Dpreviewがシグマの山木社長にインタビューした記事を掲載しています。
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- Q:Eマウント用レンズは基本的にMC-11を組み込んだだけか?
・A:ネイティブEマウントとなったことで、より高速で滑らかなな通信が可能となっている。- Q:Eマウント用USBドックの予定は?
・A:検討している。- Q:14-24mm F2.8と14mm F1.8について
・A:性能は同等だ。標準ズームは設計難しく妥協が必要だが、広角ズームや望遠ズームは非常に優れている。しかし、レンズの明るさは単焦点レンズ並みには出来ない。- Q:過去により広角のレンズを作るという話があった
・A:まだその考え方を持っている。- Q:レンズの性能より重量を重視する選択肢は?
・A:我々は大きさや重量を犠牲として優れたレンズを開発したいと思っている。しかし、常に大きなレンズを作るというわけでは無い。(例えば70mmマクロのように手振れ補正を入れるとサイズがとても大きくなる場合など)- Q:105mm F1.4に手振れ補正が無い理由は上記と同じか?
・A:部分的にはそうだが、口径食や軸上色収差、コマ収差のパフォーマンスに妥協したくなかった一面もある。このレンズのチーフデザイナーの一人が天体写真に熱心で最適なレンズを造りたいと思っていたこともある。- Q:Eマウント専用の単焦点を開発すると小さくなるか?
・A:広角レンズはそうなるだろう。おそらく14・20・24mmのレンズは小さくなる可能性がある。しかし、35mmより焦点距離が長いと同じような全長と重量になるだろう。- Q:広角レンズ設計におけるフランジバックの短さはメリットとなる
・A:例えばソニーの12-24mmは小さくて非常に優れた性能のレンズだ。歪曲補正はカメラに依存しているが、素晴らしいパフォーマンスである。私は一眼レフ用でこのサイズを維持したままこのパフォーマンスが実現できるとは思えない。昔はレンズのデジタル補正について懐疑的だったが、今はアルゴリズムが大きく改善されている。APS-C用16mm F1.4や30mm F1.4は歪曲補正を利用している。- Q:APS-C用レンズを増やす予定は?
・A:今年はフォトキナを中心としてリリースする予定だ。反応を確認して良ければ開発を続ける。- Q:Eマウントについて
・A:ソニーEマウント用の開発に取り組んでいる。マウント変更サービスも実施ている。- Q:マウント変更サービスについて
・A:我々はカスタマーサポートについて議論している。カスタマーサポートは製品と同じくらい重要なものだ。- Q:日本以外でのプロサポートについて
・A:子会社と議論して準備している。- Q:他社で感銘をうけたレンズについて
・A:ソニー「FE 12-24mm F4 G」「FE 16-35mm F2.8 GM」はミラーレス用でとても良いレンズだ。キヤノン「EF35mm F1.4L II USM」も素晴らしい。最近のキヤノンは本当に素晴らしい仕事をしているように思う。タムロン「28-75mm F/2.8 Di III RXD」にも興味がある。非常に軽量でコンパクトなレンズはパフォーマンス次第で我々のベンチマークとなるだろう。- Q:存在していないが開発したいレンズについて
・A:かつてF1.8ズームやF2ズームをリリースした。詳細を教えるわけにはいかないが我々はその道を探し求めている。当社は毎年1つか2つの特別なプロジェクトを企画し、売り上げについて気にしない個性的な製品を作ることを目指している。- Q:70-200mm F2.8 Artを楽しみにしている
・A:心得ている。そう遠くないうちに登場するだろう。
とのこと。
APS-C用レンズはロードマップ上の中望遠 DC DN単焦点でしょうか?個人的にマイクロフォーサーズ用も出るのか気になるところです。
DC DNレンズのデジタル補正ありきの設計について、海外のレビューサイトは「RAWで歪曲収差が大きい」と指摘しているレンズですね。(30mm F1.4 DC DNが「この画角としてはやや目立つ歪曲」、16mm F1.4が「極めて大きい歪曲」と評価されています。)
「35mm以上のレンズは一眼レフ用とサイズそこまで変わらない」発言でソニーの純正FE(主にF1.4)レンズのサイズを思い出して腑に落ちる。確かに35mm F2.8は小さいけど、50mm F1.8や85mm F1.8などはそこまでサイズ変わりませんね。
シグマには是非とも「一眼レフよりコンパクトに設計できる35mm以下のEマウント焦点レンズ」を開発してほしいところ。
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