更新履歴
- 2017.3.29:楽天市場・Amazonのユーザーレビューを追加
追記:PhotographyBlogのレビューを抄訳して「海外の評価」に追記しました。 - 2017.1.26:The Photoblographerのレビューを追加・抄訳
- 2016.12.16:DPREVIEW 作例を追加
- 2016.12.6:参考リンクにデジカメWatch 交換レンズレビューを追加・Flickr作例を追加
参考 記事・サイト
レビュー
購入早見表
FE 50mm F2.8 Macro | |||
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レンズデータ
レンズ仕様
焦点距離 | 50mm | |
---|---|---|
レンズ構成 | 8群8枚 | |
絞り値 | F2.8-F16 | |
絞り羽根(枚) | 7 | |
円形絞り | ○ | |
最短撮影距離 | 0.16m | |
最大撮影倍率 | 1 | |
フィルター径 | 55mm | |
手ブレ補正 | 非搭載 | |
防塵防滴 | 配慮した設計 | |
最大径*全長 | 70.8*71.0mm | |
質量 | 236g |
?お手頃標準マクロの登場!
70-200GMが発売されず悶々とする中、突如としてソニーα7シリーズに合う等倍の標準マクロが海外ソニー公式で発表された。全く事前情報が無かったので、ソニーの情報管理の徹底さが伺える。
最大径約70mm程度、全長約70mmの236gという最近のFEレンズとしてはコンパクトな鏡筒に仕上がっている。「マクロ使うかな?」って言う時にも携帯性に優れているので抵抗感が少ないのはグッド。
鏡筒は繰り出し式フォーカシングなので全長が変化する。オートフォーカスはインナーフォーカス式のレンズと比べると不満がでるかもしれない。
『FE 50mm F1.8』と同様に価格を抑えたシリーズのレンズと言えるだろう。このレンズの価格は498ドル(およそ5万円)と最近のGMシリーズと比べるとよっぽど手を出しやすい、お手軽マクロレンズな価格。
フォーカスリミッターやフォーカスホールドスイッチを配置してあるので、マクロを使いやすい機能性は健在。安価でコンパクトな鏡筒に機能性を維持している点はグッドなポイントで、ソニーの良心を感じさせてくれる。
フォーカスリミッターが搭載されているので、マクロのみならず「どこまでも寄っていける標準レンズ」として手軽なお散歩レンズとしても活躍が期待できそうだ。
注意点はフードが存在しないこと。装着バヨネットもないので、市販のねじ込み式フードを取り付ける必要がありそうだ。それにしても前群繰り出し式鏡筒の為、あまり重いフードを装着するとフォーカシングに影響がありそうな気がする。
海外の評価
PhotographyBlog:画質は良好だがAFが遅い
- 7群8枚で構成されており、標準的な50mmレンズよりも少し重くて大きい。FE50mmマクロは236g・70.8×71mmというサイズで、α7シリーズとのバランスは良好だ。エントリークラスの一眼レフとキットレンズの組み合わせに近い。
- 注意するべきはマクロ撮影時のフォーカシングではレンズ全長が著しく長くなる点だ。内側の鏡筒にがたつきは無い。
- レンズはおよそ30%ほど長くなり、最短撮影距離におけるワーキングディスタンスはレンズ前面から僅か数センチであることを意味します。
- さらに手ぶれ補正が内蔵されていないので、α7第一世代のカメラではシャタースピードを維持したり三脚を使用した方が良いだろう。
- FE 50mm F1.8と同様にこのレンズにおける最大の妥協点はAFだ。慣れ親しんだ現代の静かで高速なAFシステムとは対照的に速度は遅くて静穏性は低い。AF精度には問題は無く、α7sと組み合わせれば暗い場所でもシャープなピント面を得られました。
- 1m?無限遠のピント距離の間ではとても高速ではありませんが、十分に速いです。しかし、無限遠から最短撮影距離までフォーカシングするには3秒ほどかかります。α7の像面位相差AFに切り替えても速度は向上しない。ボトルネックはレンズ側だ。
- このレンズは絞り開放の高コントラスト部において軸上色収差の影響がある。
- 絞り開放では目立つ周辺減光があるが、F4まで絞ると問題がなくなり、F5.6に絞り込むとさらに低減される。
- 目立つ歪曲はない。
- 解像力は50mmの単焦点に期待する結果を出している。F2.8の絞り開放では中央は良好だが四隅に向かって僅かに低下する。F4まで絞るとフレーム全域で向上します。F5.6?F8.0の間でこのレンズの性能がピークに達し、フレーム全域でシャープな画質となります。この時、見た目では中央と四隅に画質さはありません。
- F11で回折が始まり、F16では明らかに解像力が低下する。しかし、F16でも解像力は悪くなく、許容範囲の画質であるため被写界深度を深めるためにF16までは絞り込んでも良いだろう。
α7用の手頃なマクロレンズを追加したことは歓迎されるニュースだが、競合他社のマクロレンズを見ると価格が高く、AFがネックだ。しかし、議論の余地がない画質であり、α7ユーザーのニーズに応えるものだ。野外での近距離撮影には不向きかもしれないが、スタジオでクローズアップ撮影するには素晴らしいものとなるだろう。FE 90mm F2.8 マクロには敵わないかもしれないが、価格はおよそ半値。
マウントアダプターやエクステンションチューブによりマクロ撮影における選択肢は多いが、ソニーFE独自のマクロレンズを望む人にとってFE50mm F2.8 マクロは良い選択肢になるだろう。
総合評価 | |
造り | |
機能 | |
使いやすさ | |
画質 | |
コスパ |
The Photoblographer
Good
- 小型
- シャープな画質
- 接写性能
- 滑らかなボケ
Bad
- フォーカス音が大きい
正直に言うと、このレンズはソニーEマウントにおいて最高の50mmではありません。さらに安価なFE 50mm F1.8にエクステンションチューブを装着するだけで、より良好な画像を得るでしょう。
高価ではありませんが、この価格帯に存在するソニーのレンズに比べると見劣りするものです。もう少し焦点距離の長い60mmを出していたら違った感想を抱いていたのかもしれません。
競合レンズ
FE 90mm F2.8 Macro G OSS
他社の競合レンズと比べても性能が光っている中望遠マクロレンズ。はっきり言って価格は50mm F2.8 マクロと比べるとダブルスコアで手を出しにくいレンズ。とは言え、このクラスのレンズとしては「若干高いかな?」という程度で、本格的に等倍マクロを試してみたいと思うならコチラがおススメ。
本レンズも50mmマクロもピントリングは「バイワイヤ方式」と呼ばれる電子制御されたもの。しかし、実際に操作する場合、50mmは「ひたすらリングを回してフォーカシングをするタイプ」なのに対して90mmは「機械駆動のレトロな操作感」に似ている昔ながらの操作感だ。
90mmはさらにピントリングを前後にスライドさせる事でクイックなAF/MFを切り替えることが出来る「フォーカスクラッチ構造」を採用。撮影におけるテンポの良さも90mmの方が良好だ。ただし、ピントリングの回転角がやや小さく、等倍マクロのように被写界深度が浅い(ピントが合いにくい)場合にはやや調整し辛い面がるのはマイナス。
とは言え、全体的に見て「お手軽入門な50mm F2.8 マクロ」「マクロからポートレートまで長く使っていける 90mm F2.8 マクロ」と言った感じだ。
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