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DPReviewが「12-40mm F2.8 PRO II」「40-150mm F4 PRO」のハンズオンを公開

DPReviewが「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO II」「M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0 PRO」のハンズオンを公開。40-150mm F4の光学性能は期待できる模様。

DPReview:Hands-on with the OM System 12-40mm F2.8 PRO II and 40-150mm F4 PRO

M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO II

  • オリンパスの「PRO」シリーズ第1弾のリニューアル版だ。
  • 24-80mm相当のズームレンズで、大口径の開放F値を採用している。
  • 他のシステムと比べて十分に小型だ。
  • 光学設計は初代から変わらず、9群14枚構成だ。
  • 「動画・静止画対応」で、高速・静粛性のあるAFを実現している。
  • 防水性能はOM-1ボディのIP53に対応。
  • 多層膜コーティング(Zuiko Extra-Low Reflection Optical)を複数の面に採用し、内面反射やゴーストを低減。
  • 前玉には汚れや水滴から保護するフッ素コーティングが施されている。
  • 非常に評判の良いレンズを比較的マイナーにアップデートしたものだ。
  • 光学的にとても良好で、有用な範囲をカバーしている。
  • フォーカスリングをスライドすることで距離指標に応じたMF操作が可能となる便利な機能を搭載している。
  • 特に防塵防滴の観点では素晴らしいアップデートだが、既存の12-40mmPROユーザーが急いで乗り換える可能性は低いだろう。OM-1の50fps連写を利用するために乗り換える必要は無い。
  • これはOMDSの自信の表れだ。レンズのシーリングやコーティングを見直すにはコストがかかるが、OM-1の能力を最大限に生かした標準ズームを求める新しい顧客を想定してマイナーチェンジが実施されたのだと思われる。

M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0 PRO

  • 最新のコンパクトな望遠ズームだ。フルサイズで80-300mm相当の画角(開放値はF8相当)を実現している。
  • 40-150mm F2.8よりもコンパクトでお求めやすい。
  • IP53の防塵防滴性能を備えている。
  • 9群15枚という比較的複雑な設計だ。EDレンズ2枚、SED)レンズ1枚、HRレンズ1枚、非球面レンズ2枚を含む。
  • フォーカスはMSCと表記されているが、これは通常、高速で静かなオートフォーカスを実現する小型ギア駆動のマイクロモーターを意味している。
    (訳注:スクリュードライブ機構のステッピングモーター駆動だと思われます)
  • 手に取ると、12-40mmF2.8の姉妹レンズとして、外観や重量を共有するように設計されていることがよくわかる。少し長いですが、それ以外は良いマッチングだ。
  • ただし、このレンズにはマニュアルフォーカスクラッチ構造が無い。
  • また、OM-1の最速撮影モードにも対応していない。OM-1の50fpsに対応する十分な通信速度に対応していないオンボードの制御チップを使用していると思われる。
  • さらに、40-150mm F4はテレコンバーターが使用できない。
  • OMデジタルは、レンズとカメラの組み合わせによるコンパクトサイズをマイクロフォーサーズシステムの強みの1つと捉えており、40-150mm F4はその好例と言える。
  • フルサイズ用の80-300mm F8に相当するレンズは存在しない。このレンズに匹敵するサイズ・重量・ズームレンジの選択肢が無い。
  • このレンズに対する我々の第一印象はとても肯定的だ。近距離でもシャープな描写が得られそうで、非常に期待できる。

とのこと。
12-40mm F2.8 PRO IIは防塵防滴機能を強化してOM-1に相応しい大口径標準ズームを用意するのが目的だったみたいですね。光学性能は十分良好なので、設計据え置きで耐候性を強化したのは理解できます。とは言え、既存の12-40mm F2.8 PROユーザーが急いで乗り換えるほどではないのも確か。現状の価格差を考慮しても、耐候性を重視するOM-1ユーザー以外は従来品で十分と言えるかもしれません。

40-150mm F4 PROは換算80-300mmの画角をF4でカバーする面白いズームレンズですね。ボケの量で言えばフルサイズ換算でF8相当となるので期待できませんが、明るさはF4で間違いないので、汎用性の高い望遠ズームレンズと言えそうです。DPReviewでは触れていませんが、沈胴構造を採用しているので、使用時は内筒を伸ばす必要がある点に注意が必要です。

沈胴構造を採用しているので使用時はレンズが伸びるものの、実はインナーズーム方式を採用しているので全長に変化はありません。他に類を見ない、なかなか面白い構造ですね。個人的には全長が長くても良いので沈胴構造を省略して欲しかったのですが、収納する容量を突き詰めたい人にとって魅力的な選択肢となる可能性あり。OM-1の50fpsに対応していないのは残念ですが、どちらかと言えばE-M5 Mark IIIなどと組み合わせて使う人が多いのかなと。

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