ファームウェア1.30のインプレ
導入方法
- 公式ページの下部リンクからファームウェアをダウンロード
- 解凍したファイルをSDカード内の「DCIM」フォルダがある場所にコピー
- SDカードをK-1に差し込む
- 「MENU」ボタンを押しながら電源を入れる(電池は充電しておくこと)
- 表示画面に沿ってアップデートをスタート
- 「COMPLETE」が表示されたら電源を落とす
- 電源を入れてアップデート機能を確認
「PENTAX K-1」用機能拡張ファームウェア バージョン1.30
LV電子シャッター
ライブビュー限定で電子シャッター機能を使用可能となりました。
一眼レフでは「ミラーアップ+電子先幕シャッター」という組み合わせ(EOS 5Ds・1DX2、D810など)は存在するものの、メカニカルな駆動を無くした電子シャッターの導入はかなり珍しい。
電子シャッターのオンオフはメニューモードで変更が可能な上に、infoメニューへの登録が可能。細かいところに抜かりがない。
実際に使ってみると「SIGMA 85mm F1.4 EX DG HSM」で手持ち近接撮影で1/15秒くらいまでならブレ無し撮影が可能。安定して撮る場合には1/20?25秒くらいと言った印象。
シャッター後になぜかシャッター音がする(撮影中ではない)。プレビュー時にセンサーを保護するためシャッターが閉じている印象をうけ、ブレに関係するものでは無いと思う。撮影には影響しないけども、静かな会場で使える静音シャッターを期待してはいけない。
電子シャッターモードはメカシャッター時と同じシャッタースピードに設定が可能。ただし、低速(2秒以上)の場合には聞いたことが無いような作動音「キュ!」が発生。
追記:ライブビュー電子シャッターモードでは手ぶれ補正が機能しない。逆に手ぶれ補正をオンにしていると電子シャッターを使うことはできない。現状で電子シャッターモードを有効活用するには三脚を使ったスローシャッターや長時間露光時と言った所。
ローパスセレクターも手ぶれ補正と同様に使用不可でしたが、アストロトレーサーは使用可能だったりする。
ローリングシャッター現象のサンプル
電子シャッターの弱点の一つであるローリングシャッター現象はK-1でもしっかり再現される。
ついうっかりシャッターボタンを押してしまい、手ぶれと動体ブレの両方で撮像が大きくゆがんでいる。
まあ、動体撮るときに電子シャッターの必要性はあまりないですけども、参考までに。
1:1クロップ
通常の撮影サイズから横幅が短くなって正方形の枠で撮影できるモード。スマートファンクションの「Crop」から設定が可能。
まさかのファインダー表示可能。と言うことで、撮影に際して難しい事は一切なし。
インスタグラム(SNS)に投稿する場合には最適なサイズだったり、縦持ち・横持ちの概念が無くなるので撮影スタイルが大きく変わる。
ファインダーのクロップ枠は太くて「どこが境界線なのか?」分かりづらいものの、黒枠はフレーム外と認識しておけば間違いない。
実際に使ってみるとわかりやすいですが、正方形クロップの横枠はAPS-Cのクロップ枠と同じ。APS-Cクロップを縦に引き伸ばした印象。ファインダーのクロップ枠が可変出来るのか、そもそも1:1クロップを前提にした設計だったのかは今のところ不明。可変できると面白いなあ…。
追記:トリミングではなく、はじめから正方形のフレームで撮影するというのが難しい。特に広角レンズでは遠近感がスポイルされるので一体どうやって撮ればいいか悩んでしまう。10-17mm魚眼と相性良さそうだったのだけど、つい最近手放してしまったのよねえ…。
1:1クロップのサンプル
広角では使いにくかったけれども、中望遠や望遠で使えば程よく切り取ることができるので被写体のアップを撮りやすい感じ。
2枚ローパスブラケット
使う人は使うし、使わない人はK-1が壊れるまで使わない機能。それがローパスセレクター。
私はどっちかと言えば後者で、ローパスが必要なシーンではリアレゾが使えちゃうシーンだったりするのでリアレゾを優先して使ってしまう。とはいえ、手持ち撮影が要求され、かつローパスが必要なシーンではセレクターを活用。
もとからローパスブラケットは3枚(無・モード1・モード2)撮り機能が搭載されていたが、「3枚も必要なし!」という時の場合に(無・モード2)の2枚撮りが可能となった。
余談で、ブラケット撮影でいちいちシャターボタン押すのが面倒くさい時にカスタム設定で「ワンプッシュブラケット」モードに切り替える事が出来る。一回のシャッターボタンで所定の回数をレリーズしてくれるので押し間違えが無いのでおススメ。
スマートファンクション「BKT」改善
K-1が2016CP+でお披露目された時から「爪が甘い機能」として田中希美男氏に突っ込まれていたBKT。要はスマートファンクションでBKTを使うと、スマートファンクションでBKTを解除できなくなる謎仕様だった。
それが、今回のファームウェアではBKTの露出幅を「0」とする事でモードオフが選択可能となっている。
PENTAX K-1 購入早見表
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