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DPReviewがオリンパスへのインタビュー内容を記事として発信しています。
DPReview:Interview: Aki Murata of Olympus - 'Full-frame isn't for everybody'
先月ニューヨークで開催した「Photo Plus Expo」でオリンパスの担当者と話をした。テーマはE-M5 Mark IIIやプロフォトラファーを引き付ける戦略についてだ。
OM-D E-M1X関連
- E-M1Xはプロ市場におけるオリンパスのポジションを完全に変えたカメラだ。
- E-M1Xは野生動物や野鳥、スポーツ用として設計した。150-400mmの開発発表後、プロから多くの問い合わせがあり、価格を発表していないにも関わらず多くの先行予約リクエストがあった。
(訳注:E-M1X正式発表と150-400mm開発発表は同じタイミング)- E-M1Xがプロを引き付けた理由はシステムサイズと重量、そして特性だ。
- E-M1X購買層は最初こそ大部分がオリンパスユーザーだったが、最近では他社ブランドから降りかえる新規ユーザーが半分ほどだ。野生動物やスポーツ分野の人々が我々のシステムに乗り換えている。
- フルサイズユーザーが旅行用の小さなカメラを必要とするとき、オリンパスを使用している。E-M1X登場後は機材をテストすることなく乗り換え始めている。
- 2019年のアメリカで市場は10%ほど縮小している。特にエントリーモデルの不振が大きい。今後はスマートフォンでは不可能な写真を撮ることが出来る製品を提供する(旅行・野生動物・スポーツなどで)。
- 動きの速い被写体を撮影する人のため、さらに超望遠レンズを導入する計画だろう。これはフルサイズとマイクロフォーサーズで大きな違いが出る領域の一つだ。小型ながら非常に高品質なレンズを作る予定だ。
- E-M1Xは大きなカメラだが、機能性を考慮するとまだまだ小さい。多くの写真家の感想は「思っていたよりも小さい」だった。そして150-400mmで世界が変わると信じている。これは本当に良いものだ。
OM-D E-M5 Mark III関連
- E-M5 IIIは「wanderers(放浪者)」よ呼ぶ人々にアピールすることを目的としたものだ。
- アメリカでは非常に重要なターゲットグループが存在する。一つは野鳥や野生動物を撮影する人々、そしてもう一つが「wanderers(放浪者)」、世界を探検したい人たちだ。
- (マイクロフォーサーズカメラの価格が少し高いのでは?という意見に対して)アメリカには「大きいものほど良い」という強い考え方がある。しかし、センサーサイズが価格や画質を決定づけるものでは無い。
- 本当に大きな印刷や本当に暗い環境の場合はフルサイズが良い選択肢となるが、レンズも含めて小さなシステムに価値を見出した場合はマイクロフォーサーズのほうが優れている。
- フルサイズの市場は18%から30%、50%まで増加するとも言われているが、私はそう思わない。フルサイズは万人向けでは無い。本当に携帯性を重視する場合はE-M5 IIIやE-M1 IIが最適な選択肢になると確信している。
- 技術の進歩により、低照度や高解像向けの需要も引き付けたいと考えている。いつかマイクロフォーサーズが持つデメリットがデメリットで無くなる日が来るだろう。そして、小型軽量なボディにハイクオリティなレンズ、ボディ内手ぶれ補正と言ったメリットが残る。
- 我々がフォーサーズ以外のセンサーサイズを採用する計画は無い。
とのこと。
確かにマイクロフォーサーズの活路は小型軽量でハイクオリティな超望遠レンズや機動性の高いシステムサイズにありそうですね。フルサイズやAPS-Cと兼用の我が家でもそのような傾向となりつつあります。やはりオリンパスにはそろそろ望遠レンズを追加導入して欲しいところ。
11月末にオリンパスはレンズロードマップを更新しています。
- M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO
(超小型ズームレンズ) - M.ZUIKO DIGITAL ED 100- 400mm F5.0-6.3 IS
(非PROの超望遠ズーム) - PROシリーズの望遠レンズ
- M.ZUIKO DIGITAL ED 150-400mm F4.5 TC1.25× IS PRO
(開発が進行中・2020年発売予定)
まさに今回のインタビューを体現するようなレンズラインアップとなっていますね。ハイクオリティな望遠ズームレンズは当然として、12-45mm F4 PROがどこまで小型軽量なレンズとして登場するのか気になるところ。電動の沈胴式ズームなのか、インナーズーム「12-50mm F3.5-6.3」の生まれ変わりとなるのか…。
OM-D E-M1X | |||
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