少なくとも中央はF1.4からシャープで、絞れば隅まで良好な結果が得られています。ただし、軸上色収差の影響が残存しており、開放はコントラストがやや低め。状況によってはピント面前後のボケに色付きが発生しています。

全体的に35mm F1.4よりも扱いやすいっ描写に見え、個性を楽しめるレンズに仕上がっています。開放から色収差のない安定した結果を得たい場合はF1.8 S-Lineのほうが優れていますが、これはこれでアリ。

私も発売日に入手し、Z 8と組み合わせています。
最新のNIKKOR Zとしてみると、絞り開放付近では諸収差が目立ち、癖の強い描写となる場合があります(主に撮影距離が長い時)。光学性能の高いレンズが多いNIKKOR Zの中では個性的。とはいえ、個性を楽しめるくらいには収差が抑えられているので、使い勝手はオールドレンズほど悪くありません。これはこれでアリ。

このようなレンズは数値で見えてこない官能的な描写が好みに合うかどうかの問題が大きい。既にFlickrには100点を超えるユーザー投稿が公開されているので、レンズ購入前に描写を確認しておくことをおススメします。

ニコン NIKKOR Z 50mm f/1.4 最新情報まとめ

レンズの仕様

  • フォーマット:フルサイズ
  • マウント:ニコン Z マウント
  • 焦点距離:50mm
  • 絞り値:F1.4-F16
  • 絞り羽根:9枚(円形絞り)
  • レンズ構成:7群10枚(非球面レンズ1枚)
  • 最短撮影距離:0.37m
  • 最大撮影倍率:0.17倍
  • フィルター径:62mm
  • サイズ:φ約74.5mm×86.5mm
  • 重量:約420g
  • 防塵防滴:配慮した設計
  • AF:ステッピングモーター
  • 手ぶれ補正:-
  • その他機能:
    ・コントロールリング

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