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DxOMARKがニコン Z 8のセンサースコアとレビューを公開

DxOMARKがニコン「Z 8」のセンサースコアとレビューを公開。結果はZ 9とほぼ同じで、色深度はトップクラスですが、ダイナミックレンジと低照度ISOはクラストップの性能と比べると少し見劣りするようです。

DxOMARK:Nikon Z8 Sensor test

総合 色深度 DR 低照度ISO
Z 8 98 26.3 14.2 2548
Z 9 98 26.3 14.4 2451
Z 7II 100 26.3 14.7 2841
α7R V 100 26.1 14.8 3187
α1 98 25.9 14.5 3163
α9 II 93 25.0 14.0 3434
EOS R5 95 25.3 14.6 3042
  • 98ポイントの高いDXOMARKスコアを達成。
  • ご想像の通り、兄弟機のZ 9や、同じく積層型BSI CMOSセンサーを搭載する50MPのソニーα1と並ぶ。
  • ニコン D850、ソニーα7R V、Z 7II、ライカ M11が100点、6000万画素のソニーα7R IVが99点である。キヤノンEOS R5は95点で、Z 8と僅差であった。
  • ベース感度(ISO 64)で26.3bitの色深度で強いレスポンスを達成し、ISO 25,600では14bitに低下する。
  • ダイナミックレンジもISO64で最大14.2EVと広い。
  • SNR、色深度、ダイナミックレンジの具体的な最小値から算出されるSports(低照度ISO)カテゴリーでは、ISO 2548と最高の低照度性能の感度にまったく及ばない。

ポートレート(色深度)

  • Z 9と同様に、ベース感度において優れた色再現性を備えている。
  • ISO64(実効ISOは感度は 47)という純粋に低いネイティブベースISO感度は、ここで役立っている。
  • 推測はしたくないが、センサーの構造よりも、より高密度なカラーフィルター配列による可能性が高い。
  • それでも、3つとも同じISO100設定にした場合、Z 8とZ 9のレスポンスがソニーよりわずかに低下するのは興味深い。実際、ISO100-400の間、そしてISO25,600-102,400の間で、α7R VはZ 8とZ 9よりも約1bit優れたカラーレスポンスだ。

風景(ダイナミックレンジ)

  • ベース(ISO64)では優れたダイナミックレンジを持ち、最も広いところで14EV強(14.2EV)を測定。
  • しかし、α7R VはISO100で14.8EVとわずかに優れたレスポンスを示している。
  • さらに、Z 8とZ 9のダイナミックレンジは、ベースISOからISO400まで、ISO感度が1EV変化するごとに1EVずつ低下し、12EV弱(11.78EV)となる。ISO800で2回目のゲインをかけると、12.5EV(12.6EV)と、ISO 200レベルまで上昇する。
  • それでも非常に立派な結果だが、一方のソニーは少し異なる戦略だ。α7R Vは、ISO感度で1段(1EV)早く、ISO200とISO400の間でセカンドセンサーゲインが適用される。
  • α7R VはISO200でダイナミックレンジに1EVのアドバンテージがあり、ISO400でZ 8とZ 9に対してほぼ+2EVのアドバンテージがある。この大きな差にもかかわらず、ISO800では3機種ともほぼ同じ12.5EVのダイナミックレンジとなり、高感度でも同様のレスポンスを示す。
  • Z 8とZ 9センサー性能はほぼ同じだが、ISO25,600でZ 8が+0.48EV向上した。しかし、これは短命で、ISO 51,200以上ではZ 9よりわずかに低下している。

スポーツ(低照度ISO)

  • Z 8とZ 9の差はごくわずかである(+0.04EV)。
  • α7R Vはかなり優れており、Z 8とZ 9よりも+0.5EV近く高い。

結論

ニコンはZ 8をD850の「後継機」と呼んでいるが、その理由を理解するのはそれほど難しくない。画素数は増えていないが、Z 8は非常に多機能で柔軟なカメラだ。積層型CMOSの優位性は明らかだが、画質も素晴らしい。デジタル一眼レフからミラーレスへの移行を考えている人は、Z 8の性能に魅力を感じるだろう。Z 9よりも魅力的な価格と携帯性に優れたフォームファクターと相まって、幅広い撮影で非常に魅力的な選択肢となっている。

Z 9と同じ積層型4500万画素イメージセンサーとEXPEED 7プロセッサを搭載したニコン最新のミラーレスカメラですね。20fps RAWの高速連写に対応していますが、裏面照射型のZ 7IIとほぼ同じパフォーマンスを発揮。Z 7IIが12bit RAWで10コマ秒であることを考慮すると画質を維持しながら高速連写に対応しているのが魅力的と言えそうです。

ベースISOのダイナミックレンジはPhotons to Photosの結果と似ており、ISO 400までα1が優位となっている模様。ダイナミックレンジを最も重視する場合はベースISO 64を堅守したほうが良さそうですね。低照度性能は高解像センサー搭載モデルの中では最も低めで、Z 7のセンサーと比べても少し見劣りする模様。と言っても、最近はノイズリダクションが高性能化しているため、多少の差であれば大きな問題とは感じないかもしれません。必要であれば、明るいレンズを装着してカバーすることが可能。

私も実際にZ 8とZ 7、α7R VやEOS R5と見比べてみました。少なくともベースISOのダイナミックレンジや低照度性能はDxOMARKの数値に近い結果だったと記憶しています。個人的には画質の欠点は許容範囲内で、それ以上に高速性や高効率RAWの有用性が強みになると感じています。DxOMARKのテスト結果から、ISO 800でゲインが切り替わるまでのISO感度の使い方には気を付けたいと感じた次第。

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主な仕様

  • イメージセンサー
    ・タイプ:積層型
    ・有効画素数:4,570万画素
    ・除塵ユニット:
    ・手振れ補正:6段
    ・ISO:64-25,600
    ・フッ素コーティング / センサーシールド
  • 高効率RAW対応
  • アンチ高周波フリッカー
  • CFexpress Type B + SD UHS-IIカードスロット
  • プロセッサ:EXPEED 7
  • AFシステム:
    ・測距点:493点
    ・測距輝度範囲:-7~19EV f/1.2レンズ使用時
    ・被写体認識:対応(飛行機モード対応)
    ・その他:
  • ドライブ性能:
    ・メカニカルシャッター:-
    ・電子シャッター:1/32000~900s
    ・フラッシュ同調速度:
    ・撮影速度:20fps(30/120fps JPEG)
    ・撮影枚数:高効率 1000枚以上
  • ファインダー:OLED 0.5型 369万ドット 0.8倍
    ・リアルビューファインダー
    ・スターライトビュー
  • モニター:3.2型 4軸チルト 210万ドット
    ・赤色画面表示
  • 動画:
    ・8K:~30p / RAW動画 60p
    ・4K:~120p
    ・電子IS:対応
    ・連続撮影時間:125分(4K 60p)・90分(8K 30p)
    ・N-RAW 12bit / ProRes RAW HQ / ProRes 422 HQ
  • インターフェース:
    ・USB:通信専用 / 充電給電専用
    ・ヘッドホン:あり
    ・マイク:あり
    ・HDMI:A
    ・LAN:-
    ・シンクロ:-
    ・Wi-Fi:IEEE802.11b/g/n/a/ac
    ・Bluetooth:Ver.5.0
    ・その他:10ピンターミナル
  • バッテリー
    ・タイプ:EN-EL15c
    ・追加:パワーバッテリーパック MB-N12
    ・撮影可能枚数:
    ・充電方法:USB-C
  • サイズ:144×118×83mm
  • 重量:910g
  • 防塵防滴:対応
  • ボディ材質:
    ・前面:マグネシウム合金
    ・背面/上面:Sereebo® Pシリーズ炭素繊維複合材料(CFRTP)帝人株式会社製
  • ボタンイルミネーション対応

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