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キヤノンはボディ内手ぶれ補正のテストが終わるまで技術を実装しない?

Photar.ruがキヤノンロシアへのインタビュー内容を記事として発信しています。

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ボディ内手ぶれ補正の開発は続いている?

  • EOSシリーズにクロップ無しの4K動画を実装することは可能だが、既に死ねあEOSにフルサイズ4Kが存在するので「共食い」させたくはない。
  • Kiss X10はエントリーセグメントのカメラだ。4K動画は撮影するカメラの他に、4Kを処理してレンダリングできるコンピューターとソフトウェアが必要となる。初心者向けユーザーでこれらを揃えている人が何人いるだろうか?
  • 日本にある巨大な部署で研究開発が行われている。ここロシアでは研究開発されていないが、我々はここ5年間(2024年まで)のうちに発売される製品について知っている。
  • RFレンズがどれほど解像するのかはこの5年間で判明するだろう。ミラーレスは小型軽量化で恩恵を受けるシステムと多くの人が勘違いをしている。一眼レフは光学性能の改良で限界を迎えており、新しい大口径ショートフランジバックのRFマウントで新しい光学設計やデータ通信のアルゴリズムを利用できるようになった。
  • 画質を求めると例えミラーレスだとしてもフルサイズ対応レンズは大きくなってしまう。
  • マウント径が小さいと同じ光学性能を発揮するためにさらにサイズが大きく、コストが肥大化してしまうだろう。
  • EOS Rの発売から6か月ですでに10本のRFレンズを発表した。そしてそのうち4本は年内に発売予定だ。
  • キヤノンは既に次世代カメラを開発していると確信している。市場に登場する前に少なくとも1年間はテストするからだ。テストは発表の数か月前に終了するだろう。各国の選りすぐりのアンバサダー40名がテストに臨んでる。
  • キヤノンロシアとアンバサダーとの関りはない。新製品発売の数週間前に本社へ行って製品を使いこなすトレーニングを行う。
  • 良好なレンズのライフサイクルは10年程度だ。
  • ボディ内手振れ補正は既に3つの特許を取得し、引き続き開発している。キヤノンはテストしていない技術を導入することは無い。まだこの技術はさらなる研究が必要だ。手ぶれ補正システムは非常に壊れやすい。
  • ボディ内手ぶれ補正が導入されれば、高価な光学手ぶれ補正を搭載しない安価なレンズが登場し始める可能性がある。
  • RFマウントは情報非公開のマウントだ。このマウントに対応できるかはシグマやタムロン次第だろう。近いうちでは無いはずだ。
  • ミラーレス市場を開拓したソニーには感謝している。キヤノンは後発だが市場のニーズを理解し研究し売上を上げるだろう。
  • 一眼レフのレンズ開発には限界があるものの、1Dシリーズは継続して登場する。戦争やスポーツなど過酷な環境で壊れやすい電子ビューファインダーを使うだろうか?電子ビューファインダーが徹底的に洗練されるまでミラーレスがプロのルポルタージュで使われることは無いだろう。

とのこと。

まさに石橋を叩いて渡るかのように慎重な技術導入ですね。ユーザーにリスクを背負わせないよう、念入りに問題を解決していると捉えることも出来そうです。EOS RやEOS RPを使っていると、スペックからは見えてこない、よく考えられた「配慮」を数多く感じます。ざっと読んだ限りでは直近のEOS Rシリーズには望み薄のように感じますが、いずれ洗練されたボディ内手ぶれ補正を実装すると願っています。

シグマやタムロンの参入は拒みこそしていないものの、歩み寄る姿勢はゼロの模様。シグマは「リバースエンジニアリングにはコストと時間がかかる」と述べているので近いうちのネイティブレンズ登場は期待できなさそうです。

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