このページでは一眼カメラ用交換レンズ「FE 70-200mm F2.8 GM OSS」の情報を収集しています。
更新履歴
- 2017.11.3:DPREVIEWが作例を追加しました。
- 2017.8.11:参考サイトにCAMERA LABSを追加しました。
- 2017.5.18:デジカメwatchレビューを参考サイトリンクに追加
データベース
購入早見表
レンズデータ
レンズ仕様
名称 | FE 70-200mm F2.8 GM OSS | |
---|---|---|
型名 | SEL70200GM | |
レンズマウント | ソニー Eマウント | |
対応撮像画面サイズ | ●35mmフルサイズ | |
焦点距離(mm) | 70-200 | |
焦点距離イメージ(mm) *1 | 105-300 | |
レンズ構成 (群-枚) | 18-23 | |
画角 (APS-C) *1 | 23°-8° | |
画角 (35mm判) | 34゚-12゚30' | |
開放絞り (F値) | 2.8 | |
最小絞り (F値) | 22 | |
絞り羽根 (枚) | 11 | |
円形絞り | ○ | |
最短撮影距離 (m) | 0.96 | |
最大撮影倍率 (倍) | 0.25 | |
フィルター径 (mm) | 77 | |
手ブレ補正 | レンズ内手ブレ補正方式 | |
テレコンバーター (1.4x) | SEL14TC | |
テレコンバーター (2.0x) | SEL20TC | |
フードタイプ | 花形バヨネット式 | |
外形寸法 最大径x長さ (mm) | 88 x 200 | |
質量 約 (g) | 1480 (三脚座別) | |
付属品 | ||
フード (型名) | ALC-SH145 | |
レンズフロントキャップ | ◯ALC-F77S | |
レンズリヤキャップ | ◯ALC-R1EM | |
ケース | ソフトキャリングケース | |
その他付属品 | 三脚座 |
これぞGM望遠ズーム
ひと昔前では想像もつかない高画素時代に突入したデジタル一眼カメラを支えるべく、ソニーEマウントにおいて解像力がずば抜けて高いシリーズが登場した。
『G Master』と呼ばれるこのシリーズは、現行で最も有効画素の多いソニー一眼『α7RII ILCE-7RM2』の超高画素にもしっかりと対応できる解像力を持っている。
特殊レンズを贅沢に使った超性能の光学設計
本レンズは18群20枚のレンズ構成で、前玉に巨大なスーパーEDレンズを2枚設置して色収差を効果的に補正。さらに非球面レンズ3枚、EDレンズ4枚、超高度非球面レンズ(XAレンズ)を1枚と特殊レンズを贅沢に使用して諸収差を徹底的に補正している。
その性能はMTF曲線にしっかりと表れており、70mmの広角端・200mmの望遠端での絞り開放からしっかりとした光学性能を発揮。さらにF8まで絞るとグラフの上辺に吸い寄せられるように光学性能が向上する超性能。これが望遠ズームレンズのMTFなのか?
ボケ味も特殊レンズと絞り羽根で良好
XAレンズは非球面レンズを備える事で発生する輪線ボケを大幅に低減させる効果がある特殊なレンズだ。さらにαシリーズのレンズとしては最多となる11枚の円形絞り羽根を採用。とけるような美しいボケ表現を可能としている。
超音波モーターとリニアモーターを併用する超高速AF
AFの駆動には前部にトルクのあるリングドライブSSMを搭載し、後部にリニアモーターを2基搭載。
望遠大口径の巨大なフォーカスレンズを高速かつ高精度に駆動させている。
ハードな撮影シーンにも耐えうるタフなレンズ外装
レンズ各所のシーリングとレンズマウントにゴムリングを採用。
ソニーはこれを「防塵防滴に配慮した設計」と控えめに呼んでいるが、他社からするとこれはしっかりとした防塵防滴性能。
プロユースに応える操作性
「フォーカスモード」「フォーカスレンジリミッター」「手ぶれ補正」「手ぶれ補正モード」の4つのスイッチを搭載。撮影スタイルに合わせてフレキシブルにコントロール可能だ。
さらにピントリングとズームリングの間には「フォーカスホールド」ボタンが90°ごとに4つ配置。コンティニュアスAF中においても瞬時にピント位置を固定する事が可能。
関連レンズ
海外の評価
Mobile01
E-mount 望遠大三元參上!Sony FE 70-200mm f/2.8 GM OSS
The Digital Picture
- α7R IIとの組み合わせで手ぶれ補正の効果を試したところ以下の結果となった。
70mm | 1/8秒 ほぼ成功 |
1/5秒 50%成功 |
1/4秒 成功率低 |
200mm | 1/30秒 ほぼ成功 |
1/15 60%成功 |
1/15秒? 成功率低 |
- 画質は絞り開放からとても良好だ。フルフレームにおける四隅までシャープである。さらにF3.2(1/3段)まで絞ればコントラストと解像力は飛躍的に向上する。F4で解像力はピークとなるため、被写界深度が必要なければこれ以上絞る必要は無いはずだ。
- 135mmのみ絞り開放の画質が僅かに低下する。他の焦点距離と同様にF3.2?F4まで絞ることで劇的に改善する。
- 絞り込むとピントの山が無限遠側に移動する。遠景を撮影するときに絞り込んで前景をパンフォーカスにするつもりなら注意が必要だ。
- 周辺減光は絞り開放の70mmで1.6EV、100mmで2.5EVとなり、135mmも2.5EV、200mmで僅かに2.5EV以下となる。
- 倍率色収差は200mmで最も顕著となるが、135mmではほとんど発生していない。
- 軸上色収差は軽度であり問題とはならないだろう。
- 歪曲は広角端で無視できる程度の樽型、100mmで歪曲はほとんどなく、135mmで非常に僅かな糸巻き型、望遠端で軽度な糸巻き型となる。
- ボケ質はとても良好だ。前後のボケに大きな違いは無いものの、前ボケよりも後ボケが僅かに良好だ。
- フッ素コーティング加工が施されているためレンズのメンテナンス性が高い。
- オートフォーカスはAF-Sでまずまずの速度だが、α9とAF-Cの組み合わせでは際立って高速となる。
- フォーカスリングはとても滑らかで理想的に減衰されている。
- フォーカシングによって被写体の撮影倍率に変化がある。フォーカスシフト撮影・深度合成をしたり動画撮影をする人にとって気になるポイントかもしれない。
- ×1.4テレコンは画質にわずかだが影響する。F5.6~F8まで絞ると非常に見栄えが良くなる。フォーカス速度は依然として良好だ。
- ×2.0テレコンの絞り開放における画質は悪い。F8?F11まで絞れば悪くは無い画質となる。フォーカス速度には多少影響があるものの、低照度な環境でもAFに迷いがない。
- 70-200mm F2.8というレンズは小さく軽いレンズでは無い。このクラスのレンズに慣れていない人は覚悟しておくべきだろう。
- 三脚環は取り外し不可だが、三脚座のみ取り外し可能だ。三脚座には2つのネジ穴があるため、1点どめによる”ねじれ”を予防する事が可能だ。
- レンズフードは内装が黒色で外装は白色だ。白色が熱吸収しにくい点は理解しているつもりだが、この外観はスターウォーズを連想せずにはいられない。私は黒色のふーdが良かった。
- ソニーのミラーレス一眼システムは魅力的な価格のボディと魅力的な価格ではないレンズが存在する。このレンズは同クラスでは最も高価なレンズとなっている。しかし、高価だがそれだけの価値を持っている。
PhotographyBlog
- コンパクトなシステムのカメラとしては重く感じるが、一眼レフ用の望遠ズームと比べてほぼ同等のサイズだ。α7R IIのような小さなボディの場合にはバッテリーグリップを装着するとバランスを取ることが出来る。
- かなり大きなフォーカスリングを備えており、両端でハードストップする。そのため、無限遠に設定するのは簡単なことだ。オートフォーカスは静かで高速であり、テストした時はおよそ0.1秒で被写体に合掌した。
- 周辺減光は絞り開放で僅かに発生している。これを防ぐためには少なくとも1段は絞る必要があるだろう。広角端で僅かな樽型歪曲が発生するが、ソフトウェアで自動的に修正される。
- 70mmの解像力はF4?F16まで高くなり、F22で回折の影響を受ける。四隅は中央程ではなく、F5.6~F11で最もシャープとなります。
- 100mmの解像力はF4?F16まで高くなり、F22で回折の影響を受ける。四隅は中央程ではなく、F5.6?F11で最もシャープとなります。
- 135mmの解像力はF4?F16まで高くなり、F22で回折の影響を受ける。四隅は中央程ではなく、F5.6?F11で最もシャープとなります。
- 200mmの解像力はF4?F16まで高くなり、F22で回折の影響を受ける。四隅は中央程ではなく、F5.6?F11で最もシャープとなります。
このレンズは高品質で高価な望遠ズームレンズです。中央の画質はズームレンジ全域で絞り値に関わらず素晴らしい画質を提供し、四隅もF4から似たような性能を発揮します(F2.8でも非常に良好です)。さらに直観的なフォーカスリングにステキなボケ、しっかりとした造りの鏡筒に防塵防滴仕様と便利な性能です。
唯一の欠点は非常に高価でサイズが大きく重いことです。
ePHOTOzine
- 70mm…中央はとても優れており、特にF4?F8までは顕著(フレーム全体で4000以上)。F11?F16においてもまだ良好だ(3000?3500)。F22でも以前として非常に優れています(2500?3000)。
- 100mm…開放から非常に優れており(3500以上)、F4?F8で素晴らしい解像力となる(中央が4000以上、周辺部でも3500以上)。
- 135mm…100mmと同様
- 200mm…望遠端でもなお高い水準を維持している。F5.6で際立った解像力(4000以上)で、絞り開放やF4以降でも素晴らしい解像力を発揮(3000?3500以上)
- 色収差はすべての焦点距離で高度に補正されています。周辺部で明るい空と枝のようなコントラストの高い被写体に対しては僅かに倍率色収差が発生するものの、これはソフトウェアで簡単に修正できるものだ。
- コントラスト低下を誘発するフレアを発生させることはできますが、多くのシーンでこれは問題にならないレベルだ。
- 歪曲は1%前後の糸巻き型で確認できるがソフトウェアで修正可能。
- ボケは非常に滑らかで11枚の絞りばねは間違いなく良い方向に働きかけている。
- 手ぶれ補正は望遠端で2段分の補正効果を得られた。
このレンズは間違いなく非常にシャープなレンズだ。しっかりとした鏡筒に滑らかなリング操作、最新技術を用いてフレーム全体で均等に優れた解像力を実現しています。
しかし、欠点が無い訳でもない。それは光にたいして僅かなフレアが生じる傾向にある点だ。また、200mmの望遠端における周辺部では明らかに色収差が発生している(ただし、これはソフトウェアで補正できるものだ)。
いくつかの欠点を除いて優れた結果を残しているこのレンズは、α7ユーザーが投資するに値するレンズに違いありません。F4ズームと比べて重量やコストが大きいですが、それだけの価値を持っている可能性があります。
Good
- 優れたシャープネス
- 品質の高い造り
- エルゴノミクスに基づいた設計
- 高速で静音性のあるAF
- 滑らかなボケ
Bad
- 価格が高い
- フレアが発生する可能性
競合レンズ
FE 70-200mm F4 G OSS
70200GMと70300Gが出るまではFE唯一の純正望遠ズームだったF4固定の小三元レンズ。
競合レンズの登場でこのレンズの存在が薄まると思いきや、70200GMは1.4?とヘビー級・70300Gはこのレンズと比肩する価格設定と重量感。
これらの点を考慮すると、コンパクトでF4固定と使いやすいので選択肢としては大いにあり。70300Gと違ってレンズ鏡筒が伸びない点もGood。
FE 70-300mm F4.5-5.6 G OSS
FE用レンズとしては貴重な300mmカバーの望遠ズーム。
F値はかなり平凡ながら解像力はしっかりしているので、侮れない性能を持っている。泣き所はその価格で、70200F4Gとドッコイのお値段。さらに重量はほぼ変わらないので300mmの望遠が必要なければ70200F4Gの方が使いやすい。
逆に300mmを必要とするならば選択肢としては最有力候補。シグマのMC-11を装着して一眼レフ用のレンズを使うという事は可能だが…。
更新履歴
- 2017.2.24:PhotographyBlog レビューを追加・抄訳
- 2017.2.7:ePHOTOzineのレビューを追加・抄訳
- 2017.1.7:Flickr作例・Lensrentalsレビューを追加
- 2016.12.1:ビックカメラ作例を追加
- 2016.10.15:DPREVIEW 作例を追加
- 2016.10.3:PHOTOHITO・KASYAPA・フォトヨドバシ作例リンクを追加。フォトヨドバシは気合入っているなぁー
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