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D4タイプの激安ギア雲台 BF BAFANG BFC-01A ハンズオンレビュー

日々の増えてゆくカメラ関連機材の中で、個人的に気になる商品の特集記事。第十四弾の今回はBF BA FANGのギア雲台「BF BAFANG BFC-01A」をピックアップ。D4スタイルのギア雲台ながら2万円後半で入手可能なお手頃価格が魅力的。

BF BAFANG BFC-01A

  • ブランド:BF BAFANG
  • 用途:ギア雲台
  • 価格:¥28,500(Amazon)
  • 主なスペック・特徴:
    ・型番:BFC-01A
    ・サイズ:119×80×120mm
    ・重量:845g
    ・クランプ:スクリューノブ
    ・耐荷重:10㎏以下
    ・パンベース:360度
    ・フロント&バックチルト:±90度
    ・左右チルト:±40度

ポイント

ここが良さそう

  • アルカスイスD4スタイルのギア雲台としては非常に安価
  • 上下でパン回転が可能
  • 粗動に対応

ここが気になる

  • 見たことのないメーカー・ブランド
  • ギアの精度

国内ではほぼ無名のメーカー。
他にもいくつか雲台を販売しているものの、見かける機会は少ない。検索してみると、主に自転車用のホイールやギア、電動モーターを手掛ける「BAFANG」というメーカーが見つかるものの、おそらく全く別のメーカー(自転車用品メーカーは蘇州が拠点で、ギア雲台が送られてきた深圳に拠点を置いていない)。

謎のブランド・謎のメーカーですが、アルカスイスD4スタイルのギア雲台としては最も安い。タイミングによっては2.5万円近い価格で購入できるのは魅力的。これで実用的な操作性・精度で動作するのであれば、コストパフォーマンスの高い選択肢と言えるでしょう。

購入早見表

*国内で見つけるとしたらAmazonくらいです。

BF BAFANG BFC-01A
楽天市場 Amazon キタムラ Yahoo

実際に買ってみた

箱と同梱品

Amazonにて2.8万円で購入。シンプルな白箱に製品のステッカーが貼られています。

箱の中にはギア雲台本体のほか、英語の説明書とポーチ、六角レンチが入っています。

外観

全体的に金属製の頑丈な作り。
全体的にブラックの塗装で、他社の雲台と比べて大きな違いはありません。ただし、ノブの意匠は簡易的で、粗めの切込みを入れてあるのみ。実用上問題ありませんが、Leofotoなどと比べると少し安っぽく見えます。

クランプの側面に小さな水準器を搭載。

底面には滑り止めと思われるコルクが埋め込まれています。ネジ穴は3/8インチ。1/4インチネジの三脚に搭載する場合はアダプターが必要。

雲台には一般的なアルカスイス互換のクイックプレートが付属します。ここにも滑り止め用のコルクが張り付けられています。

Leofoto G4との比較

サイズはほぼ同じですが、BAFANGは肉抜きされていないので少し重め。また、ノブのデザインはLeofotoのほうが秀逸に見えます。後述しますが、下部のパン用レバーと前後チルト微動用のノブの間隔はLeofotoのほうが良好。

操作性:微動

前後・左右の微動は丸いノブを回転します。
操作はLeofoto G4よりも重めで、素早い操作には不向き。ノブとパン用の固定レバー・左右チルトの粗動用レバーと距離が近いため、回転時に指が干渉しやすい点に注意が必要です。パン用のレバーは向きを変えることができるものの、やや狭いことに変わりはありません。

日々の操作性を重視するのであれば、ノブの操作が重めで、窮屈である点が気になるかも。この場合は高くてもLeofotoやアルカスイスを検討したほうが良いでしょう。ただし、微動の精度は良好で、バックラッシュは目立ちません。

操作性:粗動

固定用のレバーを解除することで、前後・左右のチルトを粗動で操作することが可能。この際の操作性はLeofoto G4と変わりません。

搭載例

D4スタイルのコンパクトなギア雲台。三脚に搭載した状態で付属の三脚バッグに収納することも可能です(Leofoto LS-365Cに装着して使用中)。

実際に使ってみた

微動のがたつきが目立つようになったSWFOTO GH-PRO IIと切り替えるかたちで導入。

前述したように、Leofotoと比べて使い勝手(ノブが固い・窮屈)が少し劣るものの、それ以外は問題なく使用可能。ギア雲台らしく細かい微調整をスムーズに利用でき、安価であることから悪環境でも気兼ねなく(壊れたら買いなおすつもりで)利用可能。

D4スタイルらしく小型軽量な形状となっているため、収納性や携帯性が良好。これまでのところ、価格を考えると特に不満はありません。

最も気を付けたいのは、前述したようにノブとレバーの隙間が狭いこと。注意して操作しないと、ノブとレバーの間に指を詰める可能性があります。時間がない撮影機会に焦って操作すると「あ、痛い」となるかもしれません。

いくつか注意点はあるものの、価格を考慮するとおススメできるギア雲台。
より低価格のマンフロットスタイル(NEEWERK&F ConceptBenroなど)の選択肢もありますが、三脚との干渉が少なく、屋外での運用がメインであれば検討する価値があると思います。

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