ニコンがフルサイズミラーレス「Z 9」用の最新ファームウェアVer4.00を公開。多岐にわたる機能追加・改善など大規模なアップデートとなっていますね。
静止画撮影関連
- 静止画撮影メニューに[オートキャプチャー]を追加しました。
キャプチャー条件として[モーション](被写体の動く方向)、[距離](被写体を認識する遠近の範囲)、[被写体検出](被写体を検出するかどうか)を設定し、設定した条件でカメラが被写体を認識すると自動で連続撮影を行います。
※ キャプチャー条件[距離]は NIKKOR Z レンズ装着時に使用できる機能です。NIKKOR Z レンズ以外のレンズを装着している場合、動作しないことがあります。- ハイスピードフレームキャプチャー撮影時でプリキャプチャー機能を使用する場合に、プリキャプチャー機能がキャンセルされるまでの時間を 30 秒から 300 秒に延長しました。
- 静止画撮影メニュー[スロット2 の機能]で[JPEG+JPEG 分割記録]選択時の画像サイズ設定に[サイズ L]を追加しました。
- オートブラケティング撮影時に選択できる補正ステップ幅を追加しました。
※ [オートブラケティングのセット]を、[AE・フラッシュブラケティング]、[AE ブラケティング]、または[フラッシュブラケティング]に設定している場合です。この変更は、[インターバルタイマー撮影]>[オプション]>[AE ブラケティング]>[補正ステップ]にも適用されます。動画撮影関連
- 動画撮影メニューに[オートキャプチャー]を追加しました。
キャプチャー条件として、[モーション](被写体の動く方向)、[距離](被写体を認識する遠近の範囲)、[被写体検出](被写体を検出するかどうか)を設定し、設定した条件でカメラが被写体を認識すると自動で動画記録を行います。
※ キャプチャー条件[距離]はNIKKOR Zレンズ装着時に使用できる機能です。NIKKOR Zレンズ以外のレンズを装着している場合、動作しないことがあります。- N-Log 動画撮影時に[ISO 感度設定]>[M モード時の ISO 感度]に低感度を追加しました。
- ハイレゾズーム速度の設定内容を変更しました。
- スローモーション動画機能を追加しました。
再生関連
- 再生時の i メニュー項目[送信指定(PC)]、[送信指定(FTP)]の機能を変更しました。また、同メニュー項目に[優先送信指定(PC)]と[優先送信指定(FTP)]を追加しました。
操作関連
- レンズのパワーズームに対応しました。
- [カスタムメニュー]に d6[露出ディレーモード]を追加しました。
- 以下の[カスタムメニュー]に割り当て可能なボタン、割り当てられる機能を追加しました。また、設定のリセット機能を追加しました。
- f2[カスタムボタンの機能(撮影)]
- f3[カスタムボタンの機能(再生)]
- g2[カスタムボタンの機能]
(ブログ補足:再生ボタン・BKTボタン・フラッシュモードボタン・レンズFn2/Fnボタンがカスタム可能となっています)- [セットアップメニュー]の[レンズ情報手動設定]の機能を変更しました。
- IPTC プリセットの[Category]で登録できる最大文字数を変更しました。
- [セットアップメニュー]の[電子音]のメニュー構成を変更して、電子シャッター音の音量や音の種類を選べるようになりました。
表示関連
- マニュアルフォーカス撮影時に表示されるフォーカス距離指標に距離表示機能を追加しました。
- [セットアップメニュー]の[ファインダー表示サイズ(静止画Lv)]を[ファインダー表示サイズ]に名称を変更し、動画モードや再生モードにも適用される様にしました。
ネットワーク関連(NX Field にも関連)
- [ネットワークメニュー]の[FTP サーバーと接続]に機能の変更と追加をしました。
- 連動レリーズモードの設定方法を変更して、登録できるグループ数を 20 に増やし、グループ内でマスターカメラから制御できるリモートカメラの台数を 16 台に増やしました。
- [ネットワークメニュー]の[カメラと接続]に[著作権情報の上書き]を追加しました。
アプリケーション関連
- NX MobileAir との組み合わせで機能を追加しました。
- カメラの静止画ライブビューに NX MobileAir の状況を表示する様にしました。
- カメラの[メニュー設定の保存と読み込み]でメモリーカードに保存したカメラの設定データをスマートフォン(NX MobileAir)に保存したり、スマートフォンからカメラのメモリーカードに送信したりできる様にしました。その他
- [3D- トラッキング]において、[AF 時の被写体検出設定]で[オート]、[人物]、[動物]、[乗り物]を選択し、かつ被写体が検出できていない場合における小さく動きの速い被写体の捕捉精度を向上しました低輝度・低コントラストの被写体のフォーカス精度を向上しました。
- 低輝度・低コントラストの被写体のフォーカス精度を向上しました。
- 低速連写でフリッカー検出時の AF ロックオンを改善しました。
- これら以外のオートフォーカスの動作や安定性も改善しました。
- 人物撮影時のオートホワイトバランス性能を向上しました。
- [ファインダーの明るさ]が[オート]の時に再生モードのファインダー表示が暗くなる場合がある現象を改善しました。
- インターバル撮影において、輝度差のあるシーンや、スターライトビューを使うような暗いシーンでも 1 枚目から適正露出で撮影されやすくなりました。
- スターライトビューが ON の時は、ヒストグラムを表示しないようにしました。
- 動画記録可能な残り時間が少なくなった場合の警告表示を、残り時間が 1 分未満のときに残り時間表示部が赤背景に白文字となるよう変更しました。また、動画記録中でない場合でも警告表示が出るようにしました。
- 動画の再生画面で、タッチ操作によるプログレスバーの再生位置変更時により細かく送れるように改善しました。
- メニュー項目などの「キャプチャ」を「キャプチャー」に変更(長音を追加)しました。
- 以下の不具合を修正しました。
- [モニターモード]を[ファインダー優先 1]または[ファインダー優先 2]に設定し、[レリーズモード]をハイスピードフレームキャプチャーに設定した状態で半押しタイマー OFF から復帰すると、カメラが操作を受け付けなくなる場合がある。
- カメラで RAW 現像する時にピクチャーコントロールの調整を行うと、操作を受け付けなくなる場合がある。
- 連続撮影中にファインダー内のフォーカスポイントの表示がまれに異常になる場合がある。
- [画像サイズ設定]>[画像サイズ(DX)の適用]>[ON]に設定した状態で、DX フォーマット対応レンズ装着時に QUAL ボタン+サブコマンドダイヤルで[画像サイズ]の変更ができない。
- スピードライト SB-800 を装着して発光禁止で撮影した後に、SB-800 が操作を受け付けなくなる。
- [ヴィネットコントロール]を[しない]以外に設定した時、周辺光量低下に対する補正が適切でない場合がある。
- 動画のフレームレートを 120p または 100p に設定して Camera Control Pro 2 で撮像範囲を DX に変更すると、FX に戻すことができない。
- [カスタムメニュー]>[フォーカスリングの角度設定]を[ノンリニア]以外に設定している場合、[カスタムメニュー]>[AF 設定時のフォーカスリング操作]の設定が[無効]でも、フォーカスリングを操作するとピント位置が移動する。
- [ネットワークメニュー]>[スマートフォンと接続]の[Bluetooth 通信機能]と[電源 OFF 中の通信]をいずれも[OFF]に設定して[Wi-Fi 接続]が[ON]の時、カメラの電源を OFF にしている間に通常よりも電池残量が早く減少してしまう。
- ドイツ語、韓国語のメニュー項目やヘルプの一部に誤記がある。
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参考:過去のファームウェア公開日
- 2023.2.28:Ver 3.10
- 2022.12.20:Ver 3.01
- 2022.10.26:Ver 3.00
- 2022.8.30:Ver 2.11
- 2022.7.6:Ver 2.10
- 2022.4.20:Ver 2.00
- 2022.1.26:Ver 2.11
- 2022.1.5:Ver 1.10
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