庭の桜でも撮れる面白いマクロの世界
桜の写真って難しいですよね。
クローズアップして撮るのは簡単ですが、シチュエーションを絡めたり物語性を出そうと思うと難しい。しかも、天候やロケーション、日照条件など様々な条件に左右される。
さらに桜の名所に遠征となると開花時期と休暇のタイミングを見計らう必要が出てきます。
去年は鏡使ったり、蜂を頑張ってフレームに入れたりしました。今年はもうちょっと緩くいきたいと思います。
そこで今回は近所の桜でも面白い写真が撮れる桜のマクロ撮影の方法をご紹介。
準備
- カメラ(なんでもいいですが、一眼カメラの方がボケや接写性能で表現力が高いです)
- 接写性能の高い一眼用レンズ(可能であれば標準マクロが便利)
- フィギュア(プライザー)
- テープのり(100均で売っている修正テープみたいなもの)
カメラはデジカメでもスマホでも良いと思いますが、様々な表現を楽しみたいのであれば一眼カメラの方が自由度は高いでしょう。
今回はバランスが良いマイクロフォーサーズのカメラをチョイス。マクロレンズや接写性能の高いレンズが豊富でボケもしっかり演出できます。かつ、カメラのサイズも大きくないので携帯性や操作性に優れているのが特徴。個人的におススメで、最近フルサイズ一眼よりも出番が増えています。
設置方法はフィギュアの足の裏にテープのりをペタペタして張り付けるだけ。設置元に粘着性の跡が付かないので便利です。粘性が弱いと脱落するので注意。
プライザーとは?
プライザーとはドイツの有名なフィギュアメーカーで、日本では鉄道模型用のフィギュアを使った作品がテレビなどでちらほらと見かけますね。有名どころだと田中達也氏でしょうか。
とても小さいフィギュアの割にやや高価な印象ですが、それだけ細部が作り込まれているので使いやすいです。さらにバリエーションも豊富。
鉄道模型用のフィギュアはNゲージやHOゲージなど色々ありますが、個人的によく使っているのはHOゲージ用です。Nゲージ用は非常に小さく、取り扱いがとても難しいです。
私はいつも「さかつうヤフー店」で購入しています(Tポイント使っているというのが大きいですが)。非常に種類が豊富なので、品定めするだけでもかなり時間がかかるはず。
注意点はプライザーと似たHOゲージのフィギュアもありますので、メーカー名は確認しておきましょう。似たような安いメーカーでも良いですが、細部の作り込みを優先するならばプライザーかなと。
プライザーを探す | 楽天市場 |
Amazon |
Yahoo |
おススメ | さかつう |
私が購入したのは「年老いた男性の旅行者(800円程度)」と「トレッキングする人々(2700円程度)」で送料は別途。おじいちゃんの方は持っている傘が折れやすいので注意。私が持っているのはすでに折れました。
実写
思ったよりも被写界深度は浅い!
ボケの小さいマイクロフォーサーズと言っても接写すれば十分過ぎるほどボケますね。
そう、ボケ過ぎるのです。
何も考えずにキャラクターを設置すると、キャラ以外がピンボケして何もハッキリ写りません。ピント面を意識して「キャラと同じピント距離に”写したい物”を配置する」と心がけると良いかもしれません。
真横から撮影する場合には結構簡単ですが、奥行方向を表現する場合には結構苦労します。
様々なアングルから撮る
上の写真は同じキャラ配置ですが、アングルを変更して3カット撮りました。
同じ被写体でも角度を付けたり、圧縮効果や遠近感を出す事で別物になりますね。
天地無用?
天地無用?いいえ。ひっくり返しても横にしてもOK!
被写体は人間では無いので、地面に対して垂直に立っている必要性はありません。
極論を言えば木の枝に逆さまに立たせても良い訳です。
それにカメラも水平を撮る必要が無く、あたかも”空が下に見える”という演出だって出来ます。
「背景の処理」がとても簡単になり、自由度が高くなりますので庭に咲いている桜でも工夫次第で撮る事ができそうです。
木漏れ日を利用する
フラッシュやLEDライトが無くとも、木漏れ日はそこら中にあります。利用しない手は無いでしょう。
最適な場所に木漏れ日が当たっている事は稀だと思いますが、それを探すのも面白いですよ。
デジタルフィルターは使いまくる
忠実に色を再現する気が全くないので、デジタルフィルターは積極的に使っています。
特にオリンパスやパナソニックはデジタルフィルターが豊富で使いやすいのでおススメ。ファインダーを覗きながら確認できるのも一眼レフと比べて利点と言えますね。
レンズによってはデジタルフィルターでボケの汚さが強調されてしまう場合があるので、RAW形式を一応保存しておいた方が良いでしょう。RAWにはデジタルフィルター適用前のデータが入ってます。
機材の話
色々とマイクロフォーサーズ用のレンズで撮影したのでそのインプレッションを。
M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro
オリンパスの標準マクロレンズ。撮影倍率を1.25倍(フルサイズで2.5倍)までクローズアップすることが可能。HOゲージのフィギュアをフレーム一杯に写すことも出来るので便利です。
画角は広すぎず、狭すぎずと言った絶妙なところ。
ボケは接写して大きくボケを作れば気になりませんが、フィギュアをやや”引き”で撮ると後ボケが荒ぶる場合があります。(さほど綺麗でもない玉ボケの主張が激しくなる)
M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 ISPRO
広角から望遠まで接写性能が高く、ボケ味も綺麗な万能ズームレンズです。お値段がそれなりですが、それだけの価値はあるかなと。
今回のような撮影には程よい撮影倍率で遠近感と圧縮効果をレンズ一本で済ませる事ができるのは超便利です。レンズを交換できないような場合にはこれ一本で間違いないでしょう。
ただし、広角?標準域ではF4というレンズの口径ではボケ量を稼ぐことができません。特に”引き”の写真では力不足感が出てしまうかも。接写や望遠側を使うとあまり気にならないのですけども。
M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PRO
最近導入したPROレンズ。寄れる上にF1.2のボケがあるので超便利でした。画角は30マクロより広いので汎用性が高いです。
”引き”の写真しか撮れませんが、十分ボケるのでピント面さえ注意すれば十分使うことが出来るでしょう。
M.ZUIKO DIGITAL ED 75mm F1.8
大口径の望遠レンズ。背景を吹き飛ばすなら、間違いなくこのレンズ。
ただし、接写性能が低くワーキングディスタンス(被写体との距離)をそれなりに取る必要があるのでアングルや構図の調整が難しい。
使えない事はないです。
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