このページでは一眼カメラ用交換レンズ「FE 400mm F2.8 GM OSS」の情報を収集しています。
最新情報
- ソニーはFE 400mm F2.8 GM OSS後継モデルを2025年に向けて計画している? 2024年8月17日
- ソニーFE 400mm F2.8 GM OSSはキヤノンEF400mm F2.8L互角のビルドクオリティ【海外の評価】 2019年1月5日
- ソニーFE 400mm F2.8 GM OSSはテレコン装着時も良好なAF性能を発揮するレンズ【海外の評価】 2018年9月30日
- ソニー FE 400mm F2.8 GM OSS 最新情報まとめ 2018年8月10日
レンズデータ
レビュー
購入早見表
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レンズデータ
レンズ仕様
レンズ仕様 | |
---|---|
名称 | FE 400mm F2.8 GM OSS |
型名 | SEL400F28GM |
レンズマウント | ソニー Eマウント |
対応撮像画面サイズ | ●35mmフルサイズ |
焦点距離(mm) | 400 |
焦点距離 APS-C(mm) | 600 |
レンズ構成 (群-枚) | 17-23 |
画角 (APS-C) *1 | 4°10' |
画角 (35mm判) | 6°10' |
開放絞り (F値) | 2.8 |
最小絞り (F値) | 22 |
絞り羽根 (枚) | 11 |
円形絞り | ○ |
最短撮影距離 (m) | 2.7 |
最大撮影倍率 (倍) | 0.16 |
フィルター径 (mm) | 40.5 スロットイン |
手ブレ補正 | レンズ内手ブレ補正方式 |
テレコンバーター (1.4x) | SEL14TC |
テレコンバーター (2.0x) | SEL20TC |
フードタイプ | 丸形バヨネット式 |
外形寸法 最大径x長さ (mm) | 158.1 x 359 mm |
質量 約 (g) | 2895 g |
フード (型名) | ALC-SH155 |
MTFチャート
レンズ構成図
関連レンズ
- FE100-400mm F4.5-5.6 GM OSS
- 70-400mm F4-5.6 G SSMII(Sony A)
- 100-400mm F5-6.3 DG OS HSM
- 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM
- 120-300mm F2.8 DG OS HSM|Sports
- 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM|Sports
- 500mm F4 DG OS HSM|Sports
一眼レフ用レンズとの比較
名称 | FE400GM | EF400 II | AFS400E |
---|---|---|---|
レンズ構成 (群-枚) | 17-23 | 12-16 | 12-16 |
開放絞り (F値) | 2.8 | 2.8 | 2.8 |
最小絞り (F値) | 22 | 32 | 22 |
絞り羽根 (枚) | 11 | 9 | 9 |
最短撮影距離 (m) | 2.7 | 2.7 | 2.6 |
最大撮影倍率 (倍) | 0.16 | 0.17 | 0.17 |
フィルター径 (mm) | 40.5 | 52mm | 40.5 |
外形寸法 最大径x長さ (mm) | 158.1x359 | 163×343 | 159.5×358 |
質量 約 (g) | 2895 g | 3850g | 3800g |
AF駆動 | XD リニア | リングUSM | SWM |
サイズは同等ですが一眼レフ用と比べて遥かに軽量なレンズとなっているようです。比較して1Kgも重量に差があるのは驚きですね。軽さの秘訣はレンズ前玉の巨大レンズの枚数を減らし、比較的小さなレンズ群に蛍石レンズを投入して収差の補正を図っているようです。(EF400やAFS400は前玉に巨大な蛍石レンズなど構成枚数が多い)
更新情報
- 2019-01-04:Lensrentalsが分解レビューを掲載しています。
- 2018-09-22:作例を複数追加しました。
- 2018-08-10:Mobile01やデジカメwatchのレビューを追加しました。
- 2018-07-03:予約販売が開始されました。ePHOTOzineがハンズオンレビューを掲載しています。
- 2018-06-28:国内でも正式発表されました。予約販売は7月3日開始とのこと。
- 2018-06-27:海外で正式発表されました。
- 2018-06-23:SARが二人のソースから「ソニーの発表が数日以内にあると聞いた」と伝えられたそうです(SR4)。と言うことでさっそく本レンズのページを作成しました。
海外の評価
Lensrentals
結論は本当に書くことが多く無い。
ソニーFE400mm F2.8 GMはまさに我々が期待していたものだ。12,000ドルの費用がかかる巨大な超望遠レンズに望むであろう全てがとてもしっかりと作られている。
優れた防塵防滴に加え、鏡筒は特に丈夫な構造であり、非常にしっかりとしたシャシーを備えている。分解して確認した全てのビルドクオリティが我々に信頼を与えてくれた。
これをキヤノン「EF400mm F2.8L IS III USM」と比較しても大きな違いは無く、些細な違いのみだ。キヤノンとの比較は「引き分け」だ。しかし、「引き分け」はソニーにとって「勝利」である。キヤノンが長い月日(8世代)で培った最高のエンジニアリングを第1世代でモノにしているという離れ業をやってのけたのだ。
Sony Alpha Blog
- 優れたビルドクオリティだ。
- レンズには軽量で鍵付きのハードケースが付属する。
- レンズ用のストラップが付属している。とても良くできており非常に快適だ。
- レンズフードは傷つきやすく、交換には980ユーロ必要だ。付属品は丁寧に扱うのがおススメ。
- AFリミッターレンジは「2.7?7m」「7m?∞」だ。
- 三脚環の取り外しは出来ない。環は90度ごとにクリックストップがある。
- 400mm F2.8としては比較的軽量で30分?1時間の手持ち撮影撮影で使うことが出来る。しかし、動画撮影や×2.0テレコンを使うなら一脚や三脚を利用するのが良いだろう。
- シャープネス:
・中央/四隅:F2.8-F11までOutstanding、F16でexcellent、F22でvery goodだ。
・とても優れたパフォーマンスだ。F2.8~F11では中央と四隅の差異を見つけることが出来ない。 - 周辺減光はF2.8で発生するが最小限だ。
- 歪曲はとても少量の糸巻き型である。
- 色収差は発生していない。
- フレア耐性はとても良好だ。
- 400mmとF2.8の組み合わせは驚くほどボケが大きく被写体が浮き立つ。しかし、85mm F1.4や135mm F1.8のように溶けるようなボケではない。
- 玉ボケの滑らかさと円さは完璧だ。
- 発色は実に見事だ。
- オートフォーカスはα9との組み合わせで驚くべきパフォーマンスだ。瞬間的かつ効果的だ。10fpsで100コマ以上撮影したとき、全てピントが合っていた。
- α7R IIIと組み合わせてテストしたところ、スポーツや野鳥にはあまり適していなかった。
- SEL20TCと組み合わせた場合は1/1000秒以上のシャッタースピードと一脚が欲しくなる。
- SEL20TC時のシャープネス:
・中央:F5.6でexcellent、F8-F11でOutstanding、F16でexcellent、F22でvery good。
・四隅:F5.6~F11でexcellent、F16-F22でvery good。 - SEL20TC時の周辺減光・歪曲はどちらも小さい。
- SEL20TC装着の有無でオートフォーカスの違いに気が付かなかった。最も難しいのは被写体をフレーミングし続けることだ。シャッタースピードは1/1000秒がおススメだ。
- SEL14TC時のシャープネス:
・中央:F4?F8までoutstanding、F11-16でexcellent、F22でvery good。
・四隅:F4-F8でoutstanding、F11でexcellent、F16-22でvery good。 - SEL14TC時の周辺減光と歪曲はどちらも小さい。
- SEL14TC装着時にオートフォーカスのパフォーマンス低下は無い。フレーム内に被写体を維持する方が難しい。
スポーツや野生動物のフォトグラファーならば夢のようなレンズだ。優れた画質で汎用性が高い560mm F4、800mm F5.6にもなる。
ポイント:中心から四隅あで優れたシャープネス、TC14やTC20装着時にスピードやシャープネスの低下が無い、α9との組み合わせでとても高速で効果的なAF、高速で移動する野生動物を捕捉可能、とても良好なボケ、このカテゴリでは軽量、とてもバランスの良いレンズ、優れたビルドクオリティ、とても良好なユーザビリティ、ドロップインフィルター、軽量で丈夫なケース
注意:高価、ブレを避けるために高速シャッター必須、一脚や三脚推奨、カーボンファイバー製のフードはネジをきつく締めすぎると壊れる、ボケはたまに騒がしく完璧ではない
Dpreview First impression
- 未経験の私でも主にゾーンエリアAFを使用してヒット率は98%近くまで達成した。これには本当に感銘受けた。
- 半押しAFでも私の意図した被写体へ正確にロックした。
- ソニーはこのレンズが「スピードとα9の高速追従に最適化されている」と教えてくれた。10fpsを使って撮影したところ、連写性能は驚くほど維持されている。
- スポーツカメラマンにとってボケ質はシャープネスやAF性能の二の次となるものだが、確かに良好だ。
- このレンズはキヤノンEF400mm F2.8Lよりも約1Kg軽いが、それでもまだ間違いなく重い。ソニーは手持ち撮影には十分軽いと言っているが、私は15分間の手持ち撮影で翌日筋肉痛となった。
- とは言えこのレンズはとてもバランスが取れていると感じる。レンズの多くは鏡筒の後ろ側に配置されているため似たような望遠単焦点レンズよりもフロントヘビーとはならない。
- ビルドクオリティは優れており、プログレードの望遠レンズに期待するものだ。このレンズはマグネシウム合金を採用している。
- このレンズは×1.4・×2.0テレコンに対応している。
- 手振れ補正は3モードで構成されている。
- フォーカスリングの手前にはファンクションリングが備わっている。ここにはAPS-Cトリミングモードなどを設定することが可能だ。
- カーボンファイバーのフードにはオレンジ色のリングが備わっている。おそらく数年後にはこのリングがメジャーな存在となっているだろう。
IMAGING RESOURCE First impression
- このレンズは軽量化だけでは無く、小型軽量なミラーレスに装着した際のバランスも考えられている。レンズ構成は鏡筒の後ろ側に多く配置されフロントヘビーとなるのを防いでいる。
- 軽量だが頑丈なレンズだ。
- とてもシャープな画質だ。ラボテストはまだだが、F2.8でも優れた解像力を持っている。色収差は皆無である。
- ボケは滑らかだ。
- オートフォーカスで気になる点は特に無かった。
- オートフォーカス駆動は従来のリングドライブでは無く、SSM駆動と比べて5倍高速なリニアアクチュエーター(XD Linear motors)を使用している。20コマ秒連写のα9を最大限活用できる十分な高速オートフォーカスだ。