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高速AFの標準マクロレンズLUMIX G MACRO 30mm/F2.8【評価・作例】

更新情報

レンズの特徴

解像力
表現力
機能性
携帯性
価格
  • 手ぶれ補正搭載(MEGA.O.I.S)
  • Dual.I.S対応
  • インナーフォーカス
おススメ度
85%

全体的に上手くまとまっており、使い勝手の良いマクロレンズです。標準マクロですので、等倍撮影するにはかなり接写しなければ撮れないという点は気をつけた方が良いでしょう。

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LUMIX G MACRO 30mm F2.8 ASPH. MEGA O.I.S. 新品・中古情報
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レンズデータ

レンズ仕様

品番 H-HS030
レンズ構成 9群9枚(非球面レンズ1枚)
マウント マイクロフォーサーズマウント/金属マウント
画角 40°
光学式手ブレ補正 ○(Gシリーズに準じたMODE切換えが可能)
焦点距離 f=30mm(35mm判換算:60mm)
最小絞り値 F22
開放絞り F2.8
絞り形式 7枚羽根 円形虹彩絞り
撮影可能範囲 0.105m?∞(撮像面から)
最大撮影倍率 1.0倍(35mm判換算:2.0倍)
フィルター径 φ46mm
最大径×長さ φ58.8mm×約63.5mm
質量 約180g
付属品 レンズキャップ、レンズリアキャップ、レンズ収納袋

MTFチャート

LUMIX G MACRO 30mm-F2.8 ASPH-mtf

レンズ構成図

LUMIX G MACRO 30mm-F2.8 ASPH-lens

お手頃で高性能なマクロレンズ

少し画角の狭い標準域のマクロレンズ。2015年発売と比較的新しく、マイクロフォーサーズ用のマクロレンズとしては3本目となる。

他のレンズが45mmや60mmと言ったワーキングディスタンを稼ぐことが出来る中望遠・望遠マクロレンズであるのに対して、このレンズは等倍マクロとしては使い難い。とは言え、35mm判換算では2倍マクロなので等倍として考えるとフルサイズ機よりは使い勝手が良い。被写界深度もフルサイズに比べて深いのでパンフォーカスを狙いやすいのも特徴。

標準レンズとして普段使いでも便利で、画角の広さを活かしたパースの付いたマクロ撮影では持ち味を発揮する。どこまで近づける標準レンズとして使いこなせば、大口径標準レンズ以上に便利な標準レンズになってくれるだろう。

できるだけ被写体を大きく写したいのであればオリンパスの60mmを、手頃な価格で色々と使いたいのであれば30mmのこのレンズが良いだろう。それでも迷う場合は45mmという選択肢。

等倍で撮影するにはレンズ面から5センチ程度まで近寄らなければならないので、自身の影が写り込んだり被写体が逃げるなどの可能性が高い。ライティング機器や自然光の差し込み方には気を配ろう。望遠マクロレンズと比べて、接写した際に独特のパース(遠近感)がつく。望遠レンズとは画作りの勝手が違う点には注意。

マクロレンズと言う事もあって、F値は控えめだが絞り開放から安定した描写性能を持つ。マクロレンズはフォーカシングが遅いと言った印象を持つが、このレンズに限ってはそうでもなく、インナーフォーカスを採用して高速なフォーカシングが可能。近接から遠景まであっという間にピントが合うのは使っていて面白い。

他のマクロレンズと比べて、安価なレンズである分手を出しやすい。さらにプラスチック外装である他レンズと比べると金属外装で手にとった時に高級感を感じる。専用のフードが無いので、必要に応じて別途ラバーフードなどを購入する。

海外の評価

Lenstip:大きな欠点の無い手頃なマクロレンズ

  • LUMIX G 30mm マクロは疑う余地なくとても小さく軽いレンズだ。このように短い焦点距離ならば驚くべきことではない。
  • レンズ鏡筒は安っぽさを感じない造りだ。
  • マウントは金属製だ。
  • 製造国は日本である。
  • 21mm幅のフォーカスリングはプラスチック製だ。ピント距離や被写界深度の指標は無い。ピント距離全域を移動するための回転角は約360度だが、フォーカスリングの回転速度を遅くすることで回転角は顕著に増加する。
  • インナーフォーカス駆動だ。
  • 手振れ補正の効き目はバラつきがあり、最大でも2.5段程度だ。効果の高いレンズが4.5段程度と考えると本レンズの効き目は素晴らしいものでは無い。
  • 中央の解像性能は素晴らしい。絞り開放で既に72lpmmと高いレベルに達している。F4まで絞ると76lpmmと賞賛に値するレベルに達する。これはLEICA 45mm F2.8やM.ZUIKO 60mmと比べて少し低い数値だ。
  • フレーム隅の解像性能についても批判すべき点は無い。F2.8で既に56lpmmであり、良像の基準値を明らかに超えている。さらに絞ると60lpmmまで向上する。この結果はより高価なパナソニック 45mmよりとても良好で、オリンパスの60mmと比べても少し良好だ。安価なマクロレンズがベストの結果を発揮している結果には拍手喝采だ。
  • 軸上色収差は何の問題もない。よく見ると僅かに色づきを確認できる。
  • 倍率色収差は最も高い数値で0.08%を僅かに超え、絞ることで0.05%まで低下する。この値は特に厄介となるものでは無く、とても肯定的な結果だ。
  • 球面収差による問題はない。
  • 歪曲収差は補正されたJPEGで見つけることは本当に難しい。RAW出力は1.09%の糸巻き型だ。
  • コマ収差に関する問題は少しも抱えていない。絞り開放でさえほとんど点を維持している。
  • 非点収差は我々の測定で6.3%と厄介ではない数値だ。
  • ボケはまずまず良好だがそれ以上ではない。
  • 周辺減光は絞り開放で-1.37EVだ。自慢できる数値では無いが、恥ずべき結果でもない。
  • 逆光耐性は多くの場合で問題無いが、太陽を四隅に配置するとフレアが発生する。
  • オートフォーカスは静かでピント距離全域を0.8-0.9秒で移動する。目覚ましい速度では無いが、マクロレンズであること考慮する必要がある。オートフォーカスリミッターが無いのは残念だ。

長所:しっかりとした鏡筒、素晴らしい中央画質、良好な四隅の画質、軸上色収差に問題が無い、倍率色収差が少ない、僅かな歪曲、とても少ないコマ収差、中程度の非点収差、静かで正確なAF、良好な価格と品質

短所:周辺減光がやや多い、手ぶれ補正の効き目がおかしい

このレンズはマイクロフォーサーズで最も安価なマクロレンズの一つだが、安っぽさを感じないのは重要なポイントだ。

金属素材が多く使われ、日本製であり、テストで重大な欠点が無い良好な画質だ。

唯一の懸念は奇妙な性能の手ぶれ補正だが、我々のテストでは全てのコンディションでチェックする機会が無かったので、ひょっとしたらただの個体問題かもしれない。

このレンズに1200PLN(日本円にして3万3千円程度)を支払う事に対して疑う余地は無い。良い機材投資であり、使って楽しいレンズとなるだろう。

PhotographyBlog:安価で軽量、画質の優れたマクロレンズ

このレンズは小さく、軽く、しっかりとした鏡筒だが等倍撮影可能のしっかりとしたレンズだ。一部の人々はワーキングディスタンスが60mmマクロレンズよりも制限される点と防塵防滴の点で残念に感じるかもしれない。しかし、他の点で言えば優れたパフォーマーであることに違いはない。

手頃な価格と軽量さを考慮すれば、この製造品質は非常に良好だ。広い画角をカバーするマクロレンズであること、DMC-GX7と組み合わせると非常に高速なAFであることを考えると静止画と動画の両方に適したレンズです。高速AFのお陰で中望遠単焦点としても効果的でしょう。小型軽量でDMC-GX7のようなカメラの優れた相棒だ。

光学的にF2.8から無難に使うことが出来る。四隅の解像力も鮮明だ。色収差はほぼ完全に見当たらないが、歪曲は僅かに存在し、周辺減光は絞り開放で問題になる。手ぶれ補正が組み込まれているのは喜ぶべきことだが、切替スイッチが無いのは残念だ。

このレンズは優れたパフォーマンスと非常に魅力的な価格帯で販売されており、1:1の正真正銘のマクロレンズを探しているのであれば良い投資となるでしょう。

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